●関甲新学生野球1部秋季リーグ戦(第7節第2戦)
~3位確定!4生の引退試合に花添える~
~最終戦で7回コールド10対0の勝利~
関甲新学生野球1部秋季リーグ戦第7節2戦目の山梨学院大 対 作新学院大が10月20日に上武大学野球場で行われ、山学は作新に7回コールド10対0で勝ち勝点1を獲得し3位Aクラスが確定した。後攻の山学は1回裏、右腕から1番主将 島快莉の安打と盗塁、セーフティーバントと犠飛で1対0、さらに四死球で2対0。交代した右腕から失策、安打で5対0。一巡した1番主将 島が1-1から左越え2点適時三塁打を放ち7対0。山学は2回1点、3回2点を追加し10対0。投げては左腕 星野がカーブなどの変化球で追い込みストレートで押すピッチングで5回を4安打5奪三振0四死球、1イニングずつリリーフした新垣紫苑と入倉京一郎も無失点とし、最終戦に勝ち4年生引退試合に花を添えた。須田喜照監督は今季の「目標は優勝、2位だったが達成できなかった」と悔しさを滲ませた。「来季は『チャンスで打てるチームづくり』が課題となる。選手とコーチ陣や監督が一丸となってチーム作りに励み、来季は関甲新をリードできるチームとして戻ってきたい」と述べた。
◾️〈 試 合 〉◾️
▶︎山学大は須田喜照監督が「明日は先発星野を予定。昨日と同じ粘り強い野球をして、3位Aクラスを目指し来季につながる戦いをしたい」と明かした。「今日勝って、4年生の最後の引退試合としたいので、内容にもこだわり戦いたい」と作新学院大戦に臨む。伊勢崎市は13時09分天気予報は、天気はれ、気温24.0度、湿度52%、西の風、風速4m/s。上武大学野球場は全面人工芝で両翼95m。中堅120m。13時36分、山梨学院大学(春季2位・前年3位)と作新学院大学(春季3位・前年4位)が整列して、主審のコールで第2戦の試合が開始された。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 合計 | |
作新大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
山学大 | 7 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | × | 10 |
▶︎1回表、山学大は須田喜照監督が第1節新医大、第3節白鷗大 、第4節上武大、第5節 平成国際大の第2戦で先発した1年生期待の星、左腕 星野健太(1年 山梨学院)をマウンドに上げた。左腕 星野が1番打者を1-2から見逃し三振に、2番打者の2-1から遊ゴロに打ち取り、3番打者に2-2から空振り三振の三者凡退。
▶︎1回裏、後攻の山学大は先発右腕投手から、1番主将 島快莉(4年 豊川)が2-2から二内野安打で出塁し、2番DH 長尾康太郎(2年 千葉英和)の初球で盗塁し無死二塁。2番DH 長尾が1-0からセーフティーバントを決め無死一・三塁、3番 清水寛太(3年 甲府工業)が1-2から死球で無死満塁。続く、4番 新井遼太(3年 東海大学附属相模)が2-2から中犠飛し1対0と先制した。一死一・二塁、5番 宮下塁(3年 山梨学院)の3球目に二塁ランナーの長尾が盗塁死し二死一塁。5番 宮下、6番 松尾孝太(2年 山梨学院)、7番 佐藤誉起(4年 山梨学院)が連続四球で押し出しで2対0。二死満塁、8番 江川航(4年 神港学園神港)が1-0から中前適時打で3対0。9番 高橋泰雅(城西大学附属城西)が1-1からエンドランの中前2点適時打で5対0。二巡目となる1番主将 島快莉(4年 豊川)が1-1から高めのストレートを叩き左越え2点適時三塁打で7対0とした。
▶︎2回表、山学大は左腕 星野が先頭の4番打者をフルカウントから二ゴロに、5番打者に3-1から三内野安打を許し一死一塁。6番打者を2-2から遊ゴロ併殺でチェンジ。
▶︎2回裏、山学大は一死後から4番 新井がフルカウントから四球を選び出塁、5番 宮下もストレートの四球を選び一死一・二塁。6番 松尾が2-2から左前安打で一死満塁、7番 佐藤が1-0から左犠飛を打ち8対0とした。
▶︎3回表、山学大は左腕 星野が先頭の7番打者に0-1から右前安打を許し出塁、8番打者を1-2から右飛に打ち取り一死一塁、9番打者を初球で三ゴロに打ち取りが進塁を許し二死二塁。1番打者を1-0から二ゴロに打ち取りチェンジ。
▶︎3回裏、山学大は先頭の1番主将 島が1-2から遊内野安打で出塁、2番DH 長尾の4球目で盗塁し無死二塁、長尾が四球を選び無死一・二塁。3番 清水がストレートの四球を選び無死満塁。4番 新井が1-1から二ゴロ二塁封殺その間に三塁走者の島が生還し9対0。一死一・三塁、5番 宮下が3-1から右犠飛を打ち10対0とした。
▶︎4回表、山学大は左腕 星野が先頭の2番打者を初球で三ゴロに打ち取り、3番打者を1-1から遊ゴロに、4番打者に2-1から左前安打を許し二死一塁。続く、5番打者をフルカウントからストレートで空振り三振に打ち取りチェンジ。
▶︎5回表、山学大は左腕 星野が先頭の6番打者をフルカウントから見逃し三振に、7番打者に2-0から左越え二塁打を許し一死二塁。8番打者を初球で遊ゴロに打ち取るも遊失策で一死一・二塁。9番打者を1-0から遊ゴロ二塁封殺で二死一・三塁。続く、1番打者を2-2からストレートで三振空振りに仕留めチェンジ。
▶︎6回表、山学大は須田喜照監督が主審に投手交代を告げ、右腕 新垣紫苑(3年 西原)をマウンドに送った。右腕 新垣が先頭の2番打者を1-2から投ゴロに、3番打者を初球で二飛に、4番代打をフルカウントから二ゴロに仕留め監督の起用に応えチェンジ。
▶︎7回表、山学大は山学大は須田喜照監督が主審に投手交代を告げ、左腕 入倉京一郎(4年 大分豊府)をマウンドに上げた。左腕 入倉が先頭の5番打者に3-1から右中間への安打を許し無死一塁。続く6番打者を0-2から空振り三振に、7番打者を2-2から右飛に、8番打者にフルカウントから四球を与え二死一・二塁。続く、9番打者を初球で投直に仕留めて、7回10対0のコールドで試合終了。
◾️課題だった打撃でのランナーを返すバッティングが初回に爆発した。投げては先発の星野5回4安打5奪三振0四死球で失点0、リリーフの新垣、入倉も0封と好投し、4年生の引退試合に華を添えた。
◾試合終了後のインタビュー◾️
▶︎5回4安打5奪三振0四死球で失点0と好投した左腕 星野健太(1年 山梨学院)は「今まで四死球を出し失点につながっていたが、今日は四死球がゼロで確り打ち取れたことが良かった」と振り返った。「初球にストライクが取れたことが好結果につながった」と分析。「今日はお世話になっている四年生の引退試合だったので、負けることはできなかったので気合いが入っていた」と安堵した。「来季は、優勝を目指すチームの投手にふさわしい活躍をしたい。そのために日々の練習に課題を持って励みたい」と来期の活躍を誓った。
▶︎今季チームをリードした主将 島快莉(4年 豊川)は「今日は完璧な試合運びだった。初回、課題だった『ランナーが出たらランナーを返す』当たり前のことができた」と、一呼吸置いて「投手陣も、先発とリリーフがピンチの場面で確り投げてくれて完封でき課題をクリアできた」と振り返った。「できたら1位、2位で関東大会に出場したかったが、3位となり残念な気持ちもある」と本音を漏らす。「後輩には来季、自分たち世代が目標にしていた上武・白鷗を破ってリーグ優勝をしてもらいたい」と託した。今日は「走攻守一番いい出来で、来季につながる戦いができた」と主将としてチームを称えた。
▶︎須田喜照監督は「今日は完璧な試合だった」と開口一番。「4年生の引退試合、星野には今まで勝ち点がなかったので5回まで投げさせ、来年期待の新垣、4年生の入倉に投げさせたかったので、好投していたが勝利の権利が取れる5回までと決めていた」と振り返る。今季、「目標は優勝、悪くても2位だったが達成できなかった。1位白鷗大、2位上武、3位山梨学院となった」と悔しさを滲ませた。来季の課題として「打撃面は、大半がレギュラーで残るが、打率は良くなってきたが得点打率が悪い、その結果として当然、総合得点が低い。来季は『チャンスで打てるチームづくり』が課題となる」と頷く。「投手面は岩佐、星野、千葉、期待の新垣など、そのほかの投手も期待できる」と頷く。来季は「新入生も加わり当然、選手層が増しチーム内での競争は激しくなる」。「この冬、各々が鍛えて課題をクリアして変身してもらいたい、そうすることでチームも変身できる。大いに期待したい」と大きく頷いた。「選手とコーチ陣や監督が一丸となってチームづくりに励み、来季は関甲新をリードできるチームとして戻ってきたい」と述べた。
文(H.K) 、カメラ(小池裕太) 2019.10.21