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●第39回全日本学生スピードスケート選手権大会1日目
~男子・原 5百m4位で明日35秒台出し優勝を狙う~
~女子・持田 千m6位 5百m7位 主将チームを牽引~

第39回全日本学生スピードスケート選手権大会1日目が11月30日、渋川市の群馬県総合スポーツセンター伊香保リンクで行われた。山梨学院大学勢はスプリント総合選手権部門で、原眞尋(2年)が男子500mで向山恭平(明大)と滑走し100mで向山に0.9遅れで通過。原が「50m過ぎから重心が定まり、コーナーの入り口でいい感じに入れ直線への加速に繋がった」と原は向山を抜き去り36秒63でゴールし4位となった。また、女子スプリントの持田あかり(4年)が1,000mで6位、500mで7位と健闘。伊藤潤二コーチは「原は今日は屋外でベスト記録を出した。原の室内リンク記録は36秒41をマークしており、室内記録からして35秒台を出し優勝する力は十二分にある。明日は欲を持って戦ってもらいたい」と大いに期待を寄せる。川上隆史監督は「持田は女子の主将として、今日のレース1,000m6位、500m7位と健闘してくれた。この勢いを明日はベスト記録を出す滑りで表彰台を狙い、チームの選手を牽引してもらいたい」と期待を込めた。

◾️試合前インタビュー◾️
川上隆史監督は「全日本学生選手権は大学生の個人戦となるが、チームにとっては大学対抗の団体戦の2020年1月に北海道釧路市柳町スピードスケート場で行われるインカレの前哨戦となる重要な大会」と頷く。「女子スプリント部門500m・1,000mで、期待の熊谷萌(1年)はノルウェーとオランダで開催されたジュニア ワールドカップ出場で強硬日程のため欠場だが、藤森優衣(2年)、持田あかり(4年)は出場するので上位での活躍が期待できる」と、また「女子総合部門3,000m・5,000mで秋山光希(1年)に期待したい」と力説。「女子は大東文化大学、高崎健大、日本体育大学の選手が上位を狙ってくる」と予想。「男子スプリント部門500m・1,000mで主将の岡田崚(4年)、原眞尋(2年)は上位での活躍が期待できる」と力を込める。「男子は日本大学、専修大学、高崎健大の選手が上位を狙ってくる」と予想。「大学対抗の団体戦の前哨戦として捉え、インカレは15位でポイントが付くので、各選手には8位から20位以内を目指してもらいたい」と激励した。

◾️〈1日目 山梨学院勢戦績〉◾️
群馬県総合スポーツセンター伊香保リンクは榛名山麓の大自然の中、標高940mに位置している。屋外リンクは400メートルトラック。屋内第1リンク、58メートル×28メートルと屋内第2リンク58メートル×28メートルを併設している。ウォームアップが7時30分から8時30分まで行われ、9時00分から女子500mが開始された。

●女子スプリント●
《 500m 1日目 》
▶︎13番滑走の山梨学院の持田あかり(4年)がインから、アウトから大東文化大の桑原僚己がスタート。持田が「インは得意」と気持ちを入れる。「同走の桑原さんとは、今シーズン3回目の滑走となる。相手が早いことは分かっている」と自分に言い聞かす。持田が「リラックスして追随しょう」とスタートする。100mを桑原が11秒12で通過。先行された持田が11.51で通過。持田が「このままではまずい」と気合いを入れる。「インからのスタートなのでアウトとの交差をするときに追われるが、焦らずに自分の滑りをして、少しでも前を詰める」と追走。桑原が29秒31のラップで滑走し40秒43でゴール。その後、持田が29秒37のラップで40秒88でゴール。その結果、持田は33人中、7位となった。
▶︎1位 山田梨央(信州大)[39.69]、2位 樋沙織(高崎健大)[40.30]、3位 桑原僚(大東文化大)[40.43]。山梨学院勢の戦績は、7位持田あかり(4年)、18位 藤森優衣(2年)[41.81]。
《 1,000m 1日目 》
▶︎15番滑走、山梨学院の持田あかり(4年)がインから、アウトから日体大の松隈梨乃がスタート。持田が「相手には負けない」と強い気持ちを持ちスタートする。200mを松隈が19秒12通過。持田が「相手においていかれたが、19秒36と自分のなかでは好タイムだったので、落ちついて次のコーナーに入り滑走」する。持田が「アウトコーナーを回ってきて前を滑走、最後インコーナーで上がれるので、そこまでは全力で追う」と滑走。松隈に先行された600m、持田が40秒57で通過。松隈が49秒03で通過。持田がそのままの勢いで残り1周を好滑走し、持田が1分22秒11でゴール。松隈は1分22秒31でゴール。その結果、持田は32人中、6位となった。
◾️1位 山田梨央(信州大)[1:20.53]、2位 桑原僚己(大東文化大)[1:21.86]、3位 前中香澄(八戸学院大)[1:21.88]。山梨学院勢の主な戦績は、6位 持田あかり(4年)、7位 藤森優衣(2年)、16位 木田綾音(2年)。

●男子スプリント●
《 500m 1日目 》
▶︎20組滑走、山梨学院大学の原眞尋(2年)が「アップの時に本来の自分の滑りをイメージして」アウトのスタートラインに向かう。明治大学の向山恭平がインスタート。「向山とは今シーズン4回目の同走で、アウトからの方が攻めやすい」と喜んだ。原が「今シーズン、スタートダッシュが調子悪い。左足の一歩目に集中してスタート」。向山が100m10秒07で通過。原が10秒16と遅れて通過。原が「想定内だったので動じることはなかった」と集中して滑走。「50m過ぎから重心が高く浮かなくなり、重心が定まりコーナーの入り口でいい感じに入れ、直線への加速に繋がった」と好滑走。「バックストレートで落ち着いて行け、力まずに滑走した」と、ラップ26秒47とあげ36秒63で向山を逆転しゴール。その結果、原は49人中、4位となった。
◾️1位 榊原一輝(日大)[36.23]、2位 岩佐理央(専修大)[36.47]、3位 安保和也(高崎健大)[36.53]。
山梨学院勢の主な戦績は、4位 原眞尋(2年)、16位 岡田崚(4年)。
《 1,000m 1日目 》
◾️1,000mの山梨学院勢の主な戦績は、11位 岡田崚(4年)、13位 原眞尋(2年)、18位 渡邉拓(2年)。

◾️試合終了後のインタビュー◾️
▶︎男子スプリント500m4位と健闘した原眞尋(2年)は「朝のウォームアップでの滑りは調子良くなかったので、その後のウォーミングアップの時に本来の自分の滑りを何度もイメージして本番に臨んだ」と振り返る。それが功を奏し「今日の滑りは左足の一歩目に集中してスタートし50mで安定して良い滑りに移行できた。明日は、100mまでの滑りで良かったところは残し、さらに修正を加えて上を目指したい」と述べた。
▶︎女子スプリント1,000m6位・500m7位と健闘した主将の持田あかり(4年)は「明日の500mと1,000mがあり、総合順位が決定する」と頷く。「インアウトが得意だが、明日は500mと1,000mがアウトからのスタートになる。インコースが前にくるので、それを追って今日のタイムを上回るように、500mでは自己ベストの40秒40を、1,000mは1分20秒43の自己ベストを目指して、悔いの残らない滑走をしたい」と述べた。
▶︎伊藤潤二コーチは「持田はよく健闘しとた」と褒めた。「表彰台を狙ってもらいたい。課題のスタートからの加速力で負けているので、明日はその殻を破ってもらい」と期待を寄せた。「原は今日は屋外でベスト記録を出した。原の室内リンク記録は36秒41をマークしており、室内記録からして35秒台を出し優勝する力は十二分にある。明日は欲を持って戦ってもらいたい」と大いに期待を寄せる。また、「1,000で渡辺悠次(2年)はスケートの靴を変えたばかりで馴染んでいないので今日は成績は振るわなかったが、実力はあるので上位を目指してもらいたい」と、「女子は1,000m7位の藤森優衣(2年)に奮起してもらいたい」と望みを託した。
▶︎川上隆史監督は「STワールドカップが名古屋で行われており、その運営で遠隔での状況把握となったが、持田は女子の主将として、今日のレース1,000m6位、500m7位と健闘してくれた。この勢いを明日はベスト記録を出す滑りで表彰台を狙い、チームの選手を牽引してもらいたい」と期待を込めた。また「1,000m7位の藤森優衣(2年)は明日は上で持田と競り合ってもらいたい」と切望。男子については原が500mで4位と躍動。明日は首位に躍進してもらいたい」とエールを送り、他の選手には「男女ともに8位から20位以内を目指してもらいたい」と激励し電話を切った。

文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2019.11.30