山梨学院パブリシティセンター

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●2020年夏季山梨県高等学校野球大会(準決勝)
~2四球後の初球主砲 栗田が満塁本塁打で決勝へ~
~1年トリオ 先発川口 5番岩田 8番相澤が大活躍~

山梨学院高校は8月11日、山日YBS球場で準決勝を甲府城西高校と対戦し7回コールド7対0で決勝に進出した。打撃好調の山学は1回裏、1年期待の星5番 岩田悠聖が左中間を深々と破る2点適時三塁打で先制。2回裏に二死満塁、主砲4番 栗田勇雅が初球をフルスイングしレフトスタンドに突き刺さる満塁本塁打で6対0とした。5回裏には一死三塁、1年期待の8番 相澤秀光が左翼手の右を鋭く抜ける適時三塁打で7対0と7回コールドの権利を奪取した。守っては1年期待の右腕 川口龍己が1回から4回まで三者凡退の山を築き、5回までで打者16人に対して被安打2、四死球0、失点0と好投。1年生トリオが大活躍した。6回にはこれまた1年生の左腕 古川秀将が初登板で被安打0と継投、7回にはエース左腕 吉川大が内野飛と空振り三振2で締めた。吉田洸二監督は「1年生が投打に活躍してくれたのは非常に明るい材料。2回裏、栗田がセオリー通り2四球後の初球を主砲らしく腰の回転一発で決め圧巻の満塁ホームランだった。次の決勝は投手の出来次第」と決勝を睨んだ。山梨学院高校は決勝戦を8月13日、10時00分から山日YBS球場で東海大甲府高校と行う。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
甲府城西 0 0 0 0 0 0 0     0
山梨学院 2 4 0 0 1 0 ×     7

【試合前インタビュー】
吉田健人野球部長兼コーチは試合前に「決勝を見据えれば、エース吉川で万全を期していきたい。投手は吉川以外の下級生投手で勝ちに行くことになるので打線が早めに得点し、ピッチャーを楽にさせられるように打線の援護が必要になる」と頷く。「試合中のグラウンドは5度ほど高くなる。経口補水液OS-1(オーエスワン)などで熱中症対策を万全にして戦いたい」と述べた。
 
【 甲府城西高校 Vs 山梨学院高校】
◾️山梨学院は吉田洸二監督が初戦の甲府商業戦後(7/23)のインタビューで「3年生には大変申し訳ないが、ベストの状況を探り1・2年生に経験を積ませながら、未来につながる大会にしたい」」と結んだが、このコメント通り甲府城西戦も5番 期待の星1年 岩田悠聖(1年)、8番期待の1年 相澤秀光(1年)、9番期待の右腕1年 川口龍己(1年)の3人がスタメン出場となった。
◾️甲府市は9時00分天気予報(日本気象協会)は、天気晴れ、気温30.1度、湿度40%、風向き西南西、風速1m/s。山日YBS球場の両校の応援団スタンドには新型コロナウイルス感染防止のため、控え選手と高野連に登録してあるコーチ・副部長、3年の保護者(各家庭2人まで)のみがスタンドでの観戦となった。一塁側 山梨学院高校、三塁側 甲府城西高校の両校選手がベンチ前から駆け足でホームベースを挟んで整列。先攻 甲府城西高校、後攻 山梨学院高校で準決勝が9時01分に開始された。
 
▶︎1回表、後攻の山梨学院は吉田洸二監督が3度目出場2度目の先発となる1年右腕 川口龍己をマウンドにあげた。川口が初戦甲府商業戦は抑えで2/3、甲府東戦は先発で4回、両試合で打者数15、投球数48、被安打1、三振3、四死球0、失点0と好投している。右腕 川口が1番打者に対して1-2から空振り三振に、2番打者を2-1から右飛に、3番打者を初球でニゴロとし二塁封殺に討ち取り三者凡退。川口が初戦(2回戦)と3回戦に引き続き1年生らしからぬ落ち着いたマウンドさばきで好調な滑り出しを見せる。
▶︎1回裏、山梨学院は右腕 高井健翔(2年)から、1番打者 外川温大(3年)がストレートの四球で出塁。続く、好打2番打者主将 㓛刀史也(3年)の1-0から投手の牽制で刺され一死、功刀が右飛で倒れ二死無塁。3番 小吹悠人(3年)が3-1から四球を選び出塁、続く主砲4番 栗田勇雅(3年)がストレートの四球を与えられ二死一、二塁。期待の星5番 岩田悠聖(1年)が2-0からの3球目「アウトコース高めのストレート」をジャストミートして左中間を深々と破る2点適時三塁打で先制し2対0とした。
▶︎2回表、右腕 川口龍己(1年)が4番打者を2-1から投ゴロ、5番打者を2-2から空振り三振に、6番打者を初球三邪飛に打ち取り三者凡退。
▶︎2回裏、山梨学院は先頭の1年8番 相澤秀光(1年)が1-0からの2球目「まっすぐの少し高めの甘い球を思い切って振り抜き」右前に運び出塁。相澤が二死後、好打2番打者主将 㓛刀史也(3年)の1-0からの2球目に盗塁を仕掛けると相手捕手が二塁へ暴投し、相澤がすかさず三塁へ進塁した。二死後三塁3-1から功刀が四球を選び二死一、三塁。続く3番 小吹悠人(3年)が3-1から邪飛2本を放ち四球を選び満塁とした。主砲4番 栗田勇雅(3年)「相手投手が2連続四球を出したので、ストレートでストライクを取りに来ると思い打席に立った。初球、ストレートがきたので振り抜いた」と主砲の一振りで左スタンドに突き刺さる満塁本塁打を放ち6対0とした。
▶︎3回表、右腕 川口龍己(1年)が7番打者を1-1から中直に、8番打者を5直に、から空振り三振に、6番打者を初球三邪飛に打ち取り三者凡退。
▶︎4回表、右腕 川口龍己(1年)が4番打者を2-1から投ゴロ、5番打者を2-2から空振り三振に、6番打者を初球三邪飛に打ち取り三者凡退。
▶︎5回表、右腕 川口龍己(1年)が4番打者を2-1から投ゴロ、5番打者を2-2から空振り三振に、6番打者を初球三邪飛に打ち取り三者凡退。
▶︎5回裏、山梨学院は4回裏の途中から継投した左腕 滝嶌俊喜(2年)から先頭の7番 才津紘大(3年)が2-1からの4球目を振り抜き左中間への二塁打で出塁。7番 河野修慈(3年)が1-0から二ゴロを打ちその間に才津が三塁を陥れて一死三塁とした。続く、2回裏に先頭でチャンスメークした1年8番 相澤秀光が2-0からの3球目を「少し内よりにきた真ん中の球を逆方向に打ち返し」左翼手の右を鋭く抜ける適時三塁打で7対0と7回コールドの権利を奪取した。
▶︎6回表、吉田洸二監督が初登板の1年生左腕 古川秀将をマウンドに送った。古川は8番代打を1-2から右飛に、4回に代わった9番打者を二ゴロに、1番打者を5ゴロに打ち取るも野手失策で出塁、古川は落ち着いて続く2番打者を左飛に打ち取りチェンジ。
▶︎7回表、吉田洸二監督がエース左腕 吉川大をマウンドにあげた。エース吉川は3番打者を遊飛に、4番打者、5番打者を連続空振り三振に打ち取り試合を締めた。山梨学院は甲府城西高校を7回コールド7対0で破った。
 
◾️山梨学院は6回でチーム打撃成績は打数22、得点7、安打6、二塁打1、三塁打2、本塁打1、塁打数14、打点7、三振2、四球8、死球1、犠打1、犠飛0、盗塁2、残塁7、打率 .273。守備成績は7回、刺殺21、補殺6、失策1、暴投0、捕逸0、併殺1、守備率 .964。チーム投手成績は7回、打者数23、打数23、投球数85、投球回数7、被安打2、三振6、四死球0、暴投0、ボーク0、失点0、自責点0、防御率0.00。
 
【試合後インタビュー】
▶︎3度目出場2度目先発の1年期待右腕 川口龍己は「昨日の練習のときに告げられ、嬉しさよりプレッシャーの方が大きかった。今日、ベンチの中では緊張していたが確りと気持ちを切り替えて自分のプレーができるように」とマウンドに向かった。先頭打者を「初球、外角の低めまっすぐでストライクを取りリズムに乗れた」と1回から4回まで三者凡退の山を築き、5回までで打者16人に対して被安打2、四死球0、失点0と好投。「今日は変化球でストライクを取れたのが1番大きかった」と空振り3三振を奪った。「まっすぐはあまり走っていなかったが、確りコントロールできていた」と見逃し三振1を取った。5回に初めて先頭打者に出塁を許したが「甘くないまっすぐをセンター前に打たれ、悔しさがこみ上げてきた」と5番打者を空振り三振に、6番打者を三塁へのファウルフライに、7番打者を空振り三振に打ち取った。「今日はベストのピッチングではなかったが、自分の思うようなピッチングができてチームに少し貢献できたと思うと」謙虚に述べた。次戦は「ベストのピッチングをしてチームを優勝に導けるようにしたい」と目を輝かせた。
▶︎左中間深く2点適時三塁打を放った1年期待の星5番 岩田悠聖はスタメンを知ったのは「今日のメンバー発表で知った。いつでも出場できるように準びをしているので自然体で試合に臨めた」と、これまで全試合4回出場し内3回スタメンらしいコメント。1回裏、「二死一、二塁で打席が回ってきたので『ここは先制点が欲しいな』と思い、『打つぞ、打つぞ』と力任せに力んで打つのではなくて、逆らわずに打つことを意識して打席に向かい、2-0の3球目のアウトコース高めのストレートを逆らわずに打てた」と左中間を深々と破る2点適時三塁打で先制し2対0とした。「2点先制できてチームに流れを引き寄せられたのは良かったかなと思う」と微笑んだ。ただ「自分の課題は、バッティングでややスライドして打ちにいき打ち損じがあるので、第1打席のように体の軸を中心に回転させて、ジャストミートできるように修正して、チームに貢献できるようにしたい」とはきはきと述べた。
▶︎4度目出場内スタメン2度目の8番期待の1年 相澤秀光は「2回表にサードライナーを捕球して、気持ち良く2回裏の先頭打席に向かえた」。2回裏「チームのために塁に出よう」と打席に立った。1-0からの2球目「まっすぐの少し高めの甘い球を思い切って振り抜き右前安打し出塁できた」と先頭でチャンスメイクした結果、主砲栗田の満塁ホームランへつないだ。5回の裏一死三塁「チャンスだったので投手が外中心だったが少し内よりにきた真ん中の球を逆方向に打ち返し」適時三塁打で7対0と7回コールドの権利を奪取した。三塁に到達して「やっとチームのために働けた」と噛みしめた。「守備面では今日も暴投して足を引っ張ったので技術面と精神面を修正したい」と前を向いた。次戦「チャンスをもらえたら、あと1回勝てば優勝なので1年生らしく思い切ってプレーして、山梨大会最後となる3年生と喜びを味わいたい」と述べた。
▶︎初球を右スタンドに満塁本塁打を放った主砲4番 栗田勇雅(3年)は「先発で1年生が投げていたので、何としても点を取りたいと打席に向かった。フォアボール、フォアボールと続いていたので、『初球まっすぐでくるだろう』と山を張って打席に立った」と頷いた。「満塁ホームランがでてチーム得点が6点となりすごく嬉しかった」と振り返る。「今から東海と帝三の試合があるので、いずれにしてもどちらがきても厳しい試合になると思う」と大きく頷いた。捕手として冷静沈着に「うちのピッチャー陣は相手の張り球であったり、バットの芯を外して、バックを信じて打たせて取るピッチングなので、見せ球などで上手くかわしながらリードしたい」と述べ、「攻撃はやることは一つ、全員でつないでいきたい。決勝では悔いの残らない戦いをしたい」と淡々と述べた。
▶︎堅守巧打の主将 㓛刀史也(3年)は「今日はエラーが比較的少なく守備は安定していた」と頷き、また「攻撃面も大事なところで栗田の一本も出たり、1年生も岩田の先制打と相澤のコールドの7点目が出て良かった」と大きく頷く。「チームはボール球に手を出さずに四球8を奪い、チームのつなぐ野球ができた。こうした試合運びで、相澤のヒットと2四球で栗田の満塁本塁打が生まれた。また、二死後の2四球で岩田の2点先制打が生まれた。今日の試合でつなぐ野球の大事さがわかった」と大きく頷いた。「この後、2時から帝京三と東海大甲府の試合をみんなで見て相手チームの対策をしたい。決勝戦でも、全員で守って少ないチャンスをものにしたい」と力強く述べた。
▶︎吉田洸二監督は「1年生が投打に活躍してくれたのは非常に明るい材料」と開口一番。先発の川口について「公式戦で最も重要なことは、選手が持っているものを確り出すこと。川口の投球内容は劇的に凄くはないが、今大会それが確りできている。川口は今大会に3回出場して無失点、今日は先発で4回まで三者凡退で5イニング無失点と結果も残している」と頷く。岩田について「チームは1回裏、先頭打者がせっかく出塁したのに、行ってはいけない牽制アウトになり流れが切れた。後続も倒れ二死一、二塁で相手に流れがいくところを、5番の岩田の2点タイムリーで先制したことは大きかった」と振り返る。相澤について「バッティングはコースに逆らわずによく左右に打ち分けている。5回の適時三塁打で7対0と7回コールドの権利を得たことは意義があるが、山梨学院の選手として6回のエラーはまだまだ1年生」とあえて苦言を呈した。2回裏の栗田について「栗田がセオリー通り2四球後の初球を主砲らしく腰の回転一発で決め圧巻の満塁ホームランだった」と大きく頷いた。「次の決勝は投手の出来次第」と決勝を睨んだ。
◾️山梨学院高校は決勝戦を8月13日、10時00分から山日YBS球場で東海大甲府高校と行う。
 
文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2020.8.12