山梨学院パブリシティセンター

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●カロリーナさんと幼稚園児が将棋で交流
~山梨学院幼稚園でどうぶつしょうぎ大会~
~交流を通じ国際感覚や日本文化を養う~

山梨学院幼稚園は10月29日、プロ棋士のカロリーナ・ステチェンスカ女流1級を迎え、園児が「どうぶつしょうぎ」を使用した将棋大会を開催した。園児たちはこの日に心待ちにし、各クラスでトーナメント戦をしたり、カロリーナさんの故郷であるポーランドの国旗で保育室を飾りつけたりと準備を進めてきた。当日は、年長児がクラスごとに大会を実施。大会後には各クラスで代表園児とカロリーナさんとが対局。白熱した勝負が繰り広げられ、周りで応援する園児たちも友達の奮闘に大声援を送った。園児たちは、カロリーナさんとの交流を通じ将棋や国際感覚、日本文化への理解を深めていた。
 
「どうぶつしょうぎ」は女流棋士の北尾まどかさんらが考案し、3×4の12マスの中でライオン・ゾウ・キリン・ひよこの4種類の駒を使用して遊び、駒の動きも単純で分かりやすいため、園児でも簡単に取り組むことができる。山梨学院幼稚園では、教育理念「生活の中で育てる」に基づき、遊びの中で智・情(心)・勇(体)を育むことを大切にしている。また、国際バカロレアPYP認定校としてグローバルな感性を育む「多文化教育」にも力を入れ、園児たちが山梨学院の留学生や外国人教員と交流し、様々な文化への興味・関心を高めている。2015年には、当時山梨学院大学にポーランドから留学していたカロリーナ・ステチェンスカさんとの交流の中で、多文化のみならず、日本の文化である「将棋」を知り、「どうぶつしょうぎ」で交流を図った。カロリーナさんは、山学大卒業後に山学大大学院に進学。プロの女流棋士を目指し、在学中から東京の研修会に通い研鑽を積み、2017年2月に女流2級に昇級し、プロ登録。外国人プロ棋士誕生は、男女通じて初めての快挙となった。現在は女流1級として東京を拠点に活動し、甲府大使としても活躍している。
 
 
この日の将棋大会は年長児75人が参加。園児たちはこの日を心待ちにし、数日前から、各クラスで対局練習をしたり、カロリーナさんの故郷のポーランドの国旗などで保育室を飾りつけたりと準備を進めてきた。大会に先立ちカロリーナさんと「どうぶつしょうぎ」のルールを改めて確認。また交流の時間も設けられ、園児たちからの質問にカロリーナさんは一つ一つの質問に丁寧に答え、交流を深めていた。カロリーナさんから本物の将棋の駒が披露されると実際に手に取り重さや触り心地を確かめていた。大会はクラスごとに実施され、カロリーナさんは、対局中のテーブルを回りながら、礼儀作法や駒の進め方のヒントを与えたりと温かい眼差しで園児たちの対局を見守った。最後にトーナメントを勝ち進んだ代表の園児とカロリーナさんが対局。各クラスとも白熱した対局が繰り広げられ、周りで見守る園児からも両者に熱い声援が飛んだ。対局後には、クラスごとカロリーナさんと記念写真に納まり、園児たちは、カロリーナさんとの交流を通じ、国際感覚や日本文化を養っていた。

文(Y.Y)、写真提供(山梨学院幼稚園)2019.10.29