●中国の山外大と包括的友好協定締結
~留学生受入れに係る覚書に調印~
~9月から保育科が受け入れ開始~
山梨学院短期大学は9月20日、同大サザンタワーで中国の山東外国語職業技術大学と連携協力に関する包括的友好協定を締結した。調印式で山学短大 山内淳子学長と山外大 杜琳(ドゥー・リン)執行校長は、学生の交流、教職員の交流、学術交流、その他両校が合意した事項について交流を促進する『友好交流に関する協定書』に調印。その一環として、2020年9月入学生から協定校入試で同短期大学保育科に留学生を若干名受け入れることを目的とする『留学生受入れに係る覚書』にも調印した。挨拶で、山外大 拜文汇(バイ・ウェンホイ)会長は「これまで、アメリカ、日本など90校余りと友好交流関係を結んでいる。2019年に4年制大学に昇格してから初めての提携校となる。貴学と園児教育者を育成し、社会福祉などで社会貢献していきたい」と述べた。 山内学長は「子どもたちの未来をつくることは、世界の未来をつくること。新たな未来に真に貢献できる優秀な園児教育者を、貴学とともに育成してまいりたい」と述べた。調印式後、両校関係者が協定書とともに記念撮影を行った。
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◾️包括的友好協定締結調印式◾️
▶︎山東外国語職業技術大学と山梨学院短期大学の連携協力に関する包括的友好協定締結調印式が14時00分サザンタワーで挙行された。
▶︎司会者から調印式出席者、山外大の拜文汇(バイ・ウェンホイ)会長、杜琳(ドゥー・リン)執行校長、孔慶栄(コン・チンロン)副学長、秦敏(チン・ミン)国際交流学院院長、徐颖(シュー・イン)国際交流センターアジア課科長、拜喆(バイ・ヂェ)国際交流センター員、秦伟(チン・ウェイ)職員の7人が紹介され、続いて山学短大の山内淳子学長、羽畑祐吾食物栄養科長、遠藤清香保育科長、野中弘敏専攻科保育専攻科長、深澤早苗教務部長、竹中麻美子国際交流委員会委員、張華法人本部経営戦略室中国事業部次長、李精衛法人本部経営戦略室中国事業部課長(通訳)、鬼頭伯明事務局次長(司会)、広瀬友美事務局長補佐10名が紹介された。
▶︎協定書調印で山学短大 山内淳子学長と山外大 杜琳(ドゥー・リン)執行校長は、学生の交流、教職員の交流、学術交流、その他両校が合意した事項について交流を促進する『友好交流に関する協定書』に署名。その一環として、2020年9月入学生から協定校入試で同短期大学保育科に留学生を若干名受け入れることを目的とする『留学生受入れに係る覚書』にも署名し、両校の包括的友好協定が締結され、山内学長と杜執行校長は列席者に協定書を披露し固く握手を交わした。
▶︎山外大の拜文汇(バイ・ウェンホイ)会長は「山東外国語職業技術大学は山東外国語職業学院として2005年に山東省で創立されました。2019年に中国教育部の承認により、私立全日制高等職業大学3年制から4年制の職業大学に昇格いたしました。15年間の発展を通して、現在の大学生の在籍数は1万人を超えました。そして、今は56の専門科目を設けています。本学は外国語の大学として、国際交流を重視しています。今まで、スペイン、アメリカ、イギリス、日本、韓国など全世界の90余りの大学と友好交流関係を結んでいます。これらが評価され2017年に『全国高等職業学校国際影響力top50』を受賞いたしました。私たちの街は日照市で中国で日照時間が1番長い、山梨県も日本で日照時間が1番長いということで類似しています。4年制大学に昇格してから貴学が初めての提携校となる。今回の提携で貴学と園児教育者を育成し、社会福祉などで社会貢献していきたい」と述べた。
▶︎山学短大 山内淳子学長は「学校法人山梨学院の創立は1946年6月で、実は、この短期大学から、本学園はスタートいたしました。人々の食生活と健康、子どもの福祉と教育の分野で、真に社会に貢献しうる専門職者養成を目指し、歩みを進めてまいりました。現在は、その専門職養成機関として、我が国でもモデル的存在となっております。子どもたちの未来をつくることは、世界の未来をつくることであると思います。よい教育者を育成することが、平和でよりよい世界をつくることにつながるのだと考えております。このたびの友好協定締結をもって、新たな未来に真に貢献できる優秀な幼児教育者を、貴学とともに育成してまいりたいと思っております。 お迎えした学生の方々が、卒業時にはしっかりと力をつけて、ここにきてよかったと、心から思ってくだされるよう努めてまいりたいと思っております」と挨拶を述べた。
▶︎調印式後、両校関係者が協定書とともに記念撮影を行った。
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◾️キャンパス見学◾️
山東外国語職業技術大学の山外大の拜文汇(バイ・ウェンホイ)会長一行7名は、10時00分から張華法人本部経営戦略室中国事業部次長、李精衛法人本部経営戦略室中国事業部課長のアテンドで山梨学院キャンパス見学(中高除く)を、クリスタルタワー7階の山梨学院広報スタジオからスタート。ギャラリーから見える甲府盆地の眺望や山梨学院の歴史を紹介するビジュアルヒストリー、強化育成クラブのカレッジスポーツコーナーや山梨学院学術情報コーナーなどを見学。所々に飾ってある山梨学院統一マスコット『アルティ』&『ベッキー』に興味を示し制作意図など質問をしていた。一行はエレベーターで1階に降りクリスタルタワーの野外にあるエスコーズ・オブ・キャンパスの説明を受け『キャンパス百景』の写真パネルに見入っていた。しばらくして一行は、iCLAの館内を見学した後、幼稚園を訪れ山内淳子園長のアテンドで、自由保育クラスの園児が「今日ラグビー・ワールドカップ開幕で日本対ロシア戦があるので、新聞紙で自作したラグビーボールとゴールポストで、ゴールポストを目掛けてボールを蹴って遊んでいる」などの保育や、「スカイホールで運動会で演技する円形の軽い布のふちを集団でタイミングよく上下や回転させたりして演技するパラバルーンの練習」などを見学した。一行は短期大学に向かう途中、21世紀広場で噴水イーグルをバックに、短大の川上琴美教授がアルティとベッキー、チアリーダー、陸上部学生に演技指導しているのを見つけると、川上教授の許可を取り、アルティとベッキーと一緒に記念撮影を行った。そして一行は短期大学見学を山内淳子学長のアテンドで、サザンタワーの6階フロアでキャンパス風景や甲府盆地を眺望し、各種講義室や礼法室、専攻科学習室の見学、そしてYGUに日本列島横断リレーの立体マップに興味を示し説明を受けた。最後に小学校見学を瀬端一郎校長にアテンドしてもらいオクトーバープロジェクトの活動の説明。また、各種授業風景、メディアセンター、環境館、音楽館、給食風景などを見学し12時15分に終了した。
◾️山学短大は友好交流に関する協定書の一環として、2020年9月から保育科に山外大の学生を2年半受け入れて、原則として幼稚園教諭の免許状の取得を目指す。山内学長が言う「子どもたちの未来をつくることは、世界の未来をつくること。新たな未来に真に貢献できる優秀な園児教育者」の誕生に心が踊る。
文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2019.9.20