●大阪経済大学 第19回高校生フォーラム
~『17歳からのメッセージ』全国 476 校 34,609 作品~
~自由課題でグランプリ受賞! 山梨学院 飯野愛裕美さん~
大阪経済大学第19回高校生フォーラム『17歳からのメッセージ』のグランプリ授与が10月28日、山梨学院高校の校長室で行われた。飯野愛裕美さん(3年)がテーマ3「今、これだけは言いたい(自由課題)」部門で『幼さを手離すということ』のエッセイでグランプリに輝いた。
大阪経済大学山本俊一郎学長から、グランプリの飯野さんに賞状と教育奨学金などが授与された。今回の第19回『17歳からのメッセージ』は、大阪経済大学が高校生を対象に400字程度のエッセイを募集したもので全国から476校、総数34,609作品が寄せられた。飯野さんは「自分が17歳という大人の成長段階の真っ只中にいる。その大人への変化の様子を『幼さを手離すということ』のテーマで、自分の気持ちを率直に伝えた。グランプリとなりとても驚いている」と笑顔で語る。山本学長は「飯野さんのエッセイは、子供から大人へと成長する年頃の心の揺れがうまく表現されていた。今の感性を大事にして、これからの進む道で頑張って欲しい。このエッセイは『17歳からのメッセージ』の小冊になる。10年後、20年後に読み返していただければと思います」と言葉を添えた。
◾️第19回『17歳からのメッセージ』◾️
大阪経済大学が全国の高校生を対象に2019年4月10日から6月21日まで、テーマ1「今までの自分、これからの自分」、テーマ2「人口知能(AI)とどう向き合っていくか」、テーマ3「今、これだけは言いたい!」からいずれか1つを選ぶ、400字程度(600字以内)のエッセイを募集した。全国から476校、総数34,609作品が寄せられた。1回と2回は、創立70周年記念事業の一環で寄せられた高校生のメッセージ251編を単行本『17歳からのメッセージ』にして出版。それから受賞作品をA4サイズの小冊『17歳からのメッセージ』として制作・製本し、応募校などに届けている。
【授与後のインタビュー】
▶︎グランプリを受賞した飯野愛裕美さん(3年)は「自分の気持ちを率直に伝えた。グランプリとなりとても驚いている」と素直に喜んだ。「親に伝えると、私以上に驚いて喜んでくれた」と赤面。応募の切っ掛けは「国語表現担当の戸田遼太郎先生からゴールデンウィークの課題で出され取り組んだ」と明かす。応募作品は17歳の部屋と60体を超えるぬいぐるみを題材に「自分が17歳という大人の成長段階の真っ只中にいる。その大人への変化の様子を『幼さを手離すということ』のテーマで書くことにした」とはにかむ。「賞のことは考えずに、自分なりの『大人になること』について、ありのまま、思うままを、ストレートに時間をかけずに書いたので」とグランプリに戸惑い照れ笑い。小冊になると聞いて「私の実体験をもとに卒直な気持ちをエッセイにしたものが、社会に出ることは少し気恥ずかしいですが、これが誰かにとって有益なものになることを願っています」と笑顔で述べた。
▶︎グランプリ授与に訪れた山本俊一郎学長は「このフォーラムは2002年の大阪経済大学創立70周年を控えた2001年に『高大連携』の一環として第1回が実施された」と経緯を話す。「応募者の作品から聞こえてくる心の声を、カリキュラムや講義方法に生かしていくとともに、彼らと悩みを共有し、若者たちが夢を持てる社会を一緒に創出していきたい」と狙いを述べる。飯野愛裕美さんのエッセイは「子供から大人へと成長する年頃の心の揺れがうまく表現されていた」と受賞理由を明かした。「飯野さんには、今の感性を大事にして、これからの進む道で頑張って欲しい。このエッセイは『17歳からのメッセージ』の小冊になる。10年後、20年後に読み返していただければと思います」と言葉を添えた。また「多くの方に『17歳からのメッセージ』を手にしてご一読いただき、作品から聞こえてくる心の揺れ動きを感じ取ってほしい️」と述べた。
文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2019.10.30