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●天皇杯 全日本レスリング選手権大会1日目
~61㎏級榊流斗1年が実力だし決勝進出~
~明日決勝で優勝狙える山学勢に弾みを~

令和元年天皇杯 全日本レスリング選手権大会兼Road to Tokyo2020日本代表選考会が12月19日、東京・駒沢体育館で4日間の熱戦の火蓋が切られた。山梨学院大学は61㎏級 榊流斗(1年 帝京)が1回戦からBマットに登場、正保法史(岡山県レスリング協会)と対戦し第1ピリオド、右足タックルから相手をテイクダウンさせて2点奪うと左右のローリングなどで10対0のテクニカルフォール勝ち。準々決勝では前田頼夢(花咲徳栄高校教員)に第1ピリオドにコーションを取られ0対1。第2ピリオド、榊は積極的に片足タックルで崩し5対3で勝利。準決勝では明治杯全日本選抜大会3位の小川航大(日体大)と対戦。第1ピリオドにコーションを取られ0対1。第2ピリオド、2対1から残り17秒に早い動きで回転しながら相手の背後に回りテイクダウンさせバックを決め4対1で勝利した。小幡邦彦コーチは「榊は何時も通りの実力を出し切ってくれれば、明日の決勝で優勝は狙える。優勝を決め山梨学院勢に弾みをつけてもらいたい」と大きく頷いた。  

◾️試合前インタビュー◾️
小幡邦彦コーチは「この大会は、日本一を決めると同時にRoad to Tokyo2020日本代表選考会を兼ねている」と頷く。「『東京オリンピック代表選手は、世界選手権で3位以内に入れば決定される』という決まりで、男子は文田健一郎選手がグレコローマン60㎏級で国別の出場枠を確保し既に決定している。乙黒拓斗(3年 帝京)が出場したフリースタイル 65㎏と級74㎏級については5位の成績で国別の出場枠を確保したが、決まりで代表選手は決定されていない」と説明。「今大会は、その階級のRoad to Tokyo2020日本代表選考会が兼ねられており、それ以外の階級は、今大会の優勝者が来年3月のオリンピックのアジア予選(中国)の出場権を得る」と力説。「うちは初日の19日に男子フリースタイル61㎏級に榊流斗(1年 帝京)が出場。20日には86㎏級 山田修太郎(2年 秋田商業)、92㎏級 大津拓馬(2年 島原)、谷﨑匠(2年 岐南工業)が、男子グレコローマンスタイルに130㎏級 冨栄雅秀(4年 霞ヶ浦)、貝塚賢史(山梨学院大学クラブ)が出場する。21日(土)には74㎏級 森川陽斗(1年 飛龍)、横山凛太朗(3年 いなべ総合学園)、57㎏級 服部大虎(2年 日体大柏)、65㎏級 乙黒拓斗(3年 帝京)が出場する。また、決勝戦と敗者復活戦に出場選手は翌日に当該試合を行う」と明らかにした。「この大会には男子グレコローマン164選手、男子フリースタイル175選手、女子85選手の合計424選手が参加する予定」。「うちは5階級で優勝を狙って行きたい」と熱く述べた。
◾️12月19日(木)試合◾️
小幡邦彦コーチは「うちの榊流斗の61㎏級は、オリンピック階級ではないので、何時も通りの実力を出し切ってくれれば優勝は狙える」と頷き。「優勝を狙わせていきたい」と声を弾ませ述べた。場内に「Bマットでは男子フリースタイル61㎏級1回戦、 榊流斗山梨学院大学 対 正保法史岡山県レスリング協会の試合が開始されます」とアナウンスされた。いよいよ61㎏級 榊流斗(1年)の試合か開始される。
61㎏級 榊流斗(1年 帝京)
▶︎61㎏級 榊が1回戦からBマットに登場、正保法史(岡山県レスリング協会)と対戦し、試合開始47秒に相手の右足タックルから崩しバックに回り2得点挙げると、相手の左足タックルを潰して相手の左足を決めてバックを取り2点追加。榊が連続して腕を差し込み右にローリングし6対0、左にローリングし8対0、再び右にローリングして2分13秒10対0でテクニカルフォール勝ちを収め準々決勝に進出した。
▶︎準々決勝では61㎏級 榊が前田頼夢(花咲徳栄高等学校教員)と対戦。第1ピリオド、両者の差し手争いが続き膠着状態。榊が残り54秒でコーションを取られ0対1とされた。第2ピリオド、榊は開始から体を低くして積極的に片足タックルの機会を伺う。残り2分7秒、相手の右足にタックルし相手を崩しバックに回って2対1。残り45秒、相手がタックルに来るのをいなすが左足を取られる苦しい展開。榊はとっさに体を反り相手の体に密着させ相手の左足を抱えて一回転し、相手の背後に回りバックを決め4対1。残り19秒に相手にバックに回られ両腕を差し込まれ、ローリングを決められ4対3。ここで相手が「2点ではなく4点ではないか」とチャレンジを要求。ビデオチェックの結果、認められずにチャレンジ失敗の1点が榊に加点され5対3で勝利した。
▶︎準決勝では61kg級榊が明治杯全日本選抜大会3位の小川航大(日本体育大学)と対戦。第1ピリオド、両者相手の出方を伺う展開。榊が残り57秒コーションをとられ0対1。第2ピリオド、榊が前に前に出て相手にプレッシャーをかける。残り1分52秒で相手からコーションを奪い返し1対1。さらに榊が差し手争いから前に出て相手の腰に手を回しがぶり寄り、残り1分25秒に相手がたまらず場外に出て2対1。差し手争いから相手が首を決めて左足タックルに来る。その瞬間、榊が素早く右に回り込み相手の右足タックルから逃れる。残り17秒早い動きで回転しながら相手の背後に回りテイクダウンさせバックを取り決め4対1で勝利。榊が1回戦から積極的に片足タックルから勝機を掴み確実に得点し、明日の決勝戦に駒を進めた。

◾️試合終了後インタビュー◾️
小幡邦彦コーチは「榊は実力があるので、その力を確り出せば優勝もできると思っている。今日、勝って決勝進出という目的を確り果たしてくれた」と笑顔で述べた。「1回戦は、片足タックルから崩し、ローリングで決めた。榊は『体がよく動く』と絶好調で減量もうまくいった。これで、実力が発揮できると確信した」と大きく頷いた。「榊は準々決勝で実力のある選手との対戦となり硬くなっていた。相手は全日本にはいない体が柔らかいタイプで、その上に試合巧者で『やりづらい』とてこずっていた。残り19秒にリング外の際でバックに回られ両腕を差し込まれた時に、場外に逃れれば失点1で4対2で勝てた。頑張って耐えていたので、ローリングを決められ4対3とされた」と悔やむ。「セコンドで場外に出るように指示を送ったが、本人は無我夢中で聞こえなかったようだ。良い勉強になったと思う」と苦笑い。「準決勝は高校時代に負けたこともある相手だったが、普通に戦えば勝てると思っていた。結果は4対1で勝ったが、もっと早い段階で3対1に持ち込みたかった」と振り返った。「明日の決勝は、拓大の早山竜太郎選手が上がってくると思っていたが、対戦相手の予想が外れて拓大の清水蛍汰選手と戦うことになった。榊は今まで対戦したことがない相手となる。出来れば早い段階で3対1に持ち込み、相手が焦って攻めてくるところをカウンター狙い大差をつけて勝ちたい。ただ、内容より確り勝ちに拘り、優勝を決め、山梨学院勢に弾みをつけてもらいたい」と大きく頷き抱負を述べた。

文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2019.12.19