山梨学院パブリシティセンター

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●2020年夏季山梨県高等学校野球大会(3回戦)
~1年右腕 川口4回1安打と好投 4人零封継投~
~1番 橘田先制で9得点奪取7回コールド勝ち~

山梨学院高校は8月5日、山日YBS球場で3回戦を甲府東高校と対戦し7回コールド9対0で準々決勝に進出した。この対戦は4日が順延となり、今日の対戦となった。吉田洸二監督が前回初戦で2/3を投げた1年右腕 川口龍己をマウンドにあげた。右腕 川口は「先発で、初戦のときより緊張したが、思う投球ができた」と声が弾んだ。川口は4回を打者数13、投球数42球、被安打1、三振3と好投。攻めては、3回裏、1番 橘田陸斗が中犠飛で先取得点をあげ、4回裏も右線に適時二塁打を放ち1番打者としてチームに貢献した。山梨学院は相手投手から3回4点、4回2点、5回3点と9得点を奪取。守っては川口を右腕 藤巻洋佑・右腕 河野修慈・左腕 宮下龍希が1回づつ継投し7回を零封した。吉田洸二監督は「経験を積んでもらうために1・2年生中心にオーダーを組んだ。課題が沢山見つかった。うちのテーマは『基本に忠実な野球』、走攻守で悪くなったところを確り次の試合までに修正してもらいたい」と結んだ。山学は準々決勝を8月8日、9時00分から山日YBS球場で昨秋決勝延長10回の死闘を演じ辛くも勝利した駿台甲府と対戦する。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
甲府東 0 0 0 0 0 0 0     0
山梨学院 0 0 4 2 3 0 ×     9

【試合前インタビュー】
吉田健人野球部長は試合前に「チームは4日、山日YBS球場での第3試合2回戦が雷雨のためノーゲームになり、その影響で4日第2試合の山梨学院と甲府東戦が順延となり、今日(5日)の第2試合になった。選手は雨でリフレッシュできたと思うので確り戦ってもらいたい」と述べた。
 
【 甲府東高校 Vs 山梨学院高】
◾️吉田洸二監督は前回初戦の試合終了後インタビューで「3年生には大変申し訳ないが、ベストの状況を探り1・2年生に経験を積ませながら、未来につながる大会にしたい」と振り返り結んだ。その言葉通り、今日の1.2年生のスターティングメンバーは5番1年中堅手、6番2年左翼手、7番2年右翼手、8番1年三塁手、9番先発投手と9人中5人となった。
◾️一塁側山梨学院高校、三塁側甲府東高校の両校選手がベンチから登場し、駆け足でホームベースを挟んで整列。先攻 甲府東高校、後攻 山梨学院高校で3回戦が新型コロナウイルス拡大防止の影響で原則む観客で11時27分に開始された。
 
▶︎1回表、後攻の山梨学院は吉田洸二監督が前回初戦、3番手で5回表10対1の9点リード一死から登板し、9番打者を遊ゴロ、続く1打者を右飛に打ち取り継投で三者凡退に討ち取った1年生右腕 川口龍己をマウンドにあげた。右腕 川口が1番打者をフルカウントから「ストレート」で空振り三振に、2番打者を初球二ゴロに、3番打者を1-0からニゴロに打ち取り三者凡退のじょうじょうの立ち上がり。
▶︎2回表、右腕 川口龍己(1年)が先頭打者4番を1-0から二飛に、5番打者を1-1から一ゴロに、6番打者を0-2から二ゴロに打ち取り三者凡退。
▶︎3回表、右腕 川口龍己(1年)が先頭打者7番を2-2から遊ゴロに、8番打者を初球右飛に、9番打者の1-0からの2球目「討ち取った」と思った当たりが三遊間を抜ける左前安打となり二死一塁、右腕 川口は落ち着いて続く1番打者のフルカウントの6球目に1番打者を2打席連続の空振り三振に仕留めてチェンジとした。
▶︎3回裏、山梨学院は先頭の7番 山元丈輝(2年)が相手先発右腕の1-1からの3球目に死球を受けて出塁。8番 鈴木斗偉(1年)が1-2からの3球目を右前に運び無死一、二塁。続く9番 右腕 川口龍己(1年)が初球を投前に犠打を決め一死二、三塁とした。1番 橘田陸斗(3年)が「ランナーを返すことを心掛けて打席に入った」と2-0から3球目を中犠飛として山元を3塁から生還させ1対0と先取得点をあげた。二死二塁、2番 好打者 主将 㓛刀史也(3年)2-1からの4球目を上手く一、二塁間を破る右前適時打を放ち2対0。続く、3番 小吹悠人(3年)の初球に㓛刀が二塁へ盗塁、これを相手捕手からの牽制球を二塁手が失策し功刀が三塁を陥れた。二死三塁1-2からの4球目を小吹が中前適時打を放ち3対0。二死一塁、続く主砲4番 栗田勇雅(3年)の初球に小吹が二塁へ盗塁。二死二塁1-0、主砲4番 栗田が2球目を振り抜き左中間を深々と破る適時三塁打で4対0と引き離した。
▶︎4回表、右腕 川口龍己(1年)が先頭打者2番を1-1からニゴロに、3番打者を0-1から遊ゴロに、4番打者をフルカウントから空振り三振に仕留めた。
▶︎4回裏、山梨学院は先頭の6番 役田翔(2年)が0-1の2球目に死球を受けて出塁すると、吉田洸二監督が代走 石川雄玖斗(3年)を起用。続く、7番 山元丈輝(2年)が2-1からの4球目を中前安打し無死一、二塁。8番 鈴木斗偉(1年)が1-2から左犠飛を放ち、代走 石川がタッチアップで生還し5対0。一死一塁、吉田洸二監督が9番右腕 川口龍己(1年)に代打 上野颯夏(3年)がストレートの四球を選び出塁し一死一、二塁。1番 橘田陸斗(3年)が「役目としてランナーを絶対返すと打席に向かった」と3-2からの6球目「インコースの球を下半身主導で体の回転でうまく振り抜けた」と右線を破る適時打で二塁から山元を生還させて6対0とした。
▶︎5回表、吉田洸二監督が好投していた右腕 川口龍己(1年)に代えて右腕 藤巻洋佑(3年)をマウンドに送った。右腕 藤巻が先頭の6番打者を2-2から中飛に、7番打者を3-1から二飛に、8番打者をフルンウントから力のあるストレートで空振り三振に切って取った。
▶︎5回裏、先頭の主砲4番 栗田勇雅(3年)がフルカウントから四球を選び出塁。続く、5番期待の1年生岩田悠聖の1球目に4番 栗田が二塁へ盗塁。5番 岩田が1-0の2球目の甘く入ってきた球を左前にクリーンヒットし無死一、三塁。吉田洸二監督が4回に代走した6番 石川雄玖斗(3年)に代えて河野修慈(3年)をバッターボックスに送った。代打6番 河野が1-0からの2球目を二越え適時打で4番 栗田を生還させて7対0。無死一、二塁で7番 山元丈輝(2年)が1-2からの4球目に死球を受けて無死満塁。8番 鈴木斗偉(1年)が1-0から遊ゴロを打ち二塁フォースアウト。その間に、三塁ランナーの5番 岩田が生還して8対0。吉田洸二監督が初戦で2打席連続2打点で勝利を引き寄せた才津紘大(3年)を前打席の9番代打 上野颯夏(3年)代えて打席に送った。代打9番 才津が0-1から中犠飛を放ち代打6番 河野を生還させ9対0とした。
▶︎6回表、吉田洸二監督が5回裏6番代打で適時打を放った河野修慈(3年)をマウンドにあげた。右腕 河野が先頭の代打9番打者を2-2から空振り三振に、1番打者をフルカウントから遊ゴロに、2番打者を1-2から空振り三振に仕留め三者凡退。
▶︎7回表、吉田洸二監督が初戦に2番手で5回表10対1の9点リード無死から登板し8番打者を二飛に討ち取った左腕 宮下龍希(2年)をマウンドに送った。左腕 宮下が先頭の3番打者を2-2から見逃し三振に、4番打者を1-0から左飛に打ち取ると、5番打者にストレートの四球を与え二死一塁、続く5番打者を0-1から遊ゴロに打ち取り二塁フォースアウトで9対0で7回コールドとした。
◾️山梨学院は6回でチーム打撃成績は打数22、得点9、安打9、二塁打1、三塁打1、塁打数12、打点9、三振1、四死球10、犠打1、犠飛3、盗塁5、残塁9、打率 .409。守備成績は刺殺21、補殺8、失策0、守備率 1.000。チーム投手成績は打者数24、打数23、投球数89、投球回数7、被安打2、三振7、四死球1、失点0、自責点0。
 
【試合後インタビュー】
▶︎4回を好投した右腕 川口龍己(1年)は先発は「昨日の練習の時に監督から『先発を任せる」と告げられた。「先発で、初戦のときより緊張したが、思う投球ができた」と声が弾んだ。「初球、真っ直ぐを相手が空振りしてくれて、それからはコーナーを突き、3-1から真っ直ぐで空振り三振に打ち取った」と笑みが溢れた。「今日は真っ直ぐとスライダーとカーブを投げた」と明かす。唯一、1安打された「3回二死で1ボールからのストレートで詰まらせて討ち取ったと思ったら、三遊間のいいところを抜けていった」と焦ることはなかった。続く1番打者を「コーナーを確り突き、真っ直ぐで三振にできた」と2打席連続で仕留めた。次は「確りとベストのピッチングができるように、日頃からのピッチング練習から配給やコースなど確り投げ分けたい」とはきはきと述べた。
▶︎先制点を奪った1番 橘田陸斗(3年)は先制点について「次につなぐことを意識しながら、コーチ(部長)からのアドバイスで、前腕を長く使うことと低めに球が集まっていたのでバットをたてに使うことを意識して振り抜いた」と述べた。4回は「役目としてランナーを絶対返すと打席に向かった」と、3-2からの「インコースの球を下半身主導で体の回転でうまく振り抜けた」と右線を破る適時二塁打を放った。「1番なので打つことも大事だが選球眼を高めて四球を奪うことも練習している」と、最終打席は「ストレートの四球を選び」出塁した。「1週間前ぐらいからの練習試合から1番に入って出塁にこだわる練習をしていた」と思い返す。「今日の第1打席に1番打者として絶対出塁しなければならなかったのに果たせなかった。次回までに修正したい」と誓った。
▶︎主将 㓛刀史也(3年)は「初戦(2回戦)はエラーが2個あり修正して臨んだ。今日はノーエラーで良かった」と頷く。「バッティングで初戦に低めに手を出してゴロが多かった。2回目の今日の試合で修正しょうとしたが、今回もできなかった。一度でも命取りになるので次回の試合までに修正したい」と反省しきり。5回からベンチに下がったが「出場している選手のために裏方で一生懸命ベンチサポートした」と笑顔で応えた。次の試合は「秋に決勝で戦った駿台甲府戦。相手も絶対に勝ちにくると思うので、チャレンジャー精神で一生懸命自分たちの野球を悔いのないようにしたい」と力強く述べた。
▶︎吉田洸二監督は「経験を積んでもらうために1・2年生中心にオーダーを組んだ」と開口一番。「練習ではできているが、試合ではできていないということが改めて確認できた。課題が沢山見つかった試合だった」と振り返る。2度目の登板で先発の1年生右腕 川口龍己(1年)について「ボールが少し高い、打力のあるチームには打たれるかな」と首を傾げた。反面「持ってる力を緊張せずに出せるということもわかった」と頷く。「公式戦の1試合は練習試合の10試合に匹敵する。これから、徐々に経験していけば、、、」と言葉を呑み大きく頷いた。やはり2度目の登板の抑え左腕 宮下龍希(2年)について「先頭の3番打者と4番打者を打ち取り2アウト、その後に簡単に5番打者にストレートの四球を与えるということは、相手や試合の展開によっては命取りになりかねない。場を踏ませて良かった」と期待を込める。打撃面について「良くなった選手、悪くなった選手がいる」と評して、「うちのテーマは『基本に忠実な野球』なので、全ての選手にあと3日あるので、走攻守で悪くなったところを確り次の試合までに修正してもらいたい」と結んだ。
 
文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2020.8.6