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●山梨学院短期大学食物栄養科羽畑ゼミ研究開発
~最優秀賞受賞レシピ10月19日・20日限定~
~濃厚!! 贅沢ジャージーミルクらぁめん販売~

山梨学院短期大学食物栄養科羽畑ゼミは10月19日・20日の両日、山梨県清里の清泉寮前広場で行われるポール・ラッシュ祭~八ヶ岳カンティフェア~2019 に参加する。2017年度に牛乳料理コンクールで山梨県大会を通過して、関東大会で代表で鶴味さんが出場し応募作品2,641点の頂点に立つ最優秀賞を受賞した。今回、この一連のコンクールで開発したレシピが『”濃厚!!贅沢ジャージーミルクらぁめん”』として採用され、清泉寮本館2Fレストランで限定販売する。山学短大は、キープ協会と2017年3月に包括的連携協定を結び、その中でジャージー種のミルクに関する研究及び同ミルクを利用したレシピ開発を行ってきた。『”濃厚!!贅沢ジャージーミルクらぁめん”』は、2017年度に食物栄養科羽畑ゼミ2年生の鶴味佑佳子さん、河手伶奈さん、藏部友希さんがレシピ開発に取り組んだもので、当日は現役の羽畑ゼミ生がスタッフとして参加し普及に努める。
 
◾️羽畑ゼミについて◾️
山梨学院短期大学食物栄養科羽畑祐吾教授(理学博士)は、「2016年度に赴任しキープ協会清泉寮で行われた短期大学オリエンテーションでジャージー牛乳の初乳の写真を見て、前職の製薬会社での創薬研究において発見したペプチドが牛乳にも含まれることから、キープ協会のジャージー牛乳を使って新たな研究をしたいと共同研究を提案した。その提案が、2017年3月3日の地域の課題解決・豊かな地域社会の創造・発展に寄与することを目的とするキープ協会と山学短大との包括的連携協定の締結に発展した」と経緯を話す。「羽畑ゼミで、早速食物栄養科2年生の鶴味佑佳子さん、河手伶奈さん、藏部友希さんがレシピ開発に取り組んだ」。その成果を乳製品の消費拡大を目的とする牛乳料理コンクール山梨県大会に、『贅沢! ジャージーミルク らぁめん』のレシピで応募した」。すると、「応募総数177作品の中から最優秀賞を受賞。さらに、県代表として関東大会 へ。関東大会では『セロリ香る濃厚!!贅沢ミルクらぁめん』で応募。その結果、『ミルクとある調味料だけで素材の良さを凄く引き出している。牛乳の温めた匂いが ダメな人がいるが、セロリがそれをよくカバーしている。発想がすごい』、『独創的レシピ』などと審査員に絶賛され、全関東応募作品2,641点の頂点に立つ最優秀賞受賞となった」と目を細める。「この大会は残念ながら全国大会がないので、全国レベルの評価を受けられなかったのは残念だった」とも振り返る。「今回、清泉寮本館レストランでの『”濃厚!!贅沢ジャージーミルクらぁめん”』の限定販売をきっかけに、山梨学院短期大学食物栄養科の評判が県内外により広がれば、さらに嬉しい」と期待が膨らむ。当日は、「現役の羽畑ゼミ生もスタッフとして加わり普及に努める」と述べた。
 
◾️受賞の反響について◾️
羽畑教授の研究室に打ち合わせで訪れたOGの河手伶奈さんは「関東大会では鶴味さんが段取りも良くて一番先に出来上がった」と切り出す。「気合が入っている高校生たちが6位から4位、3位はご高齢の婦人、2位は30代の女性がチェンマイ風カレーで決まり、残りは1位だけ、もうないな」と思った瞬間、「『セ』と読み上げられた時、受賞を確信した。鶴味さんは驚いて硬直していた」と情景を語る。その後「『セロリ香る濃厚!!贅沢ジャージーミルクらぁめん』の試食会を12月14日に、短大教職員を対象に行った。多くの新聞・テレビ・ラジオなどのメディアが取材に訪れ反響の大きさに驚いた」と振り返る。「鶴見さんがセロリと牛乳で何かできないかと発案し、3人でラーメンに行き着いた」と回想にふける。「卒業して、1年半経って、清泉寮で19日・20日に後輩とともに販売できて、お客さんが全国から来るフェアなので全国デビューできることが、何よりも嬉しい」と率直に喜ぶ。さらに「ジャージー牛乳つながりで、卒業してからも後輩と同じイベントに参加できるとは夢にも思わなかった」と手放しで喜ぶ。今回「ポール・ラッシュ祭のパンフレットの5ページのトップで、カンティフェア・スペシャル『”濃厚!!贅沢ジャージーミルクらぁめん』と名称も新たに紹介されていることは鶴味さんはじめ光栄です」と謙虚に述べた。

◾️ポール・ラッシュ祭について◾️
▶︎ポール・ラッシュ祭は、山梨県八ヶ岳・清里を拠点に戦後日本の復興と民主化に、日本の農村モデルとしてさまざまな施設を建設した。その一つに日本人が自立して暮らしていけるようにと、酪農を中心にした高冷地農業を実験的に始めるためにキープ農場を作り、高冷地に適したジャージー牛が1952年(昭和27年) に農場で飼育開始された。日本のために生涯を捧げた米国人のポール・ラッシュ博士の来清50周年を記念して、1988年に「ポール・ラッシュ祭~八ヶ岳カンティフェア~’88」を開催。このときの国際シンポジュウムで、博士の清里で実践された開拓者精神とボランテイア精神とを模範とし、市民による草の根レベルでの国際協力を実践し支援することを宣言した。今年のポール・ラッシュ祭~八ヶ岳カンティフェア~2019で、この収穫感謝祭は32回目を迎え、博士逝去してから40年の節目となる。その原点は、博士の母国アメリカで行われるカンティフェア(収穫感謝祭)で、博士も日本に来てからも行なっていた。
▶︎2019年の八ヶ岳の麓、大草原の収穫感謝祭の模様し物は、博士ゆかりの米国ケンタッキー州マディソン郡代表団による工芸品のほうきの製作実演や芸術家の作品展示など。また、100を超える市場やマーケット、国際交流、子供広場の出店など。さらに、トラクターパレードショウ、コンサート、コーラス、ライブ、講演会などがも行われる。
▶︎山梨学院短期大学とキープ協会が包括連携協定の一環として、羽畑ゼミ生が開発したレシピ、水を加えずに清泉寮有機ジャージー牛乳だけで、人参、キャベツなどの野菜とアサリを煮込んだ塩ベースのコクのあるスープにトッピングの香味野菜や中太麺で作るらぁめん。これを”濃厚!!贅沢ジャージーミルクらぁめん”として、清泉寮本館2Fレストランで午前11:00から無くなり次第終了。ハーフサイズ500円(税込)、1日200杯限定販売する。
《※ ポール・ラッシュ祭パンフレット、キープ協会「ポール・ラッシュ記念」引用及び参照。》

◾️キープ協会は、「 “Do Your Best and It Must Be First Class”~最善を尽くし一流たるべし~は、博士が無償の奉仕で社会事業に取り組んだ際の心構えであり、また日本の若者に残した教えの言葉」として紹介している。こうした理念のキープ協会との包括的連携協定で、ますます羽畑教授の指導のもと羽畑ゼミ生によるジャージーミルクのレシピ開発が活発に行われ地域貢献に繋がることが大いに期待できる。

文・カメラ(H.K)  2019.10.16