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●内閣総理大臣杯 全日本大学レスリング選手権大会
~団体混戦!! 61k榊と125kアルメンタイ決勝進出~
~山学大2階級で早大・日大3階級決勝進出を追随~

第45回内閣総理大臣杯 全日本大学レスリング選手権大会が11月9日、鹿児島の日置市吹上浜公園体育館で32大学が参加し個人優勝と大学日本一を競う火蓋が切られた。大会は男子フリースタイル8階級で、各大学1階級1人がトーナメントで8位以内に入れば大学対抗ポイントが加算され、優勝校には内閣総理大臣杯が授与される。山学は61kg級 榊流斗(1年)と125kg級 アルメンタイ(3年)が決勝進出を決めた。準決勝で敗れた57kg級 服部大虎(2年)と86kg級 山田修太郎(2年)が3位決定戦へ。3位決定戦出場を争う敗者復活戦に65kg級 飯田翔真(1年)・70kg級 佐藤旭(2年)・97kg 級大津拓馬(2年)が出場。小幡邦彦コーチは「エース70kg乙黒拓斗(3年)と65kg榊大夢(3年)が欠場の中、団体戦は早大・日大が3階級、うちと日体・国士が2階級で決勝に進出しており団体優勝は混戦。明日、チーム一丸となり3年ぶり6回目の大学日本一を奪還する」と力強く述べた。

◾️試合前インタビュー◾️
内閣総理大臣杯は、1975年(昭和50年)に第1回が行われ、今回で第45回となる。32校が参加し、各階級における個人優勝と団体優勝を争う。小幡邦彦コーチは「大会は男子フリースタイルのみで行われ、出場枠が1大学1階級1人。オリンピックと同じ世界レスリング連合(UWW)ルールで行われる」と頷く。「各階級のトーナメントで8位以内に入れば、1位が12点、2位9点、3位6点、5位が3.5点、7位2点、8位1点の大学対抗ポイントが加算される。負けた相手選手が決勝に行けば敗者復活戦で勝って8位から3位、また3位決定戦では3位か5位の大学対抗ポイントが取れる。ポイントが最も多い大学が優勝し内閣総理大臣杯に輝き大学日本一となる」と大きく頷く。山学の出場選手は「57kg級はインカレ3位の服部大虎(2年)。61kg級は2018年インターハイ王者の榊 流斗(1年)、65kg級は2018年JOC杯優勝の榊 大夢(3年)が負傷で欠場のため新鋭の飯田翔真(1年)。70kg級にエントリーした乙黒拓斗(3年)が東京五輪出オリンピック代表選手選考となる天皇杯全日本レスリング選手権に向けて調整欠場のため期待の佐藤 旭(2年)。74kg級は全日本グレコローマン選手権77kg級3位の横山凛太朗(3年)。86kg級はインカレ3位、全日本大学グレコローマン選手権82kg級優勝の山田修太郎(2年)。97kg級は世界選手権10位、インカレ92kg級2位の大津拓馬(2年)。125kg級は今大会3連覇を狙うアルメンタイ(3年)のオーダーで戦う」と公表。「東日本学生レスリングのリーグ戦と違って、トーナメントでしかもシードがなく抽選組み合わせによって試合が行われるので、優勝後方同士が予備予選から当たり得点ん
にならない場合があるので、大変難しい大会」と言葉をのみ、「組み合わせを見て、改めて戦い方を考えたい」と述べた。

◾️〈山梨学院大学戦績〉◾️

《フリースタイル》
⬛︎1日目(準決勝)⬛︎
 57kg級  服部 大虎(2年) 準決勝敗退(3位決定戦)
 61kg級  榊  流斗(1年) 決勝進出
 65kg級  飯田 翔真(1年) 1回戦敗退(敗者復活)
 70kg級   佐藤  旭(2年) 準々決勝敗退(敗者復活)
 74kg級  横山凛太朗(3年) 1回戦敗退
 86kg級  山田修太郎(2年) 準決勝敗退(3位決定戦)
 97kg級  大津 拓馬(2年) 準々決勝敗退(敗者復活)
 125kg級  アルメンタイ(3年) 決勝進出


57kg級 服部大虎(2年)】
服部が予備選を濵﨑颯太(東京農大)と対戦。第1ピリオドの1分過ぎ、相手が組み手から右手で服部の首を決めテイクダウンを狙いに来るところを、服部が首を下から抜き相手を逆にテイクダウンさせバックを決め2対0。さらに連続して両足を交差させて決めアンクルホールドを2回転させ6対0。2分経過後、相手がタックルにくるところをカウンターでテイクダウンさせバックを決めて8対0、すぐ右肩から左脇に襷掛けに手を回し掴み、ローリングして10対0のテクニカルフォール勝ちを収め1回戦に進出。服部は1回戦を永本竜平(中京学院)と対戦し7対1。準々決勝を藤原祐真(東洋大学)と対戦し7対0。準決勝を新井陸人(日本体育大)と対戦し0対7で敗れ、明日の3位決定戦に回った。

61kg級 榊 流斗(1年)】
榊が予備予選を栗栖宅麻(桃山学院大)と対戦。第1ピリオドの15秒過ぎ、榊が差し手の攻防からテイクダウンさせバックを決め2対0。さらにうつぶせの相手の胴体を掴みローリングし4対0。榊が30秒過ぎに、組み手から相手をいなしてバックを決めて6対0。また、1分過ぎ、突進してくる相手をかわしすぐバックを決め8対0。その直後、組み手から相手の首を決めてテイクダウンさせるとバックを取り決めて10対0テクニカルフォールで勝利し1回戦に進出した。1回戦を東本拓真(近畿大)と対戦し11対0テクニカルフォール。準々決勝を掛川泰史(青山学院大)と対戦し11対0テクニカルフォール。準決勝を早山竜太郎(拓殖大)と対戦し10対0テクニカルフォールで勝利し、明日の決勝戦へ駒を進めた。

65kg級 飯田翔真(1年)】
飯田が予備選を安藤武尊(大東文化大)と対戦。第1ピリオドの40秒過ぎ、飯田が組み手の攻防から相手の左足首を掴み両手で左足を胸まで抱えると場外に逃げて1対0。さらに1分40秒過ぎに左手で相手の首をはたきテイクダウンさせバックを決めて3対0。飯田が2分過ぎに右足タックルからバックを決め5対0。第2ピリオドの20秒過ぎ、飯田が右足タックルを相手が嫌い場外に出て6対0。さらに残り1分45秒タックルからバックを取り8対0と圧勝し1回戦に進出。1回戦で優勝候補の安楽龍馬(早稲田大)と対戦し2対3と接戦を演じたが勝ちきれず敗退。相手の安楽が決勝へ進出したため、明日の敗者復活戦に進出した。

70kg級 佐藤 旭(2年)】
佐藤が1回戦を大野恵太郎(日本体育大)と対戦。第1ピリオドの1分20秒過ぎ、佐藤が右足タックルされ、相手の胴体を抱えたり片足で立ち必死で堪えるが相手の猛攻でバックを決められ0対2。佐藤が腰を低く構え相手を威嚇しては下がりの硬直状態。第2ピリオドに入り佐藤が攻め込み相手が下がる展開。30秒過ぎにテイクダウンから相手の右足を取りバックを決めて2対2の同点。相手が右足タックルで右足を両手で抱えて持ち上げテイクダウンを狙うが、佐藤が絶妙なバランスを保ちマット場外近くで相手のバランスを崩し、足を振り解くと体全体で相手を倒しにかかる。たまらず相手が後ろに下がり相手の足が場外に出て3対2と思えたが、そのまま試合は続行し相手がバックを決めて4対2とされた。すぐ映像判定で審議され、相手の足が先に場外に出ていたと覆り3対2とした。残り1分47秒、一進一退の攻防が繰り広げられタイムアップ。佐藤は両手を高く突き上げそのまま後ろへ倒れ込んで勝利を噛み締めた。佐藤の勝利に小幡コーチらのセコンドも歓喜に沸いた。準々決勝では2連覇を目指す志賀晃次郎(拓大)と対戦して0対10テクニカルフォールで敗退。相手の志賀が決勝へ進出したため、明日の敗者復活戦に進出した。

74kg級 横山凛太朗(3年)】
横山が予備選を斎藤英資(東海大)と対戦。横山が30秒過ぎ右肩足タックルからバックを決め2対0。両足を交差させてアンクルホールドで2回転がし6対0。1分50秒過ぎに相手の右足をタックルし持ち上げバックを決め8対0。第1ビリオど残り50秒、横山が組み手争いからバックを決め10対0テクニカルフォールで勝利し1回戦に進出。1回戦で前田明都(専修大)と対戦し1対5で敗退した。

86kg級 山田修太郎(2年)】
山田が予備選を内倉弘樹(関西学院大)と対戦。第1ピリオド50秒過ぎ、山田が右肩足タックルでテイクダウンさせバックを決め2対0、そのまま両足首を交差させてアンクルホールドを3回決め8対0。さらに1分15秒過ぎ組み手争いから両脇から両手を差し込みテイクダウンさせてバックを決めて10対0のテクニカルフォール勝ちで1回戦に進出した。1回戦を辻大成(拓殖大)と対戦し10対0テクニカルフォール勝ち。準々決勝を山﨑翔馬(九州共立大)と対戦し8対0判定勝ち。準決勝を山﨑弥十朗(早稲田大)と対戦し0対10敗れ、明日の3位決定戦に回った。

97kg級 大津拓馬(2年)】
大津が予備選を内田貴斗(専修大)と対戦。第1ピリオド、大津が1対0とリード。第2ピリオド開始15秒に、大津が組手争いから両足タックルからバックを決め3対0。すると30秒に再び両足タックルから相手の体制を崩しバックを決め、相手の胴体を掴みローリングを2回決めて9対0で勝利し1回戦に進出した。1回戦、大津が山本壮汰(拓殖大)と対戦し6対0と判定勝ち。二ノ宮寛斗(明治大)と対戦し0対4でで敗退。相手の二ノ宮が決勝へ進出したため、明日の敗者復活戦に進出した。

125kg級 アルメンタイ(3年)】
アルメンタイが1回戦を森右秀(中京学院大)と対戦。第1ピリオド25秒、アルメンタイがテイクダウンからバックを決め2対0。さらに腹這いの相手に両手を胸のあたりに差し込み確り両手で掴むとローリングを4回決め、わずか54秒で10対0テクニカルフォールで試合を決めた。準々決勝を鈴木翔真(拓殖大)と対戦し14対4。準決勝を山崎祥平(早稲田大)と対戦し3対0で順当に勝利し、明日の決勝戦へ駒を進めた。

◾️試合終了後インタビュー◾️
小幡邦彦コーチは「エース70kg乙黒拓斗(3年)と65kg榊大夢(3年)が欠場の中、団体戦は早大・日大が3階級、うちと日体・国士が2階級で決勝に進出しており団体優勝は混戦」と大きく頷いた。明日は「57kg級 服部は3位狙いで、61kg級 榊は山口とは接戦になるが悔いの残らない戦いをしてもらいたい。65kg級 飯田は早大の安楽に2対3と肉薄した試合を展開した。70kg級 佐藤は1回戦で日体大の大野を破ってくれて大きな仕事をしてくれた。両選手は、これを自信に変えて1つでも上を狙ってもらいたい。86kg級 山田と97kg級 大津は3位を、125kg級 アルメンタイは取りこぼさないように優勝をしてもらいたい」と期待を込めた。明日は「チーム一丸となり3年ぶり6回目の大学日本一を奪還する」と力強く述べた。

文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2019.11.9