●山梨学院幼稚園「たのしい音楽会」
~園児たちが合奏や合唱で日頃の学習の成果を披露~
~青組全員でオペレッタ「くるみ割り人形」を上演~
山梨学院幼稚園の「たのしい音楽会」が12月6日、山梨学院メモリアルホールで行われた。この会は、園児たちが様々な表現活動を通して創造性を豊かにし、仲間と力を合わせて発表することで達成感や充実感を味わうこと目的に、毎年この時期に行っている。ステージ発表はもも組のミニステージで幕を開け、赤組・黄組がそれぞれ合奏と合唱を発表。最後の音楽会となる青組はオペレッタ「くるみ割り人形」を上演。青組の園児たちは、山梨学院幼稚園の特色ある教育のひとつである“音感教室”で学んだ成果を活かしながら、合唱や自分たちで創作した踊りを披露した。会の最後にはサンタクロースが登場し、この日を楽しみにしていた園児たちに、クリスマスプレゼントが贈られた。
「たのしい音楽会」は、園児たちが様々な表現活動を通して創造性を豊かにし、仲間と力を合わせて発表することで、達成感や充実感を味わうこと目的に開催される山梨学院幼稚園の伝統行事のひとつ。園児たちが1年をかけて学んできた学習の成果を発表する場にもなっている。会場となったメモリアルホールの入口ロビーや壁面などには、園児たちが自由な発想で手作りしたクリスマスツリーや木工作品、「くるみ割り人形」の世界を表現した絵画やボックスアートなどのオリジナル作品が展示され、来場した保護者らを出迎えた。ステージ発表は、2歳児クラス(もも組)のミニステージ「おもちゃのチャチャチャ」で幕を開け、年少の赤組のカスタネットの合奏「てをたたこ」と合唱「うさぎの腹のクリスマス」と続いた。年中の黄組は鍵盤ハーモニカで「きらきらぼし」を奏で「スマイル」を熱唱。子どもたちは、指揮をする保育者を真剣な眼差しで見つめ、元気よく演奏や合唱を行い、ホールいっぱいに音色や歌声を響かせていた。また、黄組は、国際バカロレア(IB)教育の探求ユニット「素材の活用」で手作りし、空き缶をリサイクルした楽器も演奏に加え、IBの学びの成果の一端を披露した。そして、幼稚園生活最後の音楽会となる年長の青組は園児全員でオペレッタ(合唱組曲)「くるみ割り人形」を上演した。山梨学院幼稚園では、特色ある教育活動のひとつとして年間を通じ “音感教室”を年長の園児を対象に実施している。教室では、山梨学院短大前保育科長でオーケストラの指揮者も務める白川和治先生指導のもと、音楽の楽しさや歌詞に出てくる言葉の意味、日本語の美しさなどを学んでいる。園児たちはこの日の発表を心待ちに一生懸命練習を重ね、劇中で表現する踊りや投影されるスライド原画を自分たちで歌詞の情景を思い浮かべながら創作した。この日も青組75人全員が心を一つに『お菓子の国』や『ロシアの踊り』、『金平糖』などそれぞれの世界観を大切に合唱と踊りを発表し、音感教室の成果をステージ上で表現した。観覧した保護者からは、無事に発表が終わり、自信に満ちた晴々とした表情の園児たちに惜しみない拍手が送られた。音楽会の終盤には、園児たちが心待ちにしていたサンタクロースが登場。「赤鼻のトナカイ」と「おめでとうクリスマス」を園児全員で歌い、サンタを出迎えた。サンタの登場に園児たちは体全体を使って喜びを表現し、ステージいっぱいのプレゼントを目にすると、園児たちは身を乗り出して満面の笑みを見せていた。プレゼントが入った紙袋を各クラス担任から手渡されると大事そうに抱え、保護者と音楽会について思い出話に花を咲かせながら会場を後にした。
文・カメラ(Y.Y)2019.12.6