●2019日本学生選手権水泳競技
~大学生スイマー日本一決定戦始まる~
~田中大貴(2年)200バタ準優勝~
第95回日本学生選手権水泳競技大会(インカレ)競泳競技が、東京辰巳国際水泳場を舞台に9月6日から8日の日程で開幕した。山梨学院大からは男女29人が46種目にエントリー。初日は男女6種目の競技が行われ、3選手が決勝に進出。このうち、男子200mバラフライでは、田中大貴(2年)が前半から積極的なレースを展開。ゴール直前に追い付かれたが準優勝に入り、初めてのインカレ表彰台に上った。また、同種目で望月智也(4年)が7位入賞。男子400m自由形では、杉木光希(3年)が8位入賞を果たした。また、B決勝にも2種目で進出し、学校対抗得点獲得に貢献した。
大学生スイマー日本一を決める日本学生選手権水泳競技大会〔競泳競技〕には、119校1465選手がエントリー。各種目での表彰に加え、決勝・B決勝の順位に応じて得点が与えられ、学校対抗戦としても争われる。今年度からは大学スポーツ協会(UNIVAS)の「UNIVASCUP 2019」(競技横断大学対抗戦)の指定大会の一つにもなっている。山梨学院大からは男子19人、女子10人が46種目にエントリー。また、リレー要員男子1人を加え、フリーリレーやメドレーリレーにもエントリーした。初日は、男女6種目の競技が行われ、このうち男子400m自由形と男子200mバタフライで決勝に進出した。
■男子400m自由形
同種目で関東インカレ1位の杉木光希(3年 富山工業高)が予選2位の記録で決勝に進出。関東インカレでは3分54秒11で自己ベストを更新。午前中の予選では、さらに自己ベストを更新する3分51秒91をマークした。杉木は、やや緊張した面持ちで入場。応援席の仲間とハイタッチし、スタート台に立った。杉木はスタート直後から積極的な泳ぎを見せ50mを1位、100mを2位で通過する。250mを過ぎるとペースが落ち始め、後半懸命に前を追ったものの3分56秒83の8位でゴールした。レース後、杉木光希選手は「予選では3秒ベストが出せて満足でした。決勝は前半から行こうと思い、積極的な泳ぎが出せたので良かったです。後半は周りが思ったより早く、ついていけなかったです。明日はまだ200のレースがあるので、これまで前半積極的に泳ぐ練習をしてきたので、その練習を意識して積極的に泳ぎ、決勝進出を目指したいです」と語った。
■男子200mバタフライ
予選1位の記録で田中大貴(2年 安中総合学園高)が決勝に進出。田中は8月初旬のFINAスイミングワールドカップ2019東京大会に出場し、同種目で6位入賞と調子を上げてきている。また、関東インカレ1位の望月智也(4年 山梨学院高)も予選8位で決勝に進出した。8コースの望月は観客席からの声援に両手を挙げ応え、4コースの田中は右手を力強く振り上げ健闘を誓った。最初の50m、田中は1位、望月は8位で通過。田中は前半からスピードを上げ、後続を突き放しにかかる。一方の望月は、前を行く選手に粘りの泳ぎでくらいつく。150mの通過でも田中が1位を堅持し、ラスト50m勝負。このまま逃げ切り優勝かと思われたが、ラスト5mで並ばれ最後は0.1秒及ばず1分55秒53で準優勝となった。一方の望月も終盤追い上げ1分59秒24で7位入賞を果たした。レース後、インカレで初の表彰台に上った田中大貴選手は「大会前の自己ベストが1分56秒99で予選で1秒縮めて、決勝では順位は意識せずいかにタイムを落とさず泳げるかを考えてレースに入りました。決勝では、0.05秒でしたがタイムが上がって良かったです。前半から積極的に泳ぎ、150までは良いレースができ、ラスト50であげられる自信はありましたが、ラストあがらなかったのが悔しいです。明日の100でも自己ベストを更新することを考えて泳ぎたいです。水泳に集中できる環境がある山梨学院に入り、やるからには一番上を目指してやってきて、自己ベストは出せましたが、世界で戦うには全然足りていないので、東京五輪まではまだ時間があるので、世界を視野に入れてこれからも練習をしっかりやってきたい」と前を向いた。4年生で最後のインカレ出場となった望月智也選手は「予選では15mの入りが良くなかったが、決勝では出だしの浮き上がりは上手くいったと思います。前半思うようにスピードが伸びず、積極的なレースができなかった。1年生ではインカレの舞台に立ててなくて2・3年とベストが出せて、最後の4年で決勝に残れて、4年間を振り返って一番嬉しく思います。明日の100mでもA決勝目指して頑張ります」と全てを出し切った清々しい表情で述べた。
このほか、女子200mバタフライと女子4×100mフリーリレーがB決勝に進出。女子200mバタフライでは、加藤由佳(4年 東北高)が2分11秒32で2位、片桐由起(3年 海老名高)が2分13秒87で7位に入り、学校対抗得点の獲得に貢献。また、女子4×100mフリーリレーでは、伊藤理乃(3年 山梨学院高)・林もも香(4年 春日部共栄高)・井山美鈴(1年 高岡商業高)・青木舞利奈(4年 東海大浦安高)がレースに臨み、3分52秒94の8位となった。大会2日目の7日には、5種目の競技が行われる。
文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)2019.9.6