●子育て支援事業「親子でおやつをつくろう」
~短時間で簡単にできるゼリーを親子で調理~
~調理を通じ食への興味・関心を深める~
山梨学院幼稚園子育て支援センター「アルテア子ども館」は9月26日、2歳から3歳までの親子を対象に、おやつ作り教室を開催した。子どもの食事や食べ物への興味・関心を高める目的で行われ、山梨学院短期大学の深澤早苗教授が講師を務めた。親子は深澤教授の指導のもと、火気を使わず簡単にできるプルプルゼリーを製作。家庭でも応用できるよう材料は、ジュース・ゼラチン・砂糖の3つのみ。子どもたちは、真剣な表情で熱したジュースにゼラチンと砂糖を溶き、型に流し込んでいた。実際に固まったゼリーを前に子どもたちは驚きの表情を見せ、調理を通じ、食への興味・関心を深めていた。
「アルテア子ども館」は、子どもやその家族にひらかれた施設になっており、「地域子育て支援拠点事業」として、「子育てサークル」「施設開放・地域交流事業」「子育て相談」など様々な子育て支援事業を行っている。夏休みには、親子体験講座として年中児から小学校6年生の親子を対象に「親子でクッキング」を実施。この日は、参加者の対象年齢を下げ、幼稚園就園前の2歳から3歳のまでの親子を対象に「親子でおやつをつくろう」を開催した。この催しは今回で3回目の開催で、子どもの食事への興味の高め方や簡単に一緒にできる調理体験など「アルテア子ども館」に日頃寄せられた相談に応える形で企画された。食物アレルギーや火気の使用、調理時間などに配慮し、1回目はさつまいもボーロ、2回目は五平餅を調理。3回目のこの日は23組の親子が参加し、市販のジュースとゼラチン、砂糖を使って、家庭でも簡単に準備・調理ができるゼリーを親子で調理した。子どもたちは、真剣な表情で熱したジュースにゼラチンと砂糖を溶き、親子で協力して型のカップに流し込んでいた。固まるまで1時間程度かかることから、事前に深澤教授が調理したゼリーを参加者で試食。液体が固体に固まった様子にびっくりした表情の子どもたちも一口含むと「おいしい」「あまい」と笑顔になっていた。深澤教授は「子どもたち自身が実際に作業して固まる様子を見て興味を持つことで、食への関心につながります。ゼラチンの分量を調整すれば、グミを作ることもできますので、ぜひ家庭でも挑戦してみてください」と親子に語り掛けた。
「アルテア子ども館」では、施設開放・地域交流事業として親子体験講座を年間を通じ実施しており、次回11月には「お父さんとあそぼう」12月には「親子でつくってあそぼう」、2月には「親子で造形あそび」などが行われる。
文・カメラ(Y.Y)2019.9.26