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●第72回秋季関東地区高校野球大会(決勝)
~山梨学院 決勝戦0対3で健大に破れ準優勝~
~貴重な経験積め選手たちは一戦一戦成長!!~

第72回秋季関東地区高校野球大会決勝戦の山梨学院 対 健大高崎が10月27日に上毛新聞敷島球場で行われ、山学は健大に0対3で破れ準優勝となった。4回表、山学は先頭の2番 外川温大が安打し、3番 小吹悠人の二ゴロで一死二塁、しかし後続が倒れ好機を逸した。その4回裏、先発の左腕 吉川大が先頭に四球、安打、犠打され5番の適時打で0対1、さらに6番の内野適時打で0対2。山学は5回表、先頭の6番 才津紘大が四球、9番主将 功刀史也が安打、続く1番 渡邉嵩馬の安打で才津が本塁を突くがタッチアウトされ絶好の好機を逸した。その6回裏、吉川が4番・5番に連打、続く6番に適時打され0対3。山学は吉川が7回1/3を3失点、リリーフ右腕 河瀬が2/3を抑え反撃を待ったが、攻撃のつながりを欠き右本格派に0封され準優勝となった。吉川は「ロースコアの戦いになると思っていた。4回裏の四球が全て、悔やまれる」と肩を落とし、「春までには鍛えて、球の伸びやキレ、制球の質を高めたい」と声を絞り出した。吉田洸二監督は「相手ピッチャーに抑え込まれた」と敗戦の要因をあげた。守りは、3点でしのいだので良く頑張ったと思う」と評した。「この大会で選手たちは貴重な経験を積み一戦一戦成長した」と総括した。

◾️〈 試 合 〉◾️
▶︎山梨学院は吉田洸二監督が決勝戦について「ベストを尽くす。経験値をあげ、次につながる戦いにしたい。選手には『楽しく』集中して戦ってもらいたい」と述べた。山学は優勝を目指し一丸となって決勝戦に挑む。前橋市は12時00分の天気予報は、天気曇り、気温21.4度、湿度48%、北北西の風、風速2m/s。上毛新聞敷島球場は1930年に建設した内野クレー、外野芝、両翼99.1m、中堅122.0mの球場。12時26分、山梨学院(山梨1位)と健大高崎(群馬3位)が整列して、主審のコールで決勝戦が開始された。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
山梨学院 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
健大高崎 0 0 0 2 0 1 0 0 × 3

▶︎1回表、先攻の山学は本格派右腕を相手に1番 渡邉嵩馬(2年)がフルカウントから空振り三振、2番 外川温大(2年)が1-0から二飛、3番 小吹悠人(2年)が2-2から遊撃手失策で二死一塁としたが、4番 栗田勇雅(2年)が初球で三ゴロに倒れチェンジ。
▶︎1回裏、山学は吉田洸二監督が先発に左腕 吉川大(2年)をマウンドに上げた。左腕 吉川が1番打者を初球で三邪飛に、2番打者を2-1から右安打を許し一死一塁。3番打者の2球目に一塁走者の盗塁を強肩捕手 栗田が阻止する二塁タッチアウトで二死。3番打者が2-2から三飛に打ち取りチェンジ。
▶︎2回裏、山学は左腕 吉川が先頭の4番打者を初球から遊ゴロに、5番打者を2-2から遊ゴロに打ち取るも名手が失策で一死一塁。吉川は動揺することなく6番打者をフルカウントから二飛に打ち取り二死一塁。7番打者を1-1から捕ゴロに打ち取りチェンジ。
▶︎3回裏、山学は左腕 吉川が先頭の8番打者を2-2から二ゴロに、9番打者を初球から遊ゴロに打ち取り、続く1番打者をフルカウントから見逃し三振に切って取りチェンジ。
▶︎4回表、山学は先頭の2番 外川が2-2から右前安打で出塁。3番 小吹が初球を二ゴロし一死二塁。4番 栗田が1-0から捕邪飛で二死二塁。5番 橘田陸斗(2年)が1-1から二ゴロに倒れ好機を逸した。
▶︎4回裏、山学は左腕 吉川が先頭の2番打者に四球を与え、続く3番打者に1-0から右前安打を許し、続く4番打者に1-1から捕犠打を決められ一死二・三塁。5番に1-1から右適時打され0対1。6番打者に三内野適時打で0対2。
▶︎5回表、山学は先頭の6番 才津紘大(2年)が3-1から四球を選び出塁。二死一塁、9番主将 功刀史也(2年)が初球右前安打し二死一・二塁。1番 渡邉嵩馬(2年)が0-1から中前安打で、才津が本塁を突くがタッチアウトされ絶好の好機を逸した。
▶︎6回裏、山学は左腕 吉川が先頭の3番打者を1-1から二ゴロに、4番打者の1-1から中前安打され一死一塁。続く、5番打者に1-0から左前安打され一死一・二塁。6番打者に0-1から中前適時打され0対3。
▶︎8回表、山学は一死後に1番 渡邉が0-1から左前安打で出塁。2番 外川が1-1から二ゴロ併殺と反撃の好機を逸した。
▶︎8回裏、山学は左腕 吉川が先頭の4番打者を0-1から一ゴロに打ち取り一死後、山学は吉田監督が主審にリリーフ右腕 河瀬貴洋(2年)を告げた。河瀬が5番打者に1-1から左前安打され一死一塁。強肩捕手 栗田が一塁走者を牽制死させ二死無塁。右腕 河瀬は6番打者を2-2から右飛に打ち取りチェンジ。
▶︎9回表、山学は先頭の3番 小吹が初球を遊ゴロし一死。4番 栗田が0-1から二ゴロで二死。5番 橘田が1-0から左前安打し二死一塁。県大会で代打ホームランを放っている6番代打 河野修慈が0-2から一ゴロに倒れ試合終了。
◾️山学は左腕 吉川が7回1/3を3失点、リリーフ右腕 河瀬が2/3を抑え反撃を待ったが、この試合は相手の右腕本格派に6安打と攻撃のつながりを欠き0封され準優勝となった。

⬛︎試合終了後のインタビュー⬛︎
▶︎強豪を相手に7回1/3を3失点と好投した左腕 吉川大(2年)は「健大高崎戦はロースコアの戦いになると思っていた」と振り返る。「4回裏の四球が全て、悔やまれる」と肩を落とした。この大会で得たものは特に「花咲徳栄を失点1点に抑えた投球は感触としてまだ残っている」と、中でも「反省が多いが、4番打者をコーチの指示どおりに、低めにコースをついてフォークで打ち取れるなど」で仕事をさせずに「得たものも多くあった」と、「春までには鍛えて、球の伸びやキレ、制球の質を高めたい」と声を絞り出し、今後の活躍を誓った。
▶︎主将 功刀史也(2年)は「決勝戦に勝って『皆んなで神宮大会に行きたい』という気持ちがあったので負けて悔しい」と声が震えた。この大会を通じて「『気持ちの面で負ければ、試合でも負ける』」ということを得れた。「花咲徳栄や桐生第一の時は最後の最後に逆転とかできたが、今日の試合はどこか知らないうちに気持ちが少し切れて、点が取れるところで取れなかった、かも知れない」と自問自答述。また「山学の『明るく野球をする』ということが、通してできないかった」と反省。「今日は球が速い投手で力負けしているところもあったので、この冬はバットを振って140キロ越えの投手の球も攻略できて、明るく野球ができるようにしたい」と前を向いた。
▶︎吉田洸二監督は「相手ピッチャーに抑え込まれた」と敗戦の要因をあげた。「守りは、3点でしのいだので良く頑張ったと思う」と評した。県大会で厳しい戦いをしていた「このチームが、良くここまで投打ともにやってくれたという思いもある」と選手たちをねぎらった。「県大会を通じて、関東大会の決勝まで、選手は良く戦い抜いた」と称賛。「この大会で選手たちは貴重な経験を積み一戦一戦成長した」と総括した。「この秋の大会を通じて、選手が成長したことで、来春は上のステージからスタートできることは嬉しい」と頷いた。これからは「体力強化に主眼を置きながら、打者陣は打撃力の向上を目指す。投手陣は重要課題として全面的に強化していく」と先を見据え述べた。

文(H.K) 、カメラ(今村佳正) 2019.10.28