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●関甲新学生野球1部秋季リーグ戦(第4節第1戦)
~5番 宮下 先制2点適時二塁打等も先勝許す~
~上武勝ち点獲得へ王手で山学秋季の正念場~

関甲新学生野球1部秋季リーグ戦第4節第1戦の山梨学院大学 対 上武大学が9月28日、白鷗大学野球場で行われ山学大は上武大に5対6と先勝を許した。後攻の山学は、1回裏に2番 林健太郎の安打、3番 DH 長尾康太郎の四球などで二死一・二塁とし、5番 宮下塁が右越えの2点適時二塁打で2対0と先制。山学は4回表に先発左腕 岩佐嵐が四死球を許し上武初安打の2点適時二塁打で2対2の同点とされたが、その裏一死後に8番 江川航・9番 別府豊・1番主将 島快莉の3連打で満塁とし、交代した左腕から押し出しで3対2とし再びリード。山学は5回表に岩佐が3対5と逆転を許すが、粘る山学はその裏に5番 宮下の四球と相手失策に8番 江川航の適時打で4対5と追い上げる。山学は8回表、リリーフ左腕 千葉稜河が左への適時二塁打を許し4対6と点差が開く。山学は9回裏に3番 DH 長尾の安打と相手失策で無死一・三塁、5番 宮下が初球を中犠飛し5対6と追随したが後続が倒れ競り負けた。山学は上武に勝ち点獲得へ王手をかけられ秋季の正念場を迎える。明日、同球場で12時30分から第2戦が行われる。

◾️〈 試 合 〉◾️
▶︎山学大は第1節新潟医療福祉大学に2勝し、第2節で白鷗大に2敗して勝ち点1で今日時点で暫定1位 上武・白鷗大(2試合4勝0敗)、2位 新医大(3試合4勝2敗)、3位 山学大(2試合2勝2敗)となっている。須田喜照監督は「優勝や関東(代表2チーム)に行くには、上武戦に負けたら優勝はなくなり、2敗0勝としたら関東もなくなる」、是が非でも「春のように粘り強く戦って、勝ちを手繰り寄せたい」と背水の陣で戦いに臨む。小山市は10時00分天気予報は、天気曇り、気温22.5度、湿度78%、南の風、風速1m/s。白鷗大学野球場は全面人工芝で両翼98m。中堅122m。9時59分、山梨学院大学(春季3位・前年3位)と上武大学(春季1位・前年1位)が整列して、主審のコールで試合が開始された。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
上武大 0 0 0 2 3 0 0 1 0 6
山学大 2 0 0 1 1 0 0 0 1 5

▶︎1回表、後攻の山学大は須田監督が第1節新潟医療福祉大学戦、第2節白鷗大ともに先発した左腕 岩佐嵐(2年 徳島商業)を先発でマウンドに上げた。左腕 岩佐が1番打者を2-2から空振り三振。2番打者を1-2から二ゴロ、3番打者を1-0から二ゴロに仕留める立ち上がり。
▶︎1回裏、山学大は一死後、2番 林健太郎(東海大学附属甲府)が先発右腕の初球を三塁手前への内野安打で出塁。3番 DH 長尾康太郎(2年 千葉英和)が3-1から四球を選び一死一、二塁。二死一・二塁5番 宮下塁(3年 山梨学院)が0-1から「変化球がストライクゾーンに来たので迷わずに振り抜いた」とジャストミートし右越えの2点適時二塁打で2対0と先制。
▶︎2回表、山学大は左腕 岩佐がこの回先頭の4番打者を1-2から空振り三振。5番打を1-1から三ゴロに打ち取り二死無塁。6番打者にフルカウントから四球を与え二死一塁。7番打者を2-2から空振り三振に切って取りチェンジ。
▶︎3回表、山学大は左腕 岩佐がこの回先頭の8番打者を1-2から空振り三振。9番打者を2-2から一ゴロに仕留め二死無塁。1番打者にフルカウントから四球を与え二死一塁。2番打者を1-2から見逃し三振に切って取りチェンジ。
▶︎3回裏、山学大は二死後に3番 DH 長尾が先発右腕の初球を右二塁打。4番 新井遼太(3年 東海大学附属相模)が初球死球で二死一・二塁。前の打席で右越え先制2点適時二塁打を放った5番 宮下が0-1から左前安打で二死満塁と、相手投手を追い詰めたが後続が倒れ三者残塁と好機を逸した。
▶︎4回表、山学大は左腕 岩佐がこの回先頭の3番打者にフルカウントから四球を与え、続く4番打者の1-2から死球を与え無死一・二塁。5番打者に犠打を許し一死二・三塁。6番打者に上武初安打となる右への2点適時二塁打で2対2の同点とされた。
▶︎4回裏、山学大は一死後に8番 江川航(4年 神港学園神港)が初球を叩き中前安打で出塁。9番 別府豊(3年 尚志館)がフルカウントから右前安打し一死一・二塁。1番主将 島快莉(4年 豊川)が3-2から右前安打し、この3連打で一死満塁とした。ここで上武大は投手を右腕から左腕に交代。山学大は2番 林がストレートの四球を選び押し出しで3対2と再びリード。一死満塁のチャンスを後続が倒れ三者残塁とした。
▶︎5回表、山学大は左腕 岩佐がこの回先頭の9番打者に3-2から左への二塁打を許し無死二塁。1番打者に四球を与え無死一・二塁。2番打者に2-2から投手前に犠打を決められ一死二・三塁。3番打者に四球を与え一死満塁。4番打者に初球を右へ2点適時二塁打され3対4と逆転。5番打者のフルカウントからの二ゴロの間に生還を許し3対5とされた。二死三塁、須田監督が3回目のマウンドに上がり岩佐をねぎらい、主審に左腕 千葉稜河(3年 山梨学院)を告げた。左腕 千葉が6番打者を1-2から空振り三振に切って取りチェンジ。
▶︎5回裏、山学大はこの試合二打席連続安打の5番 宮下がフルカウントから四球を選び無死一塁。一死後、7番 藤田直仁(2年 川島)の遊ゴロで二塁封殺。二塁手が併殺を狙い一塁への送球失策で二死一塁。8番 江川が初球を右越え適時打し藤田が生還し4対5。二死二塁、9番 別府の0-1からワイルドピッチで二死三塁。別府が3球目に死球を受け、山学大は二死一・三塁と投手を追い込む。上武大は3人目の右腕を投入。山学大はこの右腕に後続が倒れ二者残塁とチャンスを逸した。
▶︎8回表、山学大は左腕 千葉がこの回先頭の5番代打を2-2から左飛に打ち取り一死無塁。左腕 千葉が6番打者に初球死球、須田監督が主審に「バットのグリップではないか」と申告したが認められず一死一塁。千葉が7番打者に1-0から左への適時二塁打を許し4対6とした。
▶︎9回表、山学大は左腕 千葉がこの回先頭の9番打者が三塁手への内野安打を許し、1番打者の犠打で一死二塁。2番打者の代打を初球中飛に、3番打者を2-0から右飛に打ち取り、裏への攻撃につなげる。
▶︎9回裏、山学大は3番 DH 長尾が初球を右前安打し出塁。続く、4番 新井が1-2から三ゴロを打ち、これを三塁手が失策し無死一・三塁。先制打を放っている5番 宮下が初球を中犠飛し長尾が生還し5対6。一死一塁、6番代打 知見寺代司(3年 山梨学院)が2-0から中前安打し一死一・二塁、中堅手球処理の失策を4番代走 松尾孝太(2年 山梨学院)が見逃さず三塁へ進塁し一死一・三塁としたが後続が倒れ試合終了となった。
◾️山梨学院大は第4節に上武大に5対6と競り負けて1敗した。明日は優勝や関東に望みをつなぐために、是か非でも勝利して踏ん張りたい。山学大は10安打し、上武大の6安打を上回っている。選手の頑張りに期待したい。

◾試合終了後のインタビュー◾️
▶︎5番 宮下塁(3年 山梨学院)は「初球ストライクを見逃したが、ストライクは全て振っていく」との気構えで打席に立った。「真っすぐを待っていたが、変化球がストライクゾーンに来たので迷わずに振り抜いた」とジャストミートし右越えの2点適時二塁打で2対0と先制した。ヒットは打っていたが「新医大戦と白鷗大戦はチャンスで打てなくさんざんだったのでチャンスで打てたことは良かった」と頷いた。明日は「今日は今日で、明日は明日で、気持ちを切り替えて、目先の試合に集中して全力で取り組んでいきたい」と述べ、二塁打、安打、四球、左飛、中犠飛の活躍にも笑顔はなかった。
▶︎先発左腕 岩佐嵐(2年 徳島商業)は「最初は力でも押していて、順調に来ていたが、肝心なところを力で行ったら4回に打たれた」と反省。また「際どいところでストライクが取れない」と自己に言い聞かす。「先発投手として最低6回まで2点か3点以内に抑えておけば勝てた試合」と厳しく自我を詰問し、「6回までマウンドを守れなかったのが、今日の試合の敗因」と述べた。「最近点を取られて負けている。粘れきれない部分はあるが、決して調子は悪いわけではないので、考え方を再検討して次に生かしていきたい」と神妙な顔つきで述べた。
▶︎リリーフ左腕 千葉稜河(3年 山梨学院)はリリーフ投手として「なんとか先発陣に勝ちを付けたいと頑張っている」と声を絞り出す。今日は「後には先輩のリリーフもいるので思い切って行けるところまで行こうと投げた」と振り返る。投球は「基本はストレート、チェンジアップ、スライダーを組み立てて、時に投法に変化を加え、打者に立ち向かっていく」とどんな場面でも臆することなくリリーフする。千葉は新医大2試合、白鷗大1試合と今日の試合で5試合中、4試合にリリーフしている。「いつでも、どんな場面でも、準備してチームに貢献したい。今後はリリーフして無失点で抑えて勝ち続けたい」と語尾を強めた。
▶︎主将 島快莉(4年 豊川)は「上武大は強い、なんとか食らい付いて行こうと臨んだ。なんとか食らい付いて、隙も突いてやれることをやったが力不足だった」と唇を噛んだ。「明日は違うピッチャーがくると思うので、そこで一気に叩けるようにしたい」と大きく頷く。「今日はヒット数も負けてないが、どこの差かというとチャンスで一本が確り打てるか打てないかの差なので、チャンスで集中力を発揮し、なんとか食らい付いて投手を攻略し、勝ちにつなげたい」とはきはきと力強く述べた。
▶︎須田喜照監督は「勝てる試合だった」と開口一番。守備面では「投手はヒットを6本しか打たれていなくて、うちは相手投手から10本打っている。結局、フォアボールとデットボールでランナーを出し長打を打たれて取られた。そこを無くせば逆にうちが勝っていた試合」と振り返る。打撃面では「打線は3回の二死満塁と4回の一死満塁、それに最終回5対6とし一死一・三塁のチャンスに、いずれも1点しか取れなかった。長打か安打かが一本出ていれば勝てた」。とにかく「内容的には押していたので、この調子を明日も持続して、今日の悪かったところを修正して挑み勝利する」と抱負を述べ球場を後にした。

文(H.K) 、カメラ(Y.Y) 2019.9.28