●山学箱根予選に向け第2次合宿も順調(上)
~標高1,640m霧ヶ峰陸上競技場ポイント練習~
~ポール9月11日 日本インカレ1万m調整に汗~
山梨学院大学陸上競技部駅伝は8月22日、標高1,640mの霧ヶ峰陸上競技場で第2次合宿のポイント練習を行なった。ポール・オニエゴ(3年)は9月11日、新潟での全日本インカレ10,000mに出場のため、その他の選手とは別メニューとなった。飯島理彰監督が「ポールのレースペースの動きを呼び起こすために、今日は400mを10,000mのレースペース以上の速さで、200mは低速に設定し12連続してのインターバル走を行う。ラスト1本は設定タイムではなく本人が自由に走る」と明かした。田畑昌寛主務がストップウォッチを片手にその都度ポールに合図を出す。「ポール、ラスト」と12本目の声が掛かるとポールがスピードを上げる。ポールが監督の「GOGO」の声に押されゴールする。監督が「ポール、Good」と褒め、すかさず「ポール、Perfect! 」と声を掛けねぎらった。監督が「ポールは目標タイム以内で全てできた。最後の一本も確り追い込んでいた。修正点はないパーフェクト」と評価した。ポールは「2020年7月北海道千歳で28分30秒00の自己ベスト、9月11日新潟では28分10秒自己ベスト更新を目指す」と自己ベストを20秒縮める目論みで挑む。
【ポイント練習】
飯島理彰監督が「ポールは9月11日、デンカビッグスワンスタジアム(新潟県)で全日本インカレ(= 天皇賜盃第89回日本学生陸上競技対校選手権大会)10,000mに出場のため、400mを10,000mのレースペース以上の速さで、200mを低速に設定し12連続してインターバル走を行う。ただしラスト1本は設定タイムではなく本人が自由に走る」と明かした。ポールがフィールドでストレッチを入念に行い、ジョグと流しでウオーミングアップを確り行っている。約30分ほど経過した11時30分、田畑昌寛主務がストップウォッチを片手に「位置について、1本目いきます」と促すとポールがスタンディングスタートの姿勢を取る。スタートの合図でタイミングよくスタートを切る。ポールは疾走区間で快調に走る。間をジョグでつなぐインターバルでポールの走る速度が落ちる。「2本目行きます。1、2、3スタート」の掛け声で、ポールの速度が上がる。標高1,640mの競技場でも照りつける日差しは暑い。それでもポールは軽快にタスクをこなす。田畑主務の「ポール、ラスト」と12本目の声が高原の静寂に響く。ポールはスピードを上げる。監督が「ポール、GOGO」と声を掛けるとポールの速度が上がる。「そこからもう1回」と声がかかるとストライドが伸びる。ポールが監督の「GOGO」の声に押されゴールする。監督が「ポール、Good」と褒める。すかさず「ポール、Perfect! 」と声を掛けねぎらった。監督が「筋肉内に乳酸が蓄積されないように急に止まらない」と注意を促す。ポールが通り過ぎクーリングダウンとして軽いジョグで身体をほぐしポイント練習が終了した。
【練習終了後インタビュー】
▶︎7月北海道で28分30秒自己ベストを記録したポール・オニエゴ(3年)は「霧ヶ峰の環境は最高。甲府より湿度がなく過ごしやすい」と笑顔で頷く。「9月11日に10,000mのレースがあるので、みんなと違う練習をした」と頷く。「今日は調整なので抑えながら走った」と笑顔。「車山・霧ヶ峰・白樺湖は高くて標高があるので調整がスムーズに行っている」と大きく頷く。「自己ベストは2019年日本体育大学健志台陸上競技場で28分54秒60を記録。2020年7月北海道千歳で28分30秒00、9月11日新潟では28分10秒を目指す」と自己ベストを20秒縮める目論み。好きな食べ物は「肉」、趣味は「ケニアソングを聞いたり歌ったりすること」と、友達は「ボニフェス・ムルア」。「肉を食べて、ケニアソングやムルアと話したりして、リラクゼーションして新潟で28分10秒をマークしたい」と述べた。
▶︎飯島理彰監督は「ポールはこれまで距離走とかロングジョグ練習を行なってきてレース感覚が鈍ってしまっているので、ポールのレースペースの動きを呼び起こすために、今日は400mを10,000mのレースペース以上の速さで、200mを低速に設定。ただしラストは本人が自由に走る12連続のインターバル走を行ったが、ポールは目標タイム以内で全てできた」と頷き。「最後の一本も確り追い込んでいた」と大きく頷く。「修正点は全くないパーフェクトだった」と評価した。今後は「11日の、10,000mの目標タイムにそったインターバルトレイニングを行う。1,000m、2,000mなどロングのインターバル走などを行う」と述べた。「今日の夕方と明日の朝は、白樺湖で約80分間ジョグをしてもらう」と明かし、「今日は参加していないが、7月15日ホクレンディスタンスチャレンジ2020第3戦網走大会の10,000mで28分8秒10と自己ベストを更新したボニフェス・ムルア(2年)も出場する」と明かし、「今年はホクレンディスタンスチャレンジ2020などでチームは自己ベストを多く出している。箱根予選会に向けて9月11日、新潟での全日本インカレ10,000mでポールとムルアはともに出場する。両選手ともに伸び盛り、箱根予選会と本戦はルールでどちらか1人となるが、良き友、良きライバルで切磋琢磨して自己ベストを更新してもらいたい」大きく頷いた。
◾️次回は山学箱根予選に向け第2次合宿も順調(下)に続く。
文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2020.8.25