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●関甲新学生野球1部秋季リーグ戦(第3節第1戦)
~ 4番 新井左中間消え弾丸ホームラン主砲復活の兆し ~
~ 左腕 岩佐2回表に打撃が右足に当たるアクシデント~

関甲新学生野球1部秋季リーグ戦第3節1戦目の山梨学院大学 対 白鷗大学が9月21日、白鷗大学野球場で行われ山学大は白鷗大に1対7と先勝を許した。後攻の山学大は、先発左腕 岩佐嵐が2回表に打撃が右足に当たるアクシデントも上手く処理して三者凡退としたものの痛さで声をあげうずくまる。交代かと思われた3回表、先頭打者を見逃し三振に切って取る。しかし連続安打で一死一・二塁、3番に先制の2点二塁打と4番に適時打を許し0対3。岩佐は6回2/3で失点6自責点6と珍しく精彩を欠き降板。この嫌なムードを一掃したのが、眠れる獅子4番 新井遼太。7回裏、0—1から「甘めの真っ直ぐ」を振り抜くと、目の覚めるような弾丸ライナーが左中間に消えるホームランに、9回裏には中堅122mのフェンスギリギリで捕球されたが、この大飛球は上武大学野球場や山日YBS球場などの中堅120mでは完全にホームラン。主砲復活の兆しが見え、5番の長尾康太郎とダブル主砲誕生で、打線のつながりの兆候がみられる。山学大は明日第2戦を「スローガンに『AGGRESSIVE BASEBALL ~挑戦~』を掲げ部員全員一丸となって戦う。

◾️〈 試 合 〉◾️
▶︎1部リーグの星取りは、2試合2勝0敗で山学大・上武大2・白鷗の3チームが勝ち点1(勝率1.000)。新医大が4試合2勝2敗で勝ち点1(勝率0.500)、作新大2試合で0勝2敗(勝率0.000)、平国大2試合0勝4敗(勝率0.000)となっている。小山市は10時00分天気予報は、天気曇り、気温20.8度、湿度72%、北北東の風、風速1m/s。白鷗大学野球場は全面人工芝で両翼98m。中堅122m。10時00分、山梨学院大学(春季3位・前年3位)と白鴎大学(春季2位・前年2位)が整列して、主審のコールで試合が開始された。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
白鷗大 0 0 3 0 0 0 3 0 1 7
山学大 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1

▶︎1回表、後攻の山学大は須田監督が投手成績1試合で1勝0敗の左腕 岩佐嵐(2年 徳島商業)を先発でマウンドに送った。岩佐が1番打者に1-1から左線を破る二塁安打を許す。2番打者の犠打で一死二塁。3番打者に四球を与え一死一・二塁。続く4番打者を二ゴロに打ち取り4-6-3の併殺とした。
▶︎2回表、山学大は左腕 岩佐が先頭の5番打者を遊ゴロに打ち取るが遊撃手の失策で無死一塁。続く、6番打者を遊ゴロに6-4-3の併殺。7番打者の打った球が右足に球が当たるアクシデントも上手く処理して三者凡退に打ち取った。その直後岩佐が痛さで声をあげうずくまる。
▶︎3回表、山学大は交代かと思われた左腕 岩佐が先頭打者を見逃し三振に切って取る。しかし連続安打で一死一・二塁、3番に先制の2点二塁打と4番に適時打を許し0対3とされる。
▶︎7回表、山学大は左腕 岩佐が先頭打者6番に四球を与え犠打で一死二塁、二塁手への内野安打で一死一・三塁。9番打者のスクイズで0対4。二死二塁、1番打者に捕手前安打で二死一三塁。2番打者に初球を中前適時打され0対5。二死一・三塁で左腕・岩佐が降板し、左腕 入倉京一郎(4年 大分豊府)がリリーフでマウンドに、3番・4番打者を連続四球し0対6。左腕 入倉は5番打者を初球で詰まらせ捕手飛に打ち取る。
▶︎7回裏、山学大は嫌なムードを一掃したのが、眠れる獅子4番 新井遼太(3年 東海大学附属相模)。0―1から「甘めの真っ直ぐ」を振り抜くと、目の覚めるような弾丸ライナーが左中間に消えるホームランを放ち1対6とし完封を免れた。
▶︎8回表、山学大は須田監督が3人目の右腕 新垣紫苑(3年 西原)をマウンドに、新垣が先頭の6番打者に1-0から三塁線を破る左への二塁打を許し無死二塁。続く7番打者を初球で投ゴロに、新垣が二塁ランナーを追いかけタッチアウト。8番打者を1-0から投ゴロで1-6-3の併殺でチェンジ。
▶︎9回表、山学大は須田監督が4人目となる右腕 「長谷川大樹(2年 総和工業)をマウンドに上げた。右腕 長谷川が先頭の9番打者に初球を左前安打、続く1番打者に犠打を許し一死二塁、2番打者にフルカウントから左への二塁適時打で1対7とした。長谷川は3番打者を右飛に、4番者打を1-2から空振り三振に切って取った。
▶︎9回裏、山学大は8回からリリーフした右腕から一死後、3番 清水寛太(3年 甲府工業)が中前安打で出塁。バッターボックスに7回裏に弾丸本塁打を放った4番 新井遼太(3年 東海大学附属相模)が構える。0-2からの3球目をやや前のめりになりフルスイング、球が中堅122mのフェンスギリギリで中堅手に捕球され、後続も倒れ試合終了となった。
◾️山梨学院大は左腕 岩佐のアクシデントなど嫌なムードとなったが、4番 新井遼太の弾丸ホームランと続く打席の大飛球は上武大学野球場や山日YBS球場などの中堅120mではホームラン、眠れる獅子が主砲復活の兆しが見え5番の長尾康太郎とダブル主砲誕生で、1番主将 島快莉・2番 別府豊・3番 清水寛太の機銃が生かされる。下位打線では8番 江川航(4年 神港学園神港)、9番 島村功記(2年 高岡商業)が安打しており打線のつながりの兆候がみられる。明日の10時00分から同球場で行われる第3節第2戦の白鷗大戦は大いに期待かできる。

◾試合終了後のインタビュー◾️
▶︎4番 新井遼太(3年 東海大学附属相模)は「甘めの真っ直ぐだった。試合前から甘い球を逃さず振っていこうと思っていた。振った結果がホームランになった」と大きく頷いた。「打った瞬間『いったな』と思った」と笑顔を見せた。「芯でとらえられた」と感触が脳裏に蘇る。「日頃からウェイトトレーニングしていて、長打には自信があった」と喜びに満ちた。「捉え方がバッティング練習と同じ感触だった」と日頃の努力が実を結んだ。「明日は勝って3戦目に繋げて勝ち点が取れるように、チームに貢献できるようなバッティングをしたい」と抱負をのべた。
▶︎岩佐嵐(2年・徳島商業)は「初回と2回は良かったが」と唇をかんだ。「3回に出塁している9番、1番に3番・4番いずれも2ストライクに追い込んでから決めきれずに3点取られた」と冷静に分析する。「1番の打者が足が速いので、それを警戒しすぎた上に、投球に力が入っていた。白鷗大の3・4・5の中軸の前に出してはいけない選手を全打席について塁に出したことと、7回先頭打者を四球で塁に出し点を取られた」と負け投手の要因を述べた。右足について「痛いことは痛いですが、アドレナリンが出ているせいか大丈夫です」とさらりと述べた。「今日の反省を生かして、次には勝利に貢献したい」と述べた。
▶︎1番主将 島快莉(4年 豊川)は「打てなかった。そこが反省点です」と口を開いた。「序盤の3点から1点でも返せれば試合の展開も変わっていた。1点を取りに行くのが遅かった」と悔いる。「相手のピッチャーはフォアボールがなく、確りコースに投げわけていたので攻略できなかった。自分たちの力不足」と脱帽した。「気持ちを切り替えて、明日は確り攻撃し勝ちにいく」と力強く述べた。
▶︎須田喜照監督は「相手の山田投手が良いことは分かっているが、球のキレがありコーナーにあれだけ決められ、追い込んでから変化球でもストレートでもストライクゾーンからボール球を投げられると、当然のこと四球もないのでなかなか点が入らない」と相手投手を称えた。「岩佐もなんとか粘って6回までは3点に抑えていたが」と言葉を飲んだ。しかし「なんとか相手投手を攻略しなければいけないが、新井の一本で完封だけは免れたが」と頷き、「選手には『試合は勝つためにやっているので、なんとか明日は勝って、3戦には山田投手が投げると思うので、全員で攻略し勝ち点をもぎとる』と選手には伝えた」と、「うちも、当然勝つためには、投手陣が相手に点を取らせない投球をしなければならないし勝ち目はない」と大きく頷く。「リーグ戦なので、勝っても負けても、気持ちを切り替えて、反省するところは反省して、明日の糧にして流れをうちに引き寄せるように戦わなければならない」と目を輝かせた。「終わってみたら勝ち点を取っていたという風になるのもリーグ戦。そうなるように総力をあげて勝ちにいく」と闘志を燃やし球場を後にした。

文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2019.9.21