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●令和元年度山梨学院高校第62回卒業式
~1,063日間の仲間333名『卒業~それぞれの旅立ち~』~
~新型コロナウイルスの拡大防止で時間短縮とマスク着用~

令和元年度山梨学院高校第62回卒業式が3月1日、同校の体育館で行われた。式典は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため時間短縮と在校生を代表して生徒会本部役員が参列し縮小。全員がマスク着用で臨んだ。卒業証書授与で卒業生333名が一斉に起立し、総代の箕輪岳弥くんが山内紀幸校長から受け取った。送辞で関口小涼さんが「先輩方は、憧れであり、その姿は常にお手本となる存在でした。先輩たちが築き上げた伝統と実績を、さらに高めていくことをお約束いたします」と述べた。答辞で井上小粋さんが「かけがえのない仲間たちと過ごした1,063日間。教室で話せるようになり、勝つことを信じてクラスメイトを応援するようになり、最後はお互いに合格を願いあえる仲間となりました。在校生の皆さん、困難な時こそ、本校で教わっていることを信じて諦めずに突き進んでください。雨が降るから虹は出る、必ず解決策が見つかるはずです」と述べた。卒業生はOBのシンガーソングライター 伸太郎の『卒業~それぞれの旅立ち~』の熱唱と保護者などの拍手に包まれて退場した。

◾️第62回卒業証書授与式◾️
司会の甲田正人副校長が「只今より卒業生か入場してまいります。大きな拍手でお迎えください」とアナウンス。卒業生は担任にエスコートされ1組から11組の333名が入場し着席。
▷甲田副校長の「令和元年度山梨学院高等学校第62回卒業証書授与式を挙行いたします」で開式された。
▷卒業証書授与で、卒業生が一斉に起立し、総代の箕輪岳弥くんが山内紀幸校長から受け取った。
▷賞状・賞品授与で、皆勤賞16名代表の山本茉凛さんが、外部団体表彰のべ84名代表の井上小粋さんが、それぞれ受け取った。司会者が「詳細については、受付で皆勤賞16名・精勤賞25名、外部団体表彰(3年生)84名、学内表彰3名の一覧が配布されておりますのでご覧ください」と紹介。
学校長式辞で山内紀幸校長が「これからの人生をよりよく過ごしていくために必要なことは、他者との関係です。ユダヤ人哲学者のエマニュエル・レヴィナスは『他者とは顔である』という言葉を残しています。『顔は言葉を語る』そして、顔の言葉を受け取った私たちには、その言葉に応える責任(応答責任)が自ずと生じてくると言います。テレビのニュースで、もし、空爆で亡くなった子どもの生きていた頃のあどけない笑顔や、子どもを亡くして泣き崩れている親の顔を見たら、私たちの心は『かわいそうに』『許せない』などと動かされます。これは顔が言葉を語り、それを受け取った私たちが、応答しているのです。この応答責任は、全て『顔』を感じることから始まります。私たちは、自分の身近な人でさえ『顔のない他者』にしてしまうときがあります。自らの欲望にかられ、相手を使い勝手のいい単なる手段としてみたりしたとき、レヴィナスのいう『顔』は存在しません。相手の顔を感じることなく、平気で相手を傷つけ、どんな残酷なこともできてしまうのです。みなさんは『顔』を感じてください。あなたの身近な人を『顔のない他者』にしないでください」と述べた。
送辞で関口小涼さんが「先輩方は『あこがれ』であり、その姿は『常にお手本となる存在』でした。甲子園4年連続出場、ホッケー部、テニス部、ソフトボール部、囲碁部や将棋部が全国大会で活躍。学業でもいつも前向きで常に正面から向き合う姿、さらに世界で統一された難問ばかりの試験『フル・ディプロマ』の達成。また、行事でも活躍する姿が光っていました。学ばさせていただくことが本当に数多くありました。私たち在校生は感謝の気持ちで一杯です。ただ直接、先輩たちに恩返しすることはできません。私たちの活躍が先輩方の耳に届いたら『少しは恩返ししてくれた』と思ってください。今、私たちはバトンゾーンの中にいて、先輩たちからのバトンを受け継ごうとしています。先輩たちが築き上げた伝統と実績を無にすることなく、さらに高めていくことをお約束いたします。ご活躍とご健勝をお祈りいたします」と述べた。
答辞で井上小粋さんが「かけがえのない仲間たちと過ごした1,063日間は何にもかえられない宝物となりました。教室で話せるようになり、勝つことを信じてクラスメイトを応援するようになり、最後はお互いに合格を願いあえる仲間となりました。私たち3年生は常に前向きで非常に情熱的な特色のある仲間でした。受験にも試合にも、絶対負けないという心、今までのどの学年よりも強かったと胸を張って言えます。3人という小さな所帯で毎日遅くまで学習に励み『フル・ディプロマ』を全員で達成できた喜びは、今までにない大きな人生の経験となりました。在校生の皆さん、この先、困難な時こそ、本校で教わっていることを信じて諦めずに突き進んでください。雨が降るから虹は出るのです。必ず解決策が見つかるはずです。私たちは先生方にたくさんのことを教えてもらい、卒業することができます。本当にありがとうございました。山梨学院高校のますますの発展を祈念いたします」と述べた。
▷式歌『仰げば尊し』及び『山梨学院校歌』を斉唱し卒業生は、式に駆け付けたOBのシンガーソングライター 伸太郎の『卒業~それぞれの旅立ち~』の、「初めて言葉を交わした  放課後の廊下で  振り向いた君が  静かに微笑んだ  夕焼けが僕らの影を      大人に見せた  」のワンコーラスを聞いた後、クラスごとに伸太郎の熱唱と保護者・教職員などの拍手に包まれて順次退席。伸太郎の「校舎に鳴り響く  チャイムが幕を下ろす  思い出がスライドのように  駆けめぐる  春風が教室の  カーテンを揺らしてる  『さよなら』は言わないで  別れじゃないから  それぞれの旅立ちと  今、卒業・・・」の歌いあげとともに卒業生全員を送り出すと、列席者から盛大な拍手が湧き上がる中、甲田副校長の「以上をもちまして、令和元年度山梨学院高等学校第62回卒業証書授与式を閉式たします」との言葉で幕を閉じた。

文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2020.3.1