●山梨学院短大 シニア世代の料理教室
~楽しみながら本格的な西洋料理に挑戦~
~学生も参加してパスタを生地から手作り~
山梨学院短期大学地域連携研究センターはシニア世代を対象とした料理教室を9月18日、短大調理実習室で開催した。この催しは地域連携・地域貢献事業の一環として実施。当日は、約40人が参加し、“西洋料理でおもてなし”と題し、「セミドライトマトのパスタ」「鶏肉のバスク風煮込み」「柑橘のカンパリゼリー」の3品を調理した。講師は山学短大食物栄養科の鈴木耕太専任講師が務め、参加者はグループごとに調理を進め、食物栄養科1・2年生が調理を補助。今回は、パスタを生地から手作りし、慣れない作業に苦労している参加者もいたが、学生の手を借りながら楽しみながら西洋料理に挑戦した。
山学短大地域連携研究センターでは、地域連携・地域貢献事業の一環として2015年度からシニア世代を対象におざらやあずきほうとう、中華点心、和菓子といった料理教室や健康づくり教室を開催してきた。料理教室は毎回人気の講座で、今回も申し込み開始初日に定員に達し、関心の高さが伺えた。羽畑祐吾食物栄養科長は「申し込み初日に定員の40人に達し、リピーターの方も多く参加いただき、期待してお待ちいただいていて嬉しく思います。本日は、学生もお手伝いに入りますので、若い世代との会話も楽しみながら調理を進めてください。また、本日は生パスタなど普段体験できないメニューを用意しましたので、楽しんでいただき、何か一つでも得てお帰りいただければ思います」と挨拶した。
講師は調理学やガストロノミーが専門で管理栄養士や専門調理師・調理技能士の資格を有する食物栄養科の鈴木耕太専任講師が務めた。この日のメニューは “西洋料理でおもてなし”と題し、「セミドライトマトのパスタ」「鶏肉のバスク風煮込み」「柑橘のカンパリゼリー」の3品。鈴木講師はフランスで修業した経験もあり、フランスを始めとしたヨーロッパの食文化や食材の特徴、調理技術などプロのテクニックを披露。オレンジやグレープフルーツの鮮やかな包丁さばきに参加者からは感嘆の声があがり、参考にするべく参加者はスマートフォンなどで鈴木講師の実演を記録していた。また、家庭で調理を行う上でのポイントや食材を選ぶ上での留意点などを師範を進めながら分かりやすく解説した。
鈴木講師の師範に続き、参加者はグループごとに分かれて調理に入った。各グループには食物栄養科の学生が調理補助に入り、鈴木講師も各グループを回り適宜アドバイスを行った。今回は、生パスタを作る工程があり、参加者はうどんやそばとは違う打ち方に苦戦する場面もあったが、学生や鈴木講師の手を借りながら本格手打ちの生パスタを完成させた。1時間半ほどで料理は完成し、調理後は学生も交えて喫食。参加者からは「本格的な西洋料理は初めてで難しい所もあったが楽しかった」「パスタの生地を作るところが大変だったが、作り立てはもちもちしていて美味しかった」「学生と一緒に調理や食事ができて元気をもらいました」などの感想が寄せられた。食事中は学生との会話も弾み、どのグループからも笑顔がこぼれ、料理教室は盛況のうちに終了した。
文・カメラ(Y.Y)2019.9.18