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●女子第28回関東高等学校駅伝競走大会
~4区中嶋が区間賞 チームに貢献の好走~
~5区間を強豪校と競り合い粘走の20位~

令和元年 女子第28回関東高等学校駅伝競走大会が11月16日、台風19号の影響で競技場が神奈川県の丹沢湖周辺コースから静岡県の裾野市運動公園陸上競技場で行われた。各区間トラックレース5区間の合計タイムで順位を決定した。山学は総合記録が1時間13分26秒で20位となった。山学は1区6㎞ 鬼頭このみ(2年)21分19秒06[25位]25位、2区4㎞ 米原千尋(3年)14分14秒29[29位]27位、3区3㎞ 平塚莉珠(3年)10分20秒13[21位]26位、4区3㎞ 中嶋千紗都(1年)9分39秒44[1位]20位、5区5㎞ 伊藤夢(3年)17分52秒75[20位]20位と粘走した。なお、山梨県大会で11年連続19回目の優勝した山学は、12月22日に京都市で行われる都大路に山梨県代表として9年連続出場が決定している。箱崎孝久総監督は「女子は故障などでベストコンディションではないなかで粘走し良く戦ったと思う」と労った。「陸上部でトライアスロンチームに所属する4区中嶋が区間賞と好走してくれた」と感謝。「都大路では全員が自己タイム更新を狙い更なる粘走を期待する」と述べた。

◾️試合前インタビュー◾️
山梨県大会で11年連続19回目の優勝を果たし都大路の出場を決めている箱崎孝久総監督は「競技場が丹沢湖周辺コースから静岡県裾野市運動公園陸上競技場に変更となった」と明かした。これは「台風19号の影響で丹沢湖周辺コースは、土砂崩れや倒木により通行できない箇所がある状況で止む無く変更となった」と説明。「裾野競技場は1区6km・2区4km・3区3km・4区3km・5区5kmで23kmの総合タイムにより学校の順位をつけることとなった」と、丹沢湖周辺コースとの違いは「大きな違いはロードとトラックレース、それに第2区の距離が0.0975km短くなっている」と述べる。「都大路のことを思えば、関東の強豪校とロードで争い、実践の経験を積んでもらいたかったが、状況が状況なので止むを得ない」と大きく頷いた。「競技場も関東の強豪校と争うことも含めて別の意味で得るものは沢山あるので精一杯臨み、都大路に生かしたい」と前向き。女子には「山梨県大会で2位の笛吹高校に5分36秒と差をつけ都大路への出場が決まっているが、関東大会では強豪校が多いので自己タイム更新を狙い粘走を期待する」と述べた。

⬛︎〈山梨学院戦績〉⬛︎
▶︎裾野市は9時00分の天気予報は、天気晴れ、気温13.6度、湿度53%、東の風、風速1m/s。裾野市運動公園陸上競技場は全天候型ウレタン舗装(ブルートラック)1周400メートル8レーン。各区間の競技開始は1区9時30分、2区10時00分、3区10時25分、4区10時45分、5区11時05分。1,658収容のメインスタンドは立ち見が出るほどの超満員。スタンドからはお応援の声援が各選手に寄せられる。1区の選手がスタートラインにスタンバイすると一層声援が高調しする。ファンファーレがなり競技が開始された。

〈山梨学院大学戦績〉

総合 21㎞  山梨学院高校  総合記録1時間13分26秒 20位
1区 6㎞ 鬼頭このみ(2年) 21分19秒06(25位) 25位
2区 4㎞ 米原 千尋(3年) 14分14秒29(29位) 27位
3区 3㎞ 平塚 莉珠(3年) 10分20秒13(21位) 26位
4区 3㎞ 中嶋千紗都(1年) 9分39秒44(1位) 20位
5区 5㎞ 伊藤 夢 (3年)  17分52秒75(20位) 20位


1区6㎞ 鬼頭このみ(2年)
鬼頭が「県大会とは違い強豪校が多いので自分に務まるのかと思ったが、任されたからにはやるしかない」と気持ちを切り替え試合に挑む。鬼頭がスタートラインに向かい二度三度飛び跳ね緊張を取り除く。ファンファーレがなり「チームのために持っている力を出し切り、ベストな位置で米原に繋ごう」と自分に言い聞かせる。号砲が競技場に鳴り響き、鬼頭がインコース一列目の内の3番目からスタート。鬼頭はスタート間も無く第1集団の後尾につける。1㎞通過「まだまだ余裕」とラップ3分20秒で集団の流れに乗り好走する。2㎞もラップそのままで通過。「3㎞まではラップを維持していたが、徐々に維持できなくなり」第1集団からずるずると後退する。ラップがどんどん落ちる「どうにか粘りチームのために必死で走るが、ラスト1㎞はラップが3分30秒に落ちた」と課題を残し21分19秒06で25位でゴールした。レース後「練習では想定どおりのラップで走れるが、強豪校が集まるレースペースで揺さ振りをかけられたりすると維持できなくなる。都大路までには練習で克服したい」と述べた。

2区4㎞ 米原千尋(3年)
山梨県大会の最終区から2区に抜擢された米原が「最近調子は上向いている。気負わず。確り走ろう」と試合に挑んだ。都大路経験者の米原はインコース一列目の内の10番目から号砲とともにスタート。米原が「落ち着いて第1集団の良い位置」で走る。米原が「トップ集団はラップを1㎞3分15秒、2㎞6分40秒を切り、後はイーブンでくる」と設定していた。実際に走ってみると「1㎞3分18秒で予想より3秒遅いペース。2㎞は6分44秒とやはり4秒遅いペース」で走る。「2㎞を過ぎると一転して集団のペースが一気に上がった」。「ここを粘らなければと、気持ちを入れて頑張る」が、「体が重くなり、そこから粘れなくなり」落ちて行った。トップ集団の揺さぶりに対応できなく「みるみる集団から離され帯状になった」。米原は14分14秒29で29位でゴールフィニッシュした。米原は「自分の目標は14分を切り13分台で走り切る予定だったので15秒足りなかった」と、「練習での設定タイムを6分40秒で2㎞を過ぎても走れるようにして日々練習をしたい」と大きく頷く。「今日のトラックレースで課題がハッキリ見えたので、都大路までにやれることを全てやって、都大路では設定タイムで走れるようにしたい」と述べた。

3区3㎞ 主将 平塚莉珠(3年)
平塚が号砲とともにインコース一列目の内の3番目からスタート。平塚は「一斉スタートが苦手」と出足で集団に遅れを取り、「500mで追いつき1㎞のラップが3分13秒で通過」と20秒オーバーペース。「1㎞を過ぎて第1集団に引き離される」。平塚は「第1集団から落ちてくる選手に付いて行くと、その中の1人が良い感じの人がいた」とペースメーカーがわりに追走。周を重ね「その選手が遅くなったので前にで走行する」と、「その選手がまた前に出る」デッドヒートを繰り広げタイムを上げる。2㎞は「3分33秒で通過」、「ラスト1周の鐘の所でトップ集団見えてきて、ラスト100mで1人抜いて」10分20秒13で21位でゴール。「今までのベスト10分22秒を2秒更新するベスト記録を出した」。しかし「目標タイムは10分10秒なので10秒足りなかった」と悔しがる。「先頭集団に追いつこうと1㎞3分13秒と早かったが、次の2㎞でガクッとタイムが落ちた。これでは何にもならない」と反省。都大路では1区以外は一斉スタートなので問題はないが、10分10秒が切れるように都大路までには練習してクリアしたい」と述べた。

4区3㎞ 中嶋千紗都(1年)
陸上部でトライアスロンチームに所属の中嶋が「小・中学と陸上部で中学では3000mで優勝経験もある」ことから、駅伝部からの要請で4区に抜擢された。中嶋は「9分40秒の前半を目標に設定。駅伝でも、今回はタイムトライアルなので、1周(400m)を77秒に設定。自分との戦いになるので緊張した」とインコース一列目の内3番目から号砲とともにスタート。中嶋は「直ぐに2番手に付き」後を走る。「3周を終わったあたりで、このままでは自分の設定したタイムを下回る」と判断してトップに躍り出た。「追いかけてくる選手の足音が、ずっと聞こえていて、いつくるのか、いつくるのか」と気にかかり、「ラスト400mでギアを上げて、ラスト200mでもう一段ギアを上げ、ラスト100mでギアを全開し」一目散にゴールに駆け込み9分39秒44の想定してのタイムで1位区間賞でゴールインした。中嶋が「中学のベスト記録より9秒更新した」とトライアスロンチームでの練習成果を喜んだ。区間賞について「取れて、チームタイムに貢献できて嬉しい」と素直に笑顔で喜んだ。

5区5㎞ 伊藤 夢(3年)
都大路経験者の伊藤は山梨県大会では「2区で4㎞を走り1㎞増えたが、5㎞も走れるので変更は気にかからなかった」と号砲とともにインコース一列目の外の5番目からスタート。走り出して「襷はないが、チームのために1秒でも早くゴールすることを心がけてトップ先頭集団の後ろに付いた」。目標のタイムは「1㎞ずつフラットで3分20秒前後ぐらいで、行こうと思っていたが、先頭集団の入りが早くてその流れに付いていったら、設定タイムより早く入り2㎞手前できつくなりトップ集団から遅れていった」と離される。後ろから追い上げてくる選手の後を追走しょうと思ったが、なかなか来なくて3㎞まで単独走」が続いた。後ろから「選手が追い越して来たので付いていこうと後ろに付いたがが振り切られてしまい」タイムを上げることができない。さらに「後ろから2人の選手に抜かれ」、伊藤は「目標タイムより1分以上遅い」、17分52秒75で20位でゴールフィニッシュした。伊藤は「1年間で環境が変わって対応できなく記録がでなくて、去年より設定タイムを下げたが駄目だった」と振り返った。都大路まで「もう一度、基本に戻り昨年と比較して何が足りないのかチェックして昨年の調子まで戻したい」と目を伏せた。しばらくして都大路は「去年ほどの順位は出なくても、都大路では『やり切ったな』と思える走りをしたい」と述べた。

◾️試合終了後インタビュー◾️
▶︎区間賞に輝いた3区3㎞ 中嶋千紗都(1年)は「記録は9分39秒44で中学のベスト記録より9秒更新した」。トライアスロンでは「5㎞を走る。小3から始め今年世界戦Jr.部門で6位。一番大きな目標はオリンピックで金メダルをとること」と目を輝かせる。最後まで力を出し切るところまではいかなかった」と振り返る。「都大路で走れるかはまだわからない。憧れはあったので走れたら嬉しい」と首を傾げた。区間賞を取れて「チームタイムに貢献できて嬉しい」と素直に喜んだ。
▶︎主将の平塚莉珠(3年)は「『出せる力を出そう』を心がけてこの大会にチームは挑んだ。結果20位、このままいくと都大路では30位前半と言われているので20位台を目指して、チーム全員が都大路までの残りで反省点を修正して、良い所はこのままさらに伸ばせるように心がけ、都大路では悔いのないレースをしたい」と抱負を述べた。
▶︎箱崎孝久総監督は「女子は故障などでベストコンディションではないなかで良く戦ったと思う」と労った。「陸上部でトライアスロンチームに所属する4区中嶋が区間賞と好走してくれた」と感謝。「走り終わって後もまだ余裕があった」と絶賛した。「都大路では全員が自己タイム更新を狙いさらなる粘走を期待する」と述べ会場を後にした。

文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2019.11.17