●夏季山梨県高校野球組み合わせ抽選会
~4年連続9回優勝の山学『初戦』古豪の甲府商業~
~7/23から8/13まで白球の熱戦が繰り広げられる~
山梨県高等学校野球連盟(庄司和彦理事長)は7月4日、山梨県立青少年センター(甲府市)で37校34チームの責任教師(野球部長)が出席し、2020年夏季山梨県高等学校野球大会の組み合わせ抽選会を行った。4年連続9回優勝の山梨学院高校は、吉田健人部長が24番目に抽選封筒を引き『5』番を引き当て、開幕7月23日山日YBS球場で第2試合午前11時45分より甲府商業高校と対戦することが決まった。主将 功刀史也(3年)は「初戦からどんな相手がきても、気を引き締めて優勝を目指して戦いたいと思っていた。甲府商業は古豪なので、気が緩んでいれば足をすくわれるので、初回から点を取っていきたい」と抱負を述べた。吉田洸二監督は「まず、こうした状況の中で、選手のために開催していただけること、また、控えの選手や限定的ではあるが家族がスタンドで応援できることに心から感謝したい」と述べた。大会は開幕の7月23日から決勝の8月13日(予備日最長8月21日)まで白球の熱戦が繰り広げられる。
【経緯経過・開催内容】
▶︎2020年夏季山梨県高等学校野球大会組み合わせ抽選会に出席した吉田健人野球部部長は「新型コロナウイルス感染防止対策により、今夏の第102回全国高校野球選手権大会と地方大会が中止となったことを受け、野球部員がこれまでの練習の成果を発揮する機会とした2020夏季山梨県高校野球大会の組み合わせ抽選会が、本日15時から山梨県立青少年センター(甲府市)で37校34チームの責任教師(野球部長)が出席し行われた」と経緯を述べた。
▶︎試合は「公式試合のトーナメント方式で1試合9イニング制で、延長10回からタイブレークを開始する。打順は、9回終了後時の打順を引き継ぐ」。コールドゲームは「得点差、5回以降10点以上、7回以降7点以上の差がついた場合」とする。「1人の投手は15イニング以内」。「ベンチ入りは選手21人と記録員1人の22人までとし、試合ごとのメンバー変更が可能」と説明。
▶︎大会日程は「開幕の7月23日から決勝の8月13日までの12日間。山日YBS球場(小瀬スポーツ公園野球場)と富士北麓公園球場で行う。そのうち予備日は富士北麓公園球場8月の2日・3日・4日の3日間。山日YBS球場8月の6日・7日・10日・12日・14日・15日・16日・17日・20日・21日の10日間」と述べた。
【インタビュー】
▶︎吉田健人野球部部長は「24番目に抽選封筒を引き『5』番を引き当て開幕7月23日山日YBS球場で第2試合午前11時45分からと決まった。日程的にいいくじを引いたと思う。その後、甲府商業高校と対戦することが決まった」と頷いた。「今回、ありがたかったのは感染防止のため原則として無観客だと思ったが、控え選手と高野連に登録してあるコーチ・副部長、3年の保護者(各家庭2人まで)はスタンドでの観戦を許可してくれた。日頃、ともに練習に励み精進してきた控えの選手、そして我が子のために幼い頃から送り迎えや応援してきた家族がスタンドで応援できることに感謝したい」と深く頭を下げ笑顔で述べた。
▶︎主将 功刀史也(3年)は「初戦からどんな相手がきても、気を引き締めて優勝を目指して戦いたいと思っていた。初戦の甲府商業は古豪なので、気が緩んでいれば足をすくわれるので、チーム全員で初回から点を取っていきたい」と手綱を締める。組み合わせ全体について「昨年、決勝で戦った東海甲府、秋に決勝で戦った駿台甲府、また強豪校とは決勝までで、いずれかどこかで当たるので、1回戦、2回戦と1試合1試合、気を緩めずに戦って行きたい」と力強く抱負を述べた。
▶︎吉田洸二監督は「まず、こうした状況の中で、選手のために開催していただけること、また、控えの選手や限定的ではあるが家族がスタンドで応援できることに心から感謝したい」と述べ、「後は、無事に開催できること、途中で中止ならないこと、戦うことより監督としてはそのことに、今は神経を使う」と神妙に述べる。「2016年夏の甲子園に出場し4連覇の切っ掛けをつくった、元 主将の滝澤虎太朗氏(早稲田大学野球部4年)らが、代替えの甲子園交流試合や夏季山梨県大会が決定していなかった時期に、7月に後輩を勇気づけるエキシビションマッチを企画してくれたが、5月25日の新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言解除後に、『都内の新規感染者数が最多を更新し続けているため、その事態を受け、首都圏を中心に他県から卒業生が集まり万が一にも山梨に新型コロナウイルスを持ち込んだら勇気づけにならない』と、感染防止のため先輩たちが『後輩のことを思い中止にします』と連絡してきた」と、「こちらから、連絡しようとしていた矢先だったので、先輩たちのファミリーとして後輩を思いやる気持ちに対して再び感激した」と笑顔で述べた。
文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2020.7.4