●関甲新学生野球1部秋季リーグ戦(第1節第2戦)
~ 新医大に3対2勝ち点1左腕星野・千葉で勝利 ~
~ 5番 長尾が右芝生席に弾丸本塁打で勝ち越し ~
関甲新学生野球1部秋季リーグ戦の山梨学院大学 対 新潟医療福祉大学第1節第2戦が9月8日上武大学野球場で行われ、山学大は新医大に3対2で競り勝ち、第1戦に続く勝利で勝ち点1を獲得した。後攻の山学は、1回裏に1番主将 島快莉の四球と盗塁で無死二塁。続く2番 別府豊の右前安打で生還し1対0と先取。3回裏には再び1番主将 島が中前安打で出塁し盗塁。3番 清水寛太の左中間への三塁安打で生還し2対2とした。4回表、先発の星野健太が左前二塁打などで一死一・三塁。5番打者を投ゴロに仕留め三塁走者を3塁と本塁に挟んだが捕手失策で2対1。8回表、無死一塁に左腕 千葉稜河が救援し押し出しで2対2の同点とされた。その8回裏に、6回代打で5番DHに入った長尾康太郎が、投手2人目左腕の初球をフルスイングし右芝生席に弾丸で飛び込む勝ち越し本塁打を放ち3対2で連勝した。次戦は第3節9月21日(土)・22(日)白鷗大学野球場で白鷗大学(春季2位・前年2位)と対戦する。
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◾️〈大会前の監督インタビュー〉◾️
須田喜照監督は打線は「オープン戦から好調、特に島がキャプテンで良く、打って走ってチームを牽引してくれている。それに清水・別府、この2人が良く繋いで攻撃のリズムをつくっている」と褒める。投手について「リーグ戦で優勝するためには、昨日のような継投が不可欠で、先発投手は3点以内でなんとかゲームをつくって、後半はリリーフ陣が確り抑えるというパターンとなる。先発もリリーフ陣も相手によって登板する選手は変わるがいつでも戦える準備をしてもらいたい。関東に行くという強い気持ちを持ちながら一戦一戦。最低、2位以上を目指し、7年ぶりの関東大会の横浜球場を目指す」と目を輝かせた。
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◾️〈 試 合 〉◾️
▶︎1部リーグは2戦先勝方式(1勝1敗の場合は第3戦を行い決着を付ける)。山梨学院は第1戦で新潟医療福祉大学に7対2と先勝し、勝ち点1獲得に王手をかけた。伊勢崎市は9時00分天気予報は、天気曇り、気温29.5度、湿度76%、東の風、風速1m/s。上武大学野球場は全面人工芝で両翼95m。中堅120m。9時29分、山梨学院大学(春季3位・前年3位)と新潟医療福祉大学(春季6位・前年5位)が整列して、主審のコールで第2戦の試合が開始された。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 合計 | |
新医大 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 |
山学大 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | × | 3 |
▶︎1回表、後攻の山学大は須田喜照監督が投手成績5試合で投球回数12・勝敗0勝0敗・防御率2.25の左腕 星野健太(1年 山梨学院)をマウンドに上げた。左腕 星野が1番打者を2-1から右飛、2番打者を0-1から右飛、3番打者をフルカウントから遊ゴロに打ち取り安定した立ち上がり。
▶︎1回裏、山学大は、1番主将 島快莉(4年 豊川)がフルカウントから四球を選び出塁。続く、2番 別府豊(3年 尚志館)の1-0からの2球目に「投手のクイックモーションがスローだったので余裕を持って盗塁できた」と無死二塁とした。すると、2番 別府が2-1から右前安打で島を生還させ、昨日に続き1・2番コンビで1対0と先取得点を挙げた。
▶︎3回裏、山学大は先頭の1番主将 島が0-1から中前安打で出塁。2番 別府の2-0からの3球目に盗塁。一死後、3番 清水寛太(3年 甲府工業)が0-1から左中間への三塁安打で島を生還させて2対2とした。
▶︎4回表、左腕 星野健太が先頭の2番打者に0-1から左への二塁打を許す。続く、3番打者に0-1から投前犠打で一死三塁。4番打者にフルカウントから四球を与え一死一・三塁とした。5番打者を投ゴロに仕留め三塁走者を3塁と本塁に挟んだが捕手失策で2対1とされた。
▶︎5回裏、一死後に左腕 星野が9番打者に四球を与え、1番打者を1-2から空振り三振で切って取り二死一塁。4回に二塁打を許した2番打者に中前安打され、一塁走者が三塁を狙うが、中堅手 清水寛太の矢のような送球で三塁封殺で4回とは一転して堅守で星野を盛り上げる。
▶︎5回裏、山学大は一死後に1番主将 島がバッターボックスに向かいかけたところで、新医大が島の2打席連続盗塁から2失点を警戒してか、右腕から左腕に投手交代を主審に告げた。島は0-1から二塁への安打で出塁。島は2番 別府の1-2からの4球目で盗塁。二死二塁、3番 清水の右前安打で二死三塁としたが、後続が倒れ追加点のチャンスを潰した。また、3度目の1番・2番・3番での追加パターンには至らなかった。
▶︎7回表、左腕 星野が先頭の7番打者を1-1から二ゴロに、8番打者にストレートの四球を与え一死一塁。続く、9番打者の代打を初球で三ゴロに仕留め5-4-3の重殺とした。
▶︎8回表、左腕 星野が先頭の1番打者にフルカウントから四球を許すと、須田監督がマウンドに向かい星野を労うと主審に投手交代を告げた。昨日の第1戦7回表、左腕 岩佐を1イニング救援した左腕 千葉稜河(3年 山梨学院)がマウンドに上がった。左腕 千葉が2番打者を初球犠打で一死二塁。3番打者に四球に与え一死一・二塁。4番打者を中前犠飛とし二死一三塁。5番打者と6番打者に四球を与え押出で2対2とした。
▶︎8回裏、山学大は6回代打で5番に入った、長尾康太郎(2年 千葉英和)が「先頭打者として塁に出れば、うちに流れが来る」と2人目の左腕の初球「真ん中低めのスライダー」をフルスイングし右芝生席に弾丸で飛び込む勝ち越し本塁打を放ち3対2と勝ち越す。
▶︎9回表、左腕 千葉が先頭の8番打者を1-2から投ゴロに、2番打者の代打を1-0から右邪飛に、1番打者を1-2から投ゴロに、リズム良く仕留めケームセットとした。
◾️山学大は新医大に第2戦を3対2で競り勝ち、第1戦に続く勝利で勝ち点1を獲得した。次戦は第3節9月21日(土)・22(日)白鷗大学野球場で白鷗大学(春季2位・前年2位)と対戦する。
◾️試合終了後のインタビュー◾️
▶︎長尾康太郎(2年 千葉英和)は「6回にDHの代打で出て、中飛でチームに貢献できなかったので修正した」と打席に向かった。8表に同点とされた「先頭打者として塁に出れば、うちに流れが来る」と打席に立った。「相手投手は、新人戦でストレートをホームランしている相手。今度は変化球が来ると予想」して打席で待っていた。「真ん中低めのスライダー、自分の感覚ではライトを超えたと思ったが、フェンスを越えてくれたので良かった」と照れ笑い。「ほっとした。春のリーグ戦では全く結果が出なかったので、今シーズンはなんとか結果を出したいと思っていたので、ほっとしたというのが一番です」と神妙に応えた。次戦も出場チャンスがあれば頑張ります」と笑顔で述べた。
▶︎左腕 星野健太(1年 山梨学院)は先発は「監督から金曜日(6日)に背番号をもらう時に言われました。いつも通りに投げようと心がけてマウンドに上がりました。春、登板させてもらっていたので、緊張せずに投げることができました」とテンポ良くはきはき述べた。今日は「変化球が良かった」と、ただ「4回二塁打と8回四球で、いずれも先頭打者を自分のミスで出しピンチを招いたので、そこは確り反省し修正したい」と分析し次を睨む。「次に登板機会があれば、今度は今日以上にチームに貢献できるように、勝利を呼べるピッチングをしたい」と力強く述べた。
▶︎1番主将 島快莉(4年 豊川)はチームについて「昨日は野手が点を取って頑張ってピッチャーを支えた」と、昨日は先制・中押し・駄目押しで7対2で勝った。「今日は、中押しができなく投手が確り粘り強く投げてくれた」。そして「8回裏に長尾の勝ち越しホームランでチーム一丸となり勝った」と試合を振り返った。2対2の場面での長尾本塁打について「『よくやった』の一言しかないですよね。長尾は途中からDH代打で出てきて、しかも2年生で結果を残すというのはなかなか難しいと思うので、これからも期待したい」。自身の1番打者として「1回・3回は投手のクイックが遅くて行けると思いスチール、4回裏には左投手でなかなか機会がなかったがスチールできて良かった」と微笑んだ。「1・2回は別府と清水が安打して2得点してくれた」と感謝。島は主将として第1戦でも2四球3安打とチャンスを演出しチームを牽引した。このリーグ戦でも、第1節で早くもチャンスメーカーとして絶対的な存在感を示した。
▶︎須田喜照監督は「リーグ戦なので相手もうちも必死になって戦っているので、そう簡単には勝たせてもらえない」とほっと息をついた。「こういう1点差の接戦を、勝つのと負けるのとでは全然違う。勝ちに結び付けられたことは、今後に繋がる」と大きく頷いた。先発の左腕 星野について「こういう僅差の中で、7回を最小失点に抑えてくれたのは大きい」と失点2自責点1を褒め称えた。リリーフの左腕 千葉について「千葉は今、調子が良い。代えた時はちょっとバタバタしたが、拮抗した場面で投げられるのは千葉。それなりの練習を日々している。1点リード後の最終回は生き生きときっちり抑えてくれたので、今後も大いに期待したい」と信頼が厚い。打撃について「島の盗塁については本人に任せている。序盤には、それに別府・千葉が絡んでの2点奪取。これが効いた」と頷き、すぐ「8回裏の先頭打者で初球に、ソロホームランを打った長尾も素晴らしたった」と大いに褒め称えた。次戦について「今日のように粘り強く、一試合一試合重ねて行けば、必ずチャンスはあると思うので、練習を一日一日確りやっていきたい」と気を引き締め球場を後にした。
文(H.K) 、カメラ(今村佳正) 2019.9.9