●関甲新学生野球1部秋季リーグ戦(第5節第2戦)
~高橋 リーグ戦初安打の右前適時打がサヨナラ打~
~両左腕 星野7回1/3 ・千葉2回2/3リレーで勝利~
関甲新学生野球1部秋季リーグ戦第5節2戦目の山梨学院大 対 平成国際大が10月6日、上武大学野球場で行われ、山学は平国に延長10回4対3で勝ち、2連勝し勝ち点を挙げた。後攻の山学は、1回表に1年生期待の星 先発左腕 星野健太が0対1とされた1回裏、無死満塁で主砲4番 新井遼太が右犠飛で同点。さらに山学は左腕 星野が二死後に遊撃手悪送球と安打で1対2とされた6回裏、6番 別府豊の適時二塁打と捕手後逸で2対2とし、8番 江川航の適時打で3対2と逆転。山学は8回表、左腕 星野が一死一・三塁としたところで、左腕 千葉稜河がリリーフし適時打され3対3。山学は、その後に左腕 千葉が踏ん張り延長10回裏一死満塁、9回表に遊撃手で守備交代した高橋泰雅が「初球から打ちに行こう」とバッターボックスに立ち「外角高めのストレート」を叩き右前適時打し、リーグ戦初安打でサヨナラ勝ちとした。山梨学院は10月19日・20日同球場で、今シーズン最後のリーグ戦第7節の作新学院大学戦を行う。これに2連勝すれば3位以上が確定する。
◾️〈 試 合 〉◾️
▶︎山学大は須田喜照監督が昨日「野球の醍醐味である『投げて、打って、勝った』」と晴れやかに述べた。「明日は、星野が先発するんで、星野が確り試合を作って、チャンスで主力が打ってくれれば」と期待を込めて、「平成戦を2連勝して勝ち点を取り、Aクラス3位を目指したい」と平成国際戦に臨む。伊勢崎市は10時00分天気予報は、天気曇り、気温21.4度、西の風、風速1m/s。上武大学野球場は全面人工芝で両翼95m。中堅120m。13時36分、山梨学院大学(春季2位・前年3位)と平成国際大学(春季4位・前年2部1位)が整列して、主審のコールで第1戦の試合が開始された。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 合計 | |
平成大 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 |
山学大 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1× | 4 |
▶︎1回表、山学大は須田監督が第1節新医大、第3節白鷗大 、第4節上武大を第2戦で先発した1年生期待の星 左腕 星野健太(1年 山梨学院)をマウンドに上げた。左腕 星野が1番打者に1-0から右安打を許し無死一塁。続く、2番打者に2-1から投ゴロの犠打を与え一死二塁。星野が3番打者にフルカウントから中前安打され一死一・三塁。続く、4番打者の初球を左前適時打され1対0とされた。
▶︎1回裏、先発左投手から、1番主将 島快莉(4年 豊川)が2-2から打って中前安打で出塁。2番 DH 長尾康太郎(2年 千葉英和)が0-2から遊内野安打で無死一・二塁、3番 清水寛太(3年 甲府工業)がストレートの四球で無死満塁。4番主砲 新井遼太(3年 東海大学附属相模)が2-2からの右犠飛で1対1とした。
▶︎3回表、山学大は左腕 星野が先頭の2番打者をフルカウントから中飛に、3番打者を0-1から二ゴロに、4番打者を遊ゴロに打ち取るが遊撃手の一塁悪送球で二死二塁。5番打者に初球右適時打を許し1対2とした。
▶︎4回表、山学大は左腕 星野が7番打者を1-0から中飛に、8番打者を0-1から投ゴロに、9番打者を0-2から投ゴロに仕留め三者凡退。
▶︎5回表、1番打者を0-2から空振り三振、2番打者を1-2から遊ゴロに、3番打者を2-2からストレートを見逃し三振とし三者凡退。
▶︎6回表、4番打を1-2から見逃し三振に、5番打者を1-2から一ゴロに、6番打者を0-1から右飛に打ち取り三者凡退。
▶︎6回裏、山学大は一死後、5番 宮下塁(3年 山梨学院)が3-1から四球を選び一死一塁。6番 別府豊(3年 尚志館)が1-0から右線適時二塁打を放ち宮下が生還し2対2の同点。一死三塁、7番 藤田直仁(2年 川島)が1-2から死球を受けい一死一・三塁。8番 江川航(4年 神港学園神港) 0-1から左前適時打を放ち3対2とした。
▶︎7回表、山学大は左腕 星野が7番打者を2-2から三飛に、8番打者に3-1から四球を与え一死一塁。9番打者の初球を三に犠打され二死二塁。1番打者をフルカウントから遊ゴロに仕留めてチェンジ。
▶︎8回表、山学大は左腕 星野が2番打者に1-0から左線二塁打され無死二塁。3番打者に中犠飛され一死三塁、4番打者に1-2から死球し一死一三塁。ここで須田監督がマウンドに行き星野をねぎらい、主審にリリーフ左腕 千葉稜河(3年 山梨学院)をつげた。星野は5番打者に0-1から右前安打を許し3対3の同点とした。
▶︎9回表、山学大はリリーフ左腕 千葉が7番打者を2-2から空振り三振に、8番打者1-2から遊ゴロに打ち取るが失策で一死一塁、9番打者の初球を捕手前への犠飛で二死二塁、須田監督が遊撃手を高橋泰雅に交代を告げ守備を固めた。リリーフ千葉は1番打者を二ゴロに打ち取り9回裏に望みを繋いだ。
▶︎9回裏、9番 島村2-2から中飛に、1番主将 島が2-2から空振り三振に、2番 DH 長尾1-0から左直で坂者凡退。
▶︎10回表、山学大はリリーフ左腕 千葉が先頭の2番打者をフルカウントから中飛に、3番打者の初球を中前安打され一死一塁。4番打者を2-2から空振り三振に二死一塁。5番打者にフルカウントから中前安打を許し一・三塁とピンチ。6番打者を2-2から二ゴロに打ち取り窮地を乗り越えチェンジ。
▶︎10回裏、山学大は先頭の3番 清水寛太が1-0-から三邪飛で一死、4番主砲 新井遼太が3-0から四球を選び一死一塁。一塁代走 佐藤誉起(山梨学院)。5番 宮下塁が0-2から左前安打し一死一・二塁。6番 別府豊0-1から左前安打
で一死満塁。9回裏から守り固めで遊に入った7番 髙橋泰雅(城西大学附属城西)、初球「外角高めのストレート」を叩き右前安打を放ちサヨナラ勝ちを収めた。
◾️山梨学院大は、延長10回裏、須田監督が「これも巡り合わせと、代打は考えなかった」と、9回裏から守備固めで入った7番 髙橋泰雅を打席に向かわせた。高橋が監督の期待に応え、「初球、外角高めのストレート」を叩き、右前安打でサヨナラ勝ちを収めた。10月19日・20日は、今シーズン最後のリーグ戦第7節の作新学院大学戦に2連勝すれば、3位以上が確定する。
◾試合終了後のインタビュー◾️
▶︎タイムリーサヨナラ打を放った7番 髙橋泰雅(城西大学附属城西)は、9回2/3から「焦らず、冷静にプレーしょうと守備に就いた」が、「打球は飛んでこなかった」。10回裏「一死満塁で打順が回ってきた」が、「次のバッターは江川さんだったので、自分がアウトになっても江川さんが打ってくれる」と頭をよぎり、「自分は『初球から打ちに行こう』と強い気持ちでバッターボックスに立った」。「外角高めのストレート。一度、ライトフライかなと思ったが、これは落ちる」と確信。「サヨナラ打となり『自分が決めちゃった』」と嬉しさが込み上げた。「リーグ戦で、初安打がサヨナラ打で、皆なが喜んで迎えてくれたので最高の気分でした」と声が弾んだ。作新戦で出場チャンスがあれば「4年生は最後のリーグ戦になるので、お世話になっている4年生のために、守備でもバッティングでも貢献し勝ち点を挙げたい。」と謙虚に述べた。
▶︎1年生期待の星左腕 星野健太(1年 山梨学院)は「今日は立ち上がりが良くなかった」と反省。「1回表に、安打、犠打、安打、そして4番打者に適時打され先制された」と3安打された。特に「4番打者に不利なカウントにして打たれた」と反省しきり。その裏に「味方に1点取ってもらえたことで焦りはなかった」と、その後6回は散髪2安打と抑えた。そして8回表「二塁打と犠飛、そして4番打者にデッドボールを与えて降板した」と振り返った。約2週間で「ストレートと変化球の精度を上げて、作新戦は第7節で4年生が最後の試合になるので、勝ちをプレゼントしたい」とトーンが上がった。
▶︎主将 島快莉(4年 豊川)は「まず、勝ち切れたことが一番よかた」と安堵した。「野手のエラーが絡んだが、ピッチャーが何とかカバーして最少失点に抑えたことが良かった」と分析。攻撃陣は「調子事態は悪くない」と12安打を放っている。平国戦「第1戦のように、打線につながりが出れば大量得点になる。ここを修正したい」と頷く。「白鷗の2戦目と上武大戦は1点が取れなくて勝ち切れなかった。今日の延長戦を勝ち切れたことは、次回につながる。まだ、終わったわけではないので、残り全勝し結果を待ちたい」と熱く述べた。
▶︎須田喜照監督は延長10回「しんどい試合だった」と開口一番。「守備の失策から接戦になった」と振り返る。「9回裏一死満塁、守備固めで入れた高橋に打席が回ってきた。これも巡り合わせと、代打は考えなかった」と言う。「高橋がプレッシャーを物ともせずに、右前安打を放ちサヨナラ勝ちを収めてくれた」と褒め称えた。「星野は4回・5回・6回三者凡退、7回無安打と、このまま完投してくれるかなと思ったが、8回に二塁打・犠飛・死球で一死一・三塁としたところで、リリーフの千葉に代えた。星野は良く7回1/3投げてくれた」と褒めた。「千葉には『同点はOKだから、思い切って行きなさい』と告げた」と頷く。千葉は1点取られたが2回2/3をしっかり投げてくれて勝ちに繋げてくれた」と称えた。「作新戦は4年生最後の引退試合になるので、4年生には大学野球の有終の美を飾って引退してもらいたい。後輩たちには連勝して勝ち点を挙げ4年生引退の花道を飾ってもらいたい」と述べた。
文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2019.10.8