●2020関甲新秋季リーグ戦1部第2節1回戦
~岩佐完投勝利 ディビジョンA2位浮上~
~初スタメン小関 2点適時打一気に逆転~
山梨学院大学は関甲新秋季リーグ戦1部第2節1回戦を9月13日、白鷗大学野球場で関東学園大学と行い、1回の裏に0対1と先行されたものの6対1で勝利し、ディビジョンAで2勝1敗とし2位に浮上した。山学大は二枚看板左腕 岩佐嵐が「初回を除き全ての球種が良かった」と9回を151球、被安打3、7奪三振、1失点で完投。攻めては2回表、一死満塁から小関龍王が「初スタメンで結果を出したかった」と、「インコース真ん中のまっすぐ」を左2点適時打し2対1と一気に逆転。さらに二死満塁で3番 主将 知見寺代司の中2点適時打で4対1。8回表にも先頭の3番主将 知見寺、4番主砲 新井遼太の連打で一、二塁。二死後、7番指名打者 守岡樹が中越えのワンバウンドでフェンスに当たる2点適時三塁打で6対1と試合を決めた。須田喜照監督は「1点先行されて攻撃陣がその表に4点奪取したことが、岩佐の本来のリズムを取り戻させ完投させた」と褒めた。山梨学院大学は明日9月14日、白鷗大学野球場で関東学園大学と2回戦を行う。
【試合前インタビュー】
▶︎9月12日、第2節1試合目 山梨学院大学と関東学園大学の試合は『降雨が予想されるため中止』となっり本日に順延となった。須田喜照監督は「明日は天候が良さそうなのでチームに順延の影響はない。今季より、それぞれのディビジョン(A、B)で1位と2位がチャンピオンシップラウンドに進める。試合は2試合総当たり戦で順位を争う。山梨学院は第1節の平成国際に1勝1敗とした」と頷く。2位以内に入るためには「どんな形であれ関東学園大学に2連勝しなければならない」と不退転の決意で臨む。
【山梨学院大学 Vs 関東学園大学(1回戦)】
白鷗大学野球場は両翼98m、センター122m、内外野は人工芝(フェンス周辺は舗装)、メッシュフェンス。メインスタンド観客席432席。野球場のある栃木県小山市の日本気象協会1時間天気13時00分の天気予報は、曇り、気温29.4度、湿度74%、風向き南、風速2m/s。試合開始12時59分、山梨学院大学(昨秋3位)と関東学園大学(昨秋2部1位)が整列して、主審のコールで第2節1回戦の試合が開始された。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 合計 | |
山梨学院 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 6 |
関東学園 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
▶︎1回裏、先攻の山学大は須田喜照監督が左腕二枚看板の岩佐嵐(3年 徳島商業)をマウンドに上げた。左腕 岩佐が1番打者をフルカウントから四球を与え無死一塁。2番打者に2-1から三犠打され三塁手が捕球し二塁へ転送、これがフィルダースチョイスとなり無死一、二塁。3番打者を1-1から投犠打され一死二、三塁。4番打者に0-1から遊適時内野安打され0対1とされた。
▶︎2回表、山学大は先発の左腕 早川和磨(3年)から5番 島村功記(3年 高岡商業)が初球に死球を受け出塁、6番 宮下塁(4年 山梨学院)がフルカウントから左前安打を打ち無死一、二塁、7番指名打者 守岡樹(4年 日本文理)が1-0から犠打を決め一死二、三塁、8番 小谷田崇志(3年 帝京第三)が2-1から死球を受け一死満塁。続く9番 小関龍王(3年 日本大学明誠)が1-0から「インコース真ん中まっすぐ」を左への2点適時打を放ち2対1と一気に逆転した。一死一、二塁で1番俊足 清水寛太(4年 甲府工業)が1-1から左前安打で一死満塁とした。二死満塁とし、3番主将 知見寺代司(4年 山梨学院)が1–2から「真ん中低めのチェンジアップ」を中2点適時打を放ち4対1とした。
▶︎2回裏、山学大は左腕二枚看板の岩佐嵐(3年 徳島商業)が7番打者を2-2から遊ゴロに、8番打者を0-1から三ゴロに切り取り、9番打者を2-2から空振り三振に仕留め三者凡退とした。
▶︎3回裏、山学大は左腕二枚看板の岩佐嵐(3年 徳島商業)が1番打者を1-2から二ゴロに、2番打者を初球で遊ゴロに、3番打者を1-1から一ゴロに仕留め三者凡退とする。
▶︎4回裏、山学大は左腕二枚看板の岩佐嵐(3年 徳島商業)が4番打者を0-1から左飛に、5番打者を1-2から空振り三振に、6番打者を2-2から見逃し三振に切って取り三者凡退とする。
▶︎5回裏、山学大は左腕二枚看板の岩佐嵐(3年 徳島商業)が7番打者を2-2から投ゴロに、8番打者にフルカウントから四球を与え一死一塁。9番代打を0-1から遊ゴロに打ち取り併殺(6-4-3)でチェンジとする。
▶︎6回裏、山学大は左腕二枚看板の岩佐嵐(3年 徳島商業)が1番打者に初球で死球を与え無死一塁。2番打者に0-1から犠打を決められ一死二塁。3番打者をフルカウントから見逃し三振に、4番打者を0-1から遊ゴロに仕留めチェンジとする。
▶︎7回裏、山学大は左腕二枚看板の岩佐嵐(3年 徳島商業)が5番打者をフルカウントから中直に、6番代打をフルカウントから空振り三振に、7番打者を0-1から中飛に仕留め三者凡退とする。
▶︎8回表、山学大は3番主将 知見寺代司(4年 山梨学院)が初球から左前安打て無死一塁、4番 新井遼太(4年 東海大学附属相模)が0-2から右前安打し無死一、二塁。二死後、7番指名打者 守岡樹(4年 日本文理)が1-1から中越えのワンバウンドでフェンスに当たる2点適時三塁打で6対1とした。
▶︎8回裏、山学大は左腕二枚看板の岩佐嵐(3年 徳島商業)が8番打者をフルカウントから中飛に、9番打者に0-1から左前安打を許し一死一塁。1番打者を2-2から空振り三振に二死一塁。2番打者に3-1から四球を与え二死一、二塁。続く3番打者を1-0からニゴロに仕留めチェンジとする。
▶︎9回裏、山学大は左腕二枚看板の岩佐嵐(3年 徳島商業)が4番打者を1-2から遊飛に、5番打者に1-2から左への二塁打を許し一死二塁。6番打者に3-1から四球を与え一死一、二塁。7番打者を1-2から空振り三振に、8番打者を2-2から右飛に仕留めゲームセットとした。
【試合終了電話インタビュー】
▶︎完投勝利でチーム貢献した二枚看板左腕 岩佐嵐(3年 徳島商業)は「前回と比べて調子はすこぶる良かった」と声が弾んだ。「キャッチャーも前回と比べて球は良かった」と言っていた。今日は「まっすぐ、スライダー、チェンジアップ、カーブ、カットなど全てが良かった」と振り返る。しかし「前回同様、自分が先制点を取られてから、その後に野手が点を取り返してくれるというパターンだった」と大きく頷く。「白鷗戦では、なかなか自分も攻撃陣も自分たちの思うような試合はさせてもらえないと思うが、そこは我慢してできれば0点で、出来る限りの最小点失点で投げ切りたい」と決意を固める。「ピッチャーが点を取られなければ負けることはないので、白鷗は強いチームだが弱腰にならずに強気で攻めていきたい」と抱負を述べた。
▶︎2点適時打し一気に逆転した小関龍王(3年 日本大学明誠)は「出場チャンスが回ってきたら『絶対に結果を出そう』と、そのために常に準備は怠らなかった」と振り返る。「今回、初スタメンで出場チャンスを得たので、日頃の練習を信じて『ファーストストライクを見逃さずに打とう』と悔いが残らないように心に決めて打席に立った」と積極的に振り抜いた。「インコース真ん中のまっすぐ」を捉え左へ2点適時打し一気に逆転した。「『早く追いつきたい』と思っていたので2点タイムリーでチームに貢献できて良かった」と清々しい。「後の打撃が振るわなかったが調子は悪くはないのでタイミングを合わせる修正をしたい」と反省。次戦は「いつでも行ける準備をして、メンバーで名前が呼ばれたら、今日以上の結果を残したい」と述べた。
▶︎3安打2打点でチームを牽引した主将 知見寺代司(4年 山梨学院)は1回表に内野安打で出塁したが得点につながらなかったが「2回の表、二死満塁でワンボール、ツーストライクで真ん中低めのチェンジアップだったが確り反応できてライナーで中前に運んだ」と2点適時打を放ち4対1とした。8回表には「先頭打者だったので初球から積極的に打ち左前安打」し追加点の口火を切った。チームは「初回は1失点したがピッチャーがその後は抑えてくれたので、ピッチャーを中心にリズム良く守って、自分たち攻撃陣も確りつながり得点することができた」と振り返る。「明日も星野がリズム良くピッチングしてくれると思うので守備からリズムをつくって1点、1点取っていきたい」と述べた。
▶︎須田喜照監督は「岩佐が立ち上がり1点取られたが、今日は3安打ピッチングと本来の調子を取り戻して完投してくれた」と開口一番。「攻撃陣も岩佐が1失点した裏のすぐ表に4得点を挙げた。これで岩佐もチームも波に乗れた」と振り返る。「小関龍王は右ピッチャーを予測して出したが左ピッチャーから2回表のチャンスで2打点奪ってくれた。指名打者の守岡樹も8回表のチャンスで2打点奪ってくれた。ともに初スタメンで良く打ってくれた」と褒めた。「キャプテンの知見寺の2回表の2打点も2対1で戦うのと4対1で戦うのでは大きな違いがあるのでいい働きをしてくれた」と頷く。「欲を言えば、中押しが欲しかった」と試合を振り返った。明日は「うちの野球の、ピッチャーを中心に最小失点で抑え、打撃陣がチャンスで一本出して勝つというスタイルは変わらない。明日は星野で行く。同カードに連勝して白鷗戦につなげたい」と不退転の決意で臨む。
◾️山梨学院大学は第2節2回戦を9月14日9時00分より白鷗大学野球場で関東学園大学と行う。
文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2020.9.15