山梨学院パブリシティセンター

HOME

山梨学院パブリシティセンターニュースファイルイメージ画像

●第92回日本学生氷上競技選手権大会1日目
~1年 熊谷100分の1秒及ばず準優勝で思わず涙~
~学校対抗 主将の持田も7位入賞し5位につける~

第92回日本学生氷上競技選手権大会1日目が1月5日、北海道の釧路市柳町スピードスケート場で行われた。女子総合優勝7回の山梨学院大学勢は女子500mでホープ 熊谷萌(1年 盛岡工業)が準優勝に輝いた。熊谷が10組INスタートで滑走。OUTスタートの信州大 山田梨央(4年)に100mのラップでは0.22リードし先行していたが「ラスト勝負で、梨央さんの一歩一歩の伸びが凄くて負けた」と39.78秒で100分の1秒及ばず思わず悔し涙を流した。表彰台では「凄く悔しかったけど全力を出し切った」と笑顔で歓声に応えた。学校対抗では主将の持田あかり(4年 白樺学園)が7位に入賞し6点を取り、熊谷の15点と合わせて21得点を挙げ5位につけた。男子は、500mで地元出身の主将 岡田崚(4年 釧路江南)が9位、エース 原眞尋(2年 佐久長聖)がバランスを崩し12位、1,500mで柳沢健太郎(1年 佐久長聖)が12位とし11得点を挙げ10位につけている。明日は女子3,000m、1,000m。男子5,000m、1,000m。それに加えて、学校対抗の7,8級クラスのフィギュアのショートプログラムが行われる。

◾️試合前インタビュー◾️
▶︎川上隆史監督は「日本学生氷上競技選手権大会は、第92回目と歴史ある大会で通称インカレで母校の栄誉をかけ、スピード、フィギュア(7級・8級)、ホッケーで争われる氷上の祭典」と頷く。「第90回からショートトラックスピードスケート(ST)競技もスピードとして位置づけ、得点はスピードに合算している」とときあかす。「既に競技はスピードのST競技とホッケーは終了している。10月26日・27日に行われたST競技で本学の女子が優勝し、男子が3位で学校得点女子4点、男子2点を獲得している」と称える。「今大会では残りの、スピードが釧路市柳町スピードスケート場で、フィギュアが日本製紙アイスアリーナで行われる。本学はスピード26名、フィギュア2名の28名が参加している。スケート部は大学の名誉をかけて総力を挙げて、女子は3位以内、男子は上位を目指して戦いたい」と期待を込め述べた。
▶︎伊藤潤二コーチは「選手はけが人もなく順調に調整できている。スピードはリレーとパシュートレースを除けば個人競技のポイントが加算されて団体順位が決定される。女子は1位17点から12位1点まで。男子は1位20点から15位1点までが学校得点に加点される。女子は主将の持田あかり(4年 白樺学園)、ホープの熊谷萌(1年 盛岡工業)ら11名の選手に、男子は主将の岡田崚(4年 釧路江南)、エースの原眞尋(2年 佐久長聖)ら15名の選手に、自己ベストを目指し大学の威信をかけて戦ってもらいたい」と抱負を述べた。

◾️〈1日目 山梨学院勢戦績〉◾️
釧路市柳町スピードスケート場は日本スケート連盟公認、1周400m×15m1面の屋外リンク。冷却方式鋼管埋設方式、夜間照明完備、電光時計計測システム設置、室内観覧席883人、盛土スタンド5,000人。管理棟、記録棟を併設。8時から公式練習が行われ、10時00分から男子500mが行われた。釧路市の天気は晴れ、気温マイナス6度、湿度50%、西北西2m/s。

●《 女子500m 》●
▶︎主将の持田あかり(4年 白樺学園)は「釧路に来て、調子も気持ちも今シーズン最悪の状態」と悩んでいた。持田は「潤二コーチのところに行くと、『滑りは悪くないから、落ち着いて自分の滑りで全力を尽くせば良い』と言われ、自分の中で整理がついて、気持ちが落ち着いた」と主将としての最後のレースに臨む。場内アナウンスが「続いては女子500m8組み、インナーレーン 持田あかり 山梨学院大学、アウターレーン 加藤梨乃 日本体育大学」と流れ、「スタートラインに落ち着いて立てた」と試合が開始された。主将の持田は「100mは追い風だったので上手く滑れた」と100mのラップは加藤に0.45秒遅れる11.34秒。「最初から先行されるのは分かっていた」ので焦りはなく、むしろ冷静に「追うしかない」と、集中して「暴れすぎずに、スピードに乗り全力で追う」。「コーナーを出て、これは行ける」と、「最後の100m、コンディションが悪い中では良く頑張ったが、最後にタイムが伸びなくて」と40秒台を出せずに41.06秒でゴールした。
▶︎ホープ 熊谷萌(1年 盛岡工業)は「会場入りして、やっと緊張感が出てきた」。試合前の練習で「リンクコンディションは、硬い氷で滑りやすく、自分にぴったりの外リンク。山梨学院に貢献できる滑りをしよう」と気持ちを落ち着かせる。8組で「4年生で大会最後だった主将のあかりさんが、INスタートで凄い良いレースを見せてくれたので、自分も山梨学院に貢献できるようなレースをしたい」と奮い立った。場内アナウンスが「続いては女子500m最終組10組み、インナーレーン 熊谷萌 山梨学院大学、アウターレーン 山田梨央 信州大学」と流れた。「スタートラインでは足が震えていた。『練習してきたことを、生かせば良いんだ』と自分に言い聞かせてスタートに集中する。「インスタートで不安はあったが強い気持ちで臨もう」と言い聞かせる。ピストル音でスタート「何時もより上手く決まらなかったが、その後は確り足を動かせて」100mのラップでは0.22リードし、「上手くコーナーに入れて、何時もよりバックストレートも凄く伸びていた」と快走。「第2コーナーも何時もは失速してしまうが、良いスピドのまま乗って行って」抜けた。いよいよ「ラスト勝負で、梨央さんの一歩一歩の伸びが凄くて負けた」と、39秒台はこの組みの2人のみで39.78秒でフィニッシュラインを滑り抜けたが、山田に100分の1秒及ばず思わず悔し涙を流した。

◾️試合終了後のインタビュー◾️
▶︎500mで準優勝に輝いたホープ 熊谷萌(1年 盛岡工業)は「学校対抗でスタートラインでは足が震えていた。レースは「先行してコーナーに入れて、何時もよりバックストレートも凄く伸びて、ラストのコーナーで何時もは失速してしまうが、良いスピドのまま乗って行って、ラスト勝負で自分はフォームがちゃんとしていない分で負けた。思わず悔し涙が溢れてきた」と振り返る。「梨央さんは力が確り脚に伝わっていて一歩一歩の伸びが凄くて前に進むが、自分は回転数で行くので今日のレース展開や室内リンクでは勝てない。踏み込んで、一歩で前に進める練習をしたい」と反省。「団体戦は緊張はするが、山梨学院のためにチームのためにと奮起できるので、逆に自分には合っているかもしれない」と笑顔で答えた。明日は「最近は1,000mも上に食い込めるようになったので、ポイントを取りチームに貢献したい」と笑顔で述べた。
▶︎突破口となる7位入賞で活躍した主将の持田あかり(4年 白樺学園)は「チームは、卒業生や保護者などの応援や声援を受けて一つになり勝ちに行くというムードは良い。今日は自己目標に届かなかった選手もいるが、チームはさらに一丸となり学校対抗で5位という結果を受け止めて、明日も明るく一人一人が大会に向けて前向きに取り組み1,000mと3,000mで1点でも多く得点を獲得し上を狙いたい」と述べた。
▶︎伊藤潤二コーチは「熊谷は総じて非常に良かった。特に100mまでの力でける滑りは素晴らしく完璧だった」と大きく頷きく。今日のレースは「相手が1,000mが強い選手なので、300mまででどれだけ引き離せるかがポイントだったが良くリードしていた。今回はコーナーの入り口の入り方が上手く出来ていた。ややもすれば、入り口を上手く合わせられない。膨らんで入り過ぎてしまう。こうしたことを課題として来たが、今日はしっくり出来ていたのが大きな収穫」と微笑む。「それ以降の滑りは相手が自力を発揮し後半どんどんスピードを上げて来た。熊谷の最後までスピードを持続させることの課題であるウイークポイントをつかれた」と頷く。「今後も後半、スピードを持続させることに取り組みたい」と目を輝かせる。「熊谷はまだ、1年生だが強い選手と滑走することで課題を見つけ一戦一戦滑りが成長している。まだまだ、伸び代がある」と目を細める。男子について「男子は主将の岡田崚は良く頑張ったが、エース 原眞尋が第2コーナーでバランスを崩しそのまま失速し、悔いが残るレースだった。明日の1,000mはリラックスして原らしい滑りをしてもらいたい。1年の柳沢健太郎は良く頑張った。この調子で明日も活躍してもらいたい。他の選手も自己ベストを目指してもらいたい」と期待を込めた。
▶︎川上隆史監督は「上級生の主将 持田あかりが突破口となる7位入賞で活躍してくれた」と、「熊谷萌は優勝候補で100分の1秒差で優勝を逃したが、1年生で初めての学校対抗の大会でプレッシャーがある中で良く戦った」と共に称えた。「2人は共にINスタートでコーナーも小さく最後追われる不利なレーン。OUTスタートだと状況は変わっていたと思う」と大きく頷く。「明日は1,000mで今度は二人共にINスタートで最後終われる不利なレーン」と嘆く。「男子は主将の岡田崚は500mで9位、原眞尋が12位。1,500mで柳沢健太郎が12位と頑張った。明日は他の選手も追随してもらいたい」と頷く。「保護者や卒業生など沢山の人が応援に駆けつけてくれている」。昨年度卒業した蓑田結依さんと虫狩光桜さんが帯広から駆けつけてスタンドで応援してくれていた。「そうした応援をパワーに変えて明日も頑張ってもらいたい」と叱咤激励した。「明日は女子3,000m、1,000m。男子5,000m、1,000m。それに加えて、学校対抗の7,8級クラスのフィギュアのショートプログラムが行われる。スケート部が一丸となり上位を目指したい」と述べた。

文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2020.1.5