山梨学院パブリシティセンター
山梨学院理事長賞受賞記念講演
〜下田正二郎カレッジスポーツセンター長が講演〜
〜ただひたむきに、そして、“第二の風が”〜

平成26年度「第7回山梨学院理事長賞」を受賞した下田正二郎山梨学院カレッジスポーツセンター長の受賞記念講演会が12月11日、フリーアナ平賀正友氏との対談形式で行われた。午後6時からの開催であったことから、仕事を終えた大学の教職員や学生だけでなく、下田センター長の呼びかけで昭和61年のかいじ国体に山梨県選手として出場し山梨の優勝に貢献、その後は指導者として、山梨県レスリング界の発展に尽力しているレスリング関係者がたくさん駆けつけ、会場の生涯学習センター講義室の席を埋めた。下田センター長は「ただひたむきに、そして、“第二の風が”―2020年の東京五輪に向けて―」と題し、下田節で熱く語った。


山梨学院理事長賞は、教育・研究活動、学校改革、スポーツや芸術文化活動などで、法人の発展に顕著な功績があったと認められる教職員・団体に贈られる。今年度の第7回受賞者は、個人部門2件、団体部門1件で日高昭夫大学副学長・法学部長、下田正二郎法学部教授・カレッジスポーツセンター長、高校男子駅伝部に贈られた。7月に行われた日高副学長の講演に続き、この日は下田センター長の講演が対談形式で行われ、約80人の参加者が席を埋めた。

下田正二郎カレッジスポーツセンター長は1949年長崎県生まれ、高2までは柔道選手、高3時に恩師の勧めでレスリングを始める、1969年全日本選手権フリースタイル100s級優勝、大東文化大卒業後アメリカ流浪の旅に出る、1977年山学大レスリング部監督に就任、古屋記念堂2階の小部屋に体操マットを引き部員3人でスタート、「古屋学長の『勝つまではやめない』という言葉が原動力となった」と語る。1996年初代カレッジスポーツセンター長就任・アトランタ五輪レスリング競技監督、2001年東日本学生レスリング連盟会長(2005年まで)、2007年から日本レスリング協会副会長の要職にある、山学大レスリング部部長。

平賀正友氏との対談を通じ、下田センター長は今回の表題“第二の風”について、二つの意味合いがあると語った。第1は「もうこれ以上出来ない、つぶれると感じた極限状態を我慢して、我慢して乗り越えた先に、痛みも苦しみもない空白の時間、第二の風が吹いてくる。出来ないことを乗り越える勇気と忍耐力を持ったものがこの第二の風を経験し、トップ選手となる」と語った。そして、もう一つの“第二の風”が2020年東京オリンピック、「山梨学院が41人のオリンピック選手を輩出して来たことは夢のようだが、次の歴史を作る時が来た。オリンピックという空気の中に入ることによって本物の空気を知る。山梨学院は100%の力を出し切らないと東京の大学に勝てない、生半可ではこの風に は乗れない、どうしたらオリンピックに出れるか、点を線にして新たなページを切り開かなければいけない。今、その風が吹いている」と熱く熱く説いた。

講演後、かいじ国体の時に山梨に招かれ、指導者としてロンドン五輪金メダリストの米満達弘選手(自衛隊体育学校)や雨宮隆二選手(山学大3年)らを育てて来た韮崎工業高校レスリング部文田敏郎監督は「私は下田先生に山梨に呼んで頂き人生を作って頂きました。指導者としてすごい情熱をずっとお持ちで、非常に大きい存在です。なかなか真似はできませんが、少しでも近づこうと目標にしています」と語った。話し手も聞き手も熱い熱い講演会だった。

文(M.T)カメラ(平川大雪)2014.12.11
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