●関甲新学生野球1部秋季リーグ戦(第1戦)
~ 新医大に7対2 岩佐・千葉・入倉の左腕で勝利 ~
~ 山学1番主将 島・3番 清水3安打の長短12安打~
関甲新学生野球1部秋季リーグ戦が9月7日、上武大学野球場で開幕。第1節2試合目の山梨学院大学は新潟医療福祉大学と対戦し7対2で初戦を飾り先勝した。先攻の山梨学院は1回表に1番主将 島快莉が相手右腕投手の初球を右線を破る二塁打。続く、2番 別府豊の犠打で一死三塁とすると、3番 清水寛太が初球を中前適時打し1対0と先取。その裏、先発左腕 岩佐嵐が2番打者に3塁打を許し内野ゴロで1対1の同点とされると、山学は2回表に2番 別府豊の左前2点適時打で3対1と突き放す。左腕 岩佐が3回裏に安打に犠打と内野ゴロと投手暴投で3対2と追いすがられるが、山学は4回表に安打と投手暴投で4対2と再び突き放す。7回表に左腕 千葉稜河が三者凡退に打ち取ると、山学は8回表に安打に四球を絡めて4対2とした。8回・9回裏には左腕 入倉京一郎が4奪三振で切って取り7対2と先勝。明日、9時30分同球場で勝ち点1をかけて新潟医療福祉大学と第2戦を行う。
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◾️〈大会前の監督インタビュー〉◾️
須田喜照監督は「野球部は2005年強化指定クラブ認定された」と、「スローガンに『AGGRESSIVE BASEBALL ~挑戦~』を掲げ、実戦を数多くこなし、切磋琢磨する中で磨かれていく『勝負心』を大切にしている」と頷く。試合で「守備面は投手を中心に堅守し、攻撃面は常に攻めの姿勢を持ち、相手が嫌がるつなぎの野球を目指す」と(故)高橋一三監督の理念を継承している。高橋監督時代に「秋季は2011年・2012年に準優勝し、関東地区大学野球選手権大会に連続出場している。2018年秋季3位、2019年の春季は勝率で見れば1位の上武大学0.818 、2位の白鷗大学とは大会規定で3位となっているが0.727と同率」。1位の上武大学にも1勝2敗と力は肉薄してきている。「最低、2位以上を目指し、7年ぶりの関東大会の横浜球場を目指す」と目を輝かせた。
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◾️〈 試 合 〉◾️
▶︎1部リーグは6チーム。2戦先勝方式(1勝1敗の場合は第3戦を行い決着を付ける)の総当たりによる勝ち点制。引き分けは再試合。勝ち点も勝率も同じ場合は、優劣の決定が必要な場合に限り決定戦(プレイオフ)を行う。伊勢崎市は13時00分天気予報は、天気晴れ、気温32.5度、湿度62%、南東の風、風速2m/s。上武大学野球場は全面人工芝で両翼95m。中堅120m。13時36分、山梨学院大学(春季3位・前年3位)と新潟医療福祉大学(春季6位・前年5位)が整列して、主審のコールで試合が開始された。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 合計 | |
山学大 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 7 |
新医大 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
▶︎1回裏、山学大は須田監督が投手成績9試合で投球回数22 2/3・勝敗3勝1敗・防御率2.38の左腕 岩佐嵐をマウンドにあげた。左腕 岩佐が1番打者を1-0から投ゴロに打ち取るが、2番打者の初球を中越3塁打され、3番打者の内野ゴロで1対1の同点とされた。
▶︎2回表、山学大は一死後、8番 江川航(4年 神港学園神港)が遊への内野安打で出塁。投手暴投となり一死二塁。二死後、1番主将 島が四球を選び二死一・二塁、2番 別府豊の左前2点適時打で3対1と突き放す。
▶︎3回裏、左腕 岩佐が8番打者に初球を投前安打され犠打で一死二塁。1番打者の遊ゴロで二死三塁。3番への投手暴投で3対2と追いすがられる。
▶︎4回表、山学大は先頭の1番主将 島が2-0から中前安打と、2番 別府の初球バスターエンドラン空振りで盗塁し無死二塁。一死後、3番 清水の初球、投手暴投で一死三塁。3番 清水の三ゴロで、1番主将 島が本塁を突くが三塁手から捕手に送球されタッチアウト。4番 新井遼太(3年 東海大学附属相模)の中前安打で一・三塁。5番DH 守岡樹(3年 日本文理)が四球を選び満塁。続く、6番 宮下塁(3年 山梨学院)の初球が投手暴投となり清水が生還し4対2とした。
▶︎7回表、須田監督が左腕 岩佐に代えて左腕 千葉稜河(3年 山梨学院)をマウンドに送った。左腕 千葉が8番打者を初球で投ゴロに、9番打者を2-1から右飛に、1番打者を2-1から左飛に仕留め三者凡退。
▶︎8回表、山学大は3人目投手の右腕から先頭の7番 島村功記(2年 高岡商業)が0-1から中前安打で出塁、代走 松尾孝太(2年 山梨学院)。8番 江川が2-0から投前に犠打し一死二塁。9番代打 長尾康太郎(2年千葉英和)が四球を選び一死一・二塁。1番主将 島がストレートの四球で満塁。二塁走者9番 長尾に代えて、代走 藤田直仁(2年 川島)。2番代打 知見寺代司(3年 山梨学院)が初球左直飛で二死満塁。3番 清水寛太(3年 甲府工業)の0-1から三への内野安打で代走 松尾が生還して5対2とした。
▶︎8回表、須田監督が左腕 千葉に代えて、左腕 入倉京一郎(4年 大分豊府)を抑えでマウンドにあげた。左腕 入倉は先頭の2番打者に四球を与え、続く3番打者の2-1からの4球目に捕手から二塁に送球され盗塁を阻止し一死無塁。3番打者に四球を与え一死一塁。左腕 入倉は、落ち着いて5番打者、6番打者を空振り三振に切って取った。
▶︎9回表、4人目投手の左腕から、一死後に7番 松尾が0-1から死球を受け一死一塁。8番 江川、9番 藤田が連続四球で満塁。1番主将 島が左前適時打で6対2。続く、2番代打 佐藤誉起(4年 山梨学院)が四球を選び押し出しで7対2とした。
▶︎9回裏、左腕 入倉が6番打者、7番打者を連続空振り三振に取り、8番打者に死球を与え二死一塁。続く、9番打者を1-1から左飛に打ち取り7対2と山学は先勝した。
◾️明日、9時30分同球場で勝ち点1をかけて新潟医療福祉大学と第2戦を行う。
◾試合終了後のインタビュー◾️
▶︎岩佐嵐(2年・徳島商業)岩佐嵐(2年・徳島商業)は「春は納得のいくストレートの投球ができなかったので、変化球でごまかしていた」と胸中を述べた。「そうした不安を払拭するためオフにストレートを練習」し、磨きをかけたと振り返る。「先発は今週の火曜日に告げられて調整をした。開幕で投げたことがなく、初体験だったが、オープン戦どおりリーグ戦でも野手陣が打っていたので、安心感して気合十分で投球できた」と、ここぞという時に声を出して気合を入れて投げ込んだ。次回までに「今日、見つかった課題を調整して、変に考え込まなくて、普段どおり自分のやるべきことを確りやり、野手との歯車が合うように心がけて、チームに信頼してもらえる投球で貢献できるようにしたい」と謙虚に述べた。
▶︎1番主将 島快莉(4年 豊川)1番主将 島快莉(4年 豊川)は「良かったです」と開口一番。2四球・1邪飛・3安打でチームを牽引したが「たまたまです」とさらり。チームについては「チームは練習試合で結構点数を取れていた。その練習試合の通り、先制・中押し・駄目押しで試合を決める野球ができていた」と大きく頷いた。次戦も「そこは生かしていければいいなと思うが、もしできなかったら、そこは粘り強くやっていく。チーム一丸となり意識して戦いたい」と明日をにらんだ。
▶︎須田喜照監督「リーグ戦なので、内容は別として、勝ててスタートが切れたのは良かった」と笑みがこぼれた。今日の殊勲は「岩佐が6回まで2失点で投げいくれてゲームがつくれた」と2年生左腕を褒めた。打線は「オープン戦から好調で、島がキャプテンで良く、打ってチームを牽引してくれている」と大きく頷いた。主将は「1年の秋からずっと出場しているので、当然といえば当然の働き、島は4年『最後の集大成で秋は優勝して関東に行く』と強く思っているので、このくらいやってもらわないと困る」と絶対の信頼を寄せる。「先制点の清水、1対1で2点タイムリーの別府、この2人もリーグ戦経験者なので当然の働き」と認める。今日の投手の継投について「リーグ戦で優勝するためには、今日のような継投が不可欠で、先発投手は3点以内でなんとかゲームをつくって、後半はリリーフ陣が抑えるという、今日のようなパターンとなる。先発もリリーフも相手によって変わるがいつでも戦える準備をしてもらいたい。関東に行くという強い気持ちを持ちながら一戦一戦、総力戦で戦い万全な態勢で白鷗戦と上武戦を戦えるようにしたい」と熱く述べ球場を後にした。
文(H.K) 、カメラ(今村佳正) 2019.9.7