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●関東大学テニスリーグ女子1部(第1戦)
~ 勝ち星するり2日間の壮絶な戦い3対4で敗れる~
~ 主将 西里が5-2のリードで消極的になり負ける ~

全日本大学対抗テニス王座決定試合関東地区予選 兼 関東大学テニスリーグ女子1部第1戦が9月3日開幕。山梨学院大学(前年度5位)は亜細亜大学(前年度2位)と筑波大学テニスコートで3日・4日の両日対戦。3日、ダブルスは大学複順位第1位、第2位同士が対戦し主将 西里夏子・安倍有紗組が勝ち1対1、シングルスは大学単順位の第1位から第5位が対戦し石野碧と安倍有紗が勝ち2対2、主将 西里が第1セットビハインド、第2セット4-2の試合途中で、日没と雨天で4日へ順延となった。4日、第3位の順延となった主将 西里が第1セットビハインド、第2セット4-2から再開。西里はレシーブから相手を左右に揺さぶりゲームを連取しセットオール。第3セット、西里が「5-2とリードしてから消極的になった」と5-5、再度6-5としたが決めきれずに6-6。13ゲームに入り40-30と再三の好機にデュースとなり一進一退。最後は相手のロブやボレーなど多彩なショットに翻弄されポイント8-10で勝ち星がするりとこぼれ落ち、亜細亜に3対4で敗れ0勝1敗となった。山学は明後日、早稲田(前年1位)と対戦し、明治(前年6位)・慶応(前年4位)・筑波(前年3位)と対戦する。

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◾️〈大会前の監督インタビュー〉◾️
富岡好平監督は「テニス部女子は2006年創部で5人で5部からのスタート」、同時に強化育成クラブの認定を受けた。スローガンに「『めざすは大学日本一&世界ランク入り』」を掲げ、「常に挑戦への意欲を持ち、技術・戦略・気力・体力の全てのレベルを上げることを心がけている」と頷く。そのために「個々の選手の引き出しを増やしてやり、相手の変化に応じて戦術・戦略を変えられる強さを身につけられるように、日々実戦を意識したゲーム練習を重ねている」と言う。その甲斐あってか「創部からのメンバーが『4年間で1部に昇格するんだ』と意気込み」、2009年には2部で準優勝し、「そのうちの4人が柱となり1部5位の筑波大学と入替戦で、チャレンジ精神を前面に出し戦い、劇的な勝利で4年間で1部昇格」の偉業を成し遂げた。今年度は「昨年度の1位早稲田、2位亜細亜、3位筑波、4位慶応、5位山学、6位明治が参加して開幕」する。山梨学院は「前年度2位の亜細亜大学と対戦する。上位2校が王座決定試合に出場できる。山梨学院は王座で「2012年4位、2014年準優勝の実績がある」。「今年のキャプテンが代を引き継ぐところで『私たちはもう一度、王座に行きたい」と述べた。有言実行してくれると信じて戦いたい。それには「この第1戦で亜細亜大にダブルスで2勝、シングルスの第3・第4・第5で確り勝ちに行きたい」と展望を述べた。

◾️〈 試 合 〉◾️
▶︎ダブルスは大学複順位第1位、第2位同士が対戦し、大学単順位は第1位から第5位が対戦。試合形式はベスト・オブ・3タイブレークセットマッチ(各セット6-6になったら7ポイントのタイブレイクを行う)。1対戦のポイント数を複2、単5の合計7ポイントで争われる。つくば市は午前10時00分天気予報は、天気曇り、気温23.8度、湿度95%、北東の風、風速2.2m/s。会場は時折、小雨が降ったり止んだりの状況。今年度から就任したテニス部長の小山さなえスポーツ科学部教授も会場入りし、山学は上位2校が出場できる全日本大学対抗テニス王座決定試合出場を狙う。そのためにも是か非でも前年2位の亜細亜戦は落とせない。
▶︎学連役員の「女子第1部、亜細亜大学 対 山梨学院大学の試合を行います」との宣言が行われ、両校主将挨拶、並びにオーダー交換を終え、両校が自陣コートで掛け声のセレモニーを行い、ダブルス2試合が同時開始された。

 

◉【ダブルス2試合

第1  松本安莉(4年)・鈴木沙也加(2年)組
D 松本 安莉
鈴木 沙也加
3 - 6
1 - 6
松田 美咲
中島 美夢
 
第2  主将 西里夏子(4年)・安倍有紗(3年)組
D 西里 夏子
安倍 有紗
6- 4
6- 3
南    文乃
朝倉 菜月
 

◾️〈ダブルス後のインタビュー〉◾️
▶︎三好勲コーチは「ダブルスについて西里・安倍組は、隣の松本・鈴木組が早く負けたので、プレッシャーがかかり、いつもの攻撃的なテニスができなくて、それに相手が合わせに来てくれて、粘りのテニスで相手のミスを引き出せて勝てた。2人とも攻撃的に打てるショットを持っているので、行ける時には確り打って欲しかった。最後のにゲームは仕切れていてよかった」と個人戦をにらみ叱咤激励。
▶︎これから行われるシングルスについて「ポイントゲッターに第4石野、第5安倍を配置している。第1松本については、相手は国際女子オープンテニス本戦出場選手」、臆さず「松本には最初から果敢に攻めてもらいたい」。「第2原口、第3西里のうちのいずれかをとってもらえれば」と、4対3で勝利を狙う抱負を述べた。

 

◉【シングルス5試合】
第1 松本安莉(4年)選手 
S 松本 安莉 7 - 5
6 - 7
2 - 6
松田 美咲  
第2 原口沙絵(4年)選手 
S 原口 沙絵 7 - 6
5 - 7
0 - 6
伊藤さつき  
第3 西里夏子(4年)選手
S 西里 夏子 4 - 6 
4-2※
中島 美夢 ※ 4日へ順延4-2から試合開始
第4 石野  碧(4年)選手
S 石野  碧 6 - 4
0 - 6
6 - 1
李  淑玲  
第5 安倍有紗(4年)選手
S 安倍 有紗 6- 3
6- 4
朝倉 菜月  

◾️〈シングルス後のインタビュー〉◾️
▶︎第4 石野  碧(4年)選手は勝利について「第1セットの最後の6-4は自分から攻めて行って取れたので、第2セットも自分から攻めて行こうとテニスをしていた」。それが傲慢になり「相手の良いボールや無理なボールに対しても、強気で打ち込んで行って、崩れて、最後まで立て直せなくて0-6で落とした」と自分を戒める。ファイナル前に「ベンチコーチが普段ん教えてもらっている三好コーチに変わり、アドバイスを受けて頭の中をクリアにして、自分がやらなければならないことが分かり第3セットに臨めた」と胸をなでおろした。「チームのサポートがあり6-1で取れました」と素直に謙虚に振り返った。「山学はチームが団結しているところが強みなので、明日は精一杯応援します」とほっとして笑顔を見せた。
▶︎第5 安倍有紗(4年)選手はダブルスの勝利について「去年も同じペアリングで西里先輩と組んで全勝だった」と満面笑み。「また今年も組むことになって、久しぶりの試合だったが、いつも通り夏子先輩が前で動いてくれたので強気でプレーができました」と先輩に感謝し頷いた。1番得意なショットは「普通バックサイドでリターンするが、甘く入ってきたサーブをフォアに回り込んで逆クロスに球を叩くこと」と笑顔で応える。今日もそのショットでリターンエースを決めた。個人戦については「絶対勝たなければいけない試合だったので、最初からエンジン全開で行き、空回りした時、応援で落ち着くことができた。最後は自分の得意なフォアで打って相手を崩し決めることができて良かった」と、終始微笑んで応え「明日は、夏子先輩を一生懸命応援し共に戦います」と述べた。
▶︎第3 西里夏子(4年)選手はシングルスについて「うん~」と刹那して、「ちょっと、ファーストセットの出だし、ゲームポイントが2つあった中で取りきれず4-6で落とした」と唇をかんだ。それでも、相手を左右に揺さぶり確実に体力を消耗させていた。2セット目に入り「自分からミスをなくすのと、強気で攻めた」と相手の足は止まり、山里はポイントを連取する。それでも相手は気力を振り絞り2-1とする。山里は「強気で攻めた」と3-1に、相手も粘り3-2と追いすがる。山里は左右に揺さぶり4-2とした。ここで第4コートを照らしている照明が落ち、第1コートに移動したが、学連の判断で日没と雨天で順延となった。山里は「最後まで試合をしたかった」と天を仰いだ。ダブルスは「後輩の頑張りで前の方に出て行けて、ボレーで勝負し、ボレーが良く決まった」と振り返った。今日3対3のイーブン、明日は「チームのためにも勝ちます」と語尾を強め主将として自らを奮い立たせ抱負を述べた。
▶︎三好勲コーチは「相手との相性を考えて、成績を考えて第4と第5で確実に取って、第1、第2、第3のどこかで勝負と、計算通りにきている」と頷く。「リーグ戦なのでそんなに簡単にはいかないが、今、取るべきところが取っているので」と言葉を呑み、明日の勝負所で「4年生のキャプテンが残っているので、キャプテンの意地にかけたい」と信頼を寄せた。石野選手について第1セット6-4で第2セット0-6で落とした変調に「勝つ確率の高いところで出して、本人も分かっているので、第1セットを取って勝ちを意識したか球が飛ばなくなった」と0-6で第2セットを落とした。「最後の第3セットにベンチコーチに入って、エースを狙わずにシンプルに返し続けて、相手のミスを誘う作戦を立てアドバイス」すると、「西野は立ち直り6-1で第3セットを取り順当勝ちしてくれた」と褒めた。また「阿部もリードを許さずに順当に勝てた」。これに団体戦勝ち1が加わり「亜細亜とは3対3の同点で、明日西里が1セツトダウンのセカンド4-2のリードで再開される」。それにしても「相手は足にきていて疲れてたのでチャンスかなと思っていたが、これもしょうがない」と自らにも言い聞かせた。「西里は今日ゆっくり休ませて明日の試合に備えたい」と気持ちを切り替え述べた。
▶︎富岡好平監督は「亜細亜とは、競り合うことは分かっていた」と頷いた。「ダブルスが1-1で引き分けたが、本当は2-0で行きたかった」と渋い顔。「シングルスの入り方があって、序盤、第1松本・第2原口は負けはしたが善戦した」と大きく頷く。「第2原口は7-6、5-7」、「第1松本は7-5、6-7」といずれも勝てそうな感じもあったので、大変欲しかった」と両選手を褒めた。第3 西里については「本当は今日やりたかった」と力が入る。「リーグ戦はこのようなことはつきもの」と肩を落とす。「このような時こそ、自分たちにいいように、流れを引き寄せることが必要」と頷く。明日は「絶対引かずに、積極的に攻めて自分のプレーをする」ことが必要と締めくくった。

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◾️〈 試 合 〉◾️
3日、ダブルスは大学複順位第1位、第2位同士が対戦し1対1、シングルスは大学単順位の第1位から第5位が対戦し、第3位が2対2の試合途中で、日没と雨天で4日へ順延となった。この日は「複」西里夏子・安倍有紗組、「単」石野碧・安倍有紗が勝利し3対3のイーブン。4日、第3位の順延となった主将 西里夏子が第1セットビハインド、第2セット4-2から再開される。
つくば市は午前11時00分、天気曇り、気温23.0度、湿度80%、東南東の風、風速1.2m/s。午前11時00分、試合が再開された。

第3西里夏子(4年)選手
S 西里 夏子 4 - 6
6 - 2
6 - 7
中島 美夢 ※ 3日順延分4-2から試合開始

西里はレシーブから相手を左右に揺さぶりゲームを連取しセットオール。第3セット、西里が「5-2とリードしてから消極的になった」と、5-3とされた9ゲーの2-0から、両サイドやエンドラインをわずかにオーバーし、ネットにかかったり8連続でポイントを失いゲームカウント5-5される。再度6-5としたが決めきれずに6-6。13ゲームに入り40-30と再三の好機にデュースとなり一進一退。最後は相手の勢いに呑まれロブやボレーなど多彩なショットに翻弄されポイント8-10で勝ち星がするりとこぼれ落ち、2日間の壮絶な戦いに負け、亜細亜に3対4で敗れた。

◾️〈シングルス後のインタビュー〉◾️
▶︎主将 西里夏子(4年)選手は「最初はやりきろうとコートに立った」。「5-2から勝ちきれなかったので」と微かにため息をついた。5-3から「取りたい気持ちが先行して」空回りした。すると「手打ちになるショットが出てラインアウトが増えた」と「振り返る」、「体、全体を使って打つべきだった」と勝てた試合を振り返る。へばっている相手に「気持ちで負けた」と相手を讃えた。しばらくして「4年も経験しているのに、こんな弱気な終わり方で、皆んなに申し訳ない」と自分を責め詫びた。キャプテンとしてチームをどう立て直すのか「自分も含めて、誰かしら勝ってくれるだろうと他力本願になっている」のではないかと自問自答。「どんな相手にも、強い気持ちを持って、自分から仕掛けていく積極性が、これからの試合の状況だとかを変えていくと思う。部員全員で勝ちきることを目指したい」と述べた。
▶︎三好勲コーチは「キャプテンなんで勝ってくれると期待していた。あと1ゲーム、あと1ポイントというところで、ボールが軽くなって、センター、センターにボールが集まって、相手の得意なフォアに振られてしまって走る距離が多くなり、最後相手の気持ちに押された」。「こっちにも、チャンスがあったので跳ね返してくれると思ったが、ボールを真ん中に集めて相手のミスを待つ消極的な戦いで、引きすぎたのが敗因。残念、これもテニスなので仕方ない。明後日は早稲田戦、慶応は少し強いが他は拮抗しているので、気持ちを切り替えて挑みたい」と述べた。
▶︎富岡好平監督は「自分たちの甘さ。勝敗に対しての厳しさがちょっと出なかった。今の試合の40-15ここを取ると非常に楽になるのに、そこでミスを連発して、自分の苦しい方のパターンに入って行ってしまうところが課題」と諭す。「やはり第一線を確り取っていけるかが非常に大事だった。そういう意味では非常に残念ですねと頷く。本番で自分たちがやってきたことを気後れすることなく確りやること。良くなると気持ちが引き、追いかけているときは積極的になる。そこのメリハリをうまく噛み合わせると良くなる」と今後の戦いに期待を寄せ会場を後にした。
◾️山学は明後日、早稲田(前年1位)と対戦し、明治(前年6位)・慶応(前年4位)・筑波(前年3位)と対戦する。

文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2019.9.5