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●2019年度管理栄養士国家試験
~新卒から34人が受験100%合格を果たす~
~受験生全員合格校139校中23校「16.5%」~

第34回管理栄養士国家試験の合格者が3月27日、厚生労働省のホームページで発表された。山梨学院大学健康栄養学部本年度卒業生から34人が受験し100%合格を果たした。試験は3月1日に実施され、管理栄養士養成課程(新卒)の受験者数は9,527名で8,800人(92.4%)が合格。受験生全員合格校は、139校中23校(16.5%)となっている。国家試験担当の吉野美香准教授は「受験生達は、この自習室で励まし合いながら最後まで頑張ってくれた」と微笑む。「今年度は新型コロナウイルスへの対策から、国家試験が実施されるかどうかの不安もある中で『みんなで合格』を目指し頑張ってくれ、全員合格が実現でき安堵した」と頷く。「国家試験に向けて、学部長はじめ学科の先生全員が授業以外でも学生の学びを応援し、なおかつ、それに耳を傾け克服した学生たち、一緒に戦う同志が国家試験に向けて一丸となり、全員合格が達成できた」と感慨無量の面持ち。「管理栄養士免許の取得を目指して努力を重ねてきた本学部の卒業生たちは、それぞれの職場で管理栄養士としての使命を果たしてくれることと思う」と述べた。

【インタビュー】
▶︎国家試験担当の吉野美香准教授は「健康栄養学部管理栄養学科は、山梨県内で唯一となる管理栄養士養成施設で、管理栄養士と栄養教諭をめざしている」と頷く。管理栄養士になるためには、管理栄養士養成施設(修了年限4年)で学び、管理栄養士国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けて「管理栄養士」になることができる。管理栄養士養成施設で学んだ学生は一番最短で試験を受けられることになる」と大きく頷く。「活動の場は学校、病院、社員食堂や社員寮、都道府県庁・市町村、保健所・市町村保健センターなど多岐にわたる」と言う。「3月1日に実施された2019年度管理栄養士国家試験に本学部の本年度卒業生35人のうち34人が受験し100%合格を果たした」と微笑む。「管理栄養士養成課程(新卒)の全国受験者数は9,527名で8,800人(92.4%)が合格。受験生全員合格校は、139校中23校(16.5%)となっている。厚労省の発表によると、管理栄養士養成課程(新卒)92.4%、管理栄養士課程(既卒)12.0%、栄養士課程(既卒)17.8%の全国合格率61.9%となっている」と明かす。「健康栄養学部は、1年次から各先生が学生に懇切丁寧にそれぞれの科目を指導している。また、国家試験に向けて、徹底的に自分の苦手を克服させる」と熱心に説く。「当初は、合格ぎりぎりで気を抜けば不合格の可能性もある学生もいた」と振り返る。「受験生達は、この自習室で励まし合いながら最後まで頑張ってくれた」と微笑む。「今年度は新型コロナウイルスへの対策から、国家試験が実施されるかどうかの不安もある中で『みんなで合格』を目指し頑張ってくれ、全員合格が実現でき安堵した」と頷く。「国家試験に向けて、学部長はじめ学科の先生全員が授業以外でも学生の学びを応援し、なおかつ、一緒に戦う同志が国家試験に向けて一丸となり、全員合格が達成できた」と感慨無量の面持ち。「管理栄養士免許の取得を目指して努力を重ねてきた本学部の卒業生たちは、それぞれの職場で管理栄養士としての使命を果たしてくれることと思う」と述べた。
 ▶︎管理栄養士国家試験に合格した田草川菜月さんは健康栄養学部を受験した一番の理由として、「私が食べるのか好きで『食』に興味があったから」と微笑む。「高校の時は、『ワインについて学びたい』という時期もあったが、最終的に中学生の頃に優しくて素敵な管理栄養士の先生に憧れを抱いていたので」と振り返る。「大学に入って、3年生の病院実習で、患者さんに対して医師・看護婦・薬剤師・管理栄養士がチームとして、医療に取り組んでいることを体験した。例えば、患者さんに3か月で体重を何キロ減らすのか『生活目標』を立ててもらい、それを達成するためにはエレベーターを利用せずに階段を歩くなどの『行動目標』を立ててもらう。医療チームは、それぞれ専門家の立場から患者さんを支えるための処置を行う。こうした体験を通じて、管理栄養士の仕事の重要性を実感し、管理栄養士になりたい」と心底から思った。「大学3年生の春休みに、管理栄養士の模試を初めて受けて愕然とし『これはまずいぞ』と受験対策へのネジを巻いた」と苦笑い。その矢先「オーストラリアに2週間の健康栄養学部の海外研修に行って、老人施設などの管理栄養士について見聞してきた。すごく充実していて日々楽しいことがたくさんあり、この間にすっかり管理栄養士 の試験が頭から抜け、帰国してからも海外研修ぼけが続き、試験対策に身が入らなかった」と声を上げて笑う。「次の模試でも合格点に到達していなかったので内心は穏やかでなかった」と明かす。「夏休みに吉野先生から、自習をしっかり行い、基礎固めを行うように言われ、配られたプリントを3人1組になり各々がプリントの問題を解き、3人で答え合わせを行い、3人が違う答えになっているところを力を合わせて解いていくことを1日6時間で約2週間行った」と、この学習法が身につき、国家試験への集中力が高まった。「気分が萎えた時などには、何時も大勢いる自習室に行き、仲間の頑張りを見て刺激を受け自分を奮い立たせた」と微笑む。「2月に入り新型コロナウイルスで試験が中止になるのではと不安になったが、実施されると信じて受験対策に集中した」と頷く。「試験は3月1日に東京で行われたので、前日に仲間と同じホテルに宿泊し、緊張せずに受験できた。終わってから、仲間と答え合わせをして合格ラインを超えていたのでやや安心したが、同じ間違いをしているのではと不安もあった」と心の奥底を打ち明ける。しばらくして「ウェブで模試会社の解答速報を見て、自己採点をしてみると合格点に達していた」と期待が持てた。「3月27日が発表の日だったので、毎日がどことなく落ち着かなかった。当日、スマホで合格発表を見て自分の受験番号があったので先生方や親に感謝した」と素直に喜んだ。「その後、吉野先生から全員合格と連絡が入り、『100%合格だ ! 』みんな合格で良かった」と無邪気に喜んだ。「今日からは、山梨学院大学健康栄養学部の助手としてスタートします」と、支援される側から支援する側の人生の第一歩を、爽やかに踏み出した。

文・カメラ(H.K) 2020.4.1