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●第97回箱根駅伝予選会登録選手発表
~田畑主務から登録選手14人の呼名発表~
~飯島監督 出走者に予選通過の願い託す~

山梨学院大学陸上競技部駅伝は10月5日、甲府市緑が丘スポーツ公園内の体育館前で第97回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会の登録選手14人の発表を行った。田畑昌寛主務から登録選手が次の通り呼名された。遠藤悠紀 29分34秒31(4年)、大迫太雅 30分03秒56(4年)、齋藤有栄 29分38秒27(4年)、瀬戸祐希 29分17秒41(4年)、日影優哉 30分43秒73(4年)、森山真伍28分28秒30(4年)、坪井 海門 29分12秒02(3年)、成毛志優 30分17秒56(3年)、松倉唯斗 29分10秒44(3年)、Paul Onyiego 28分30秒00(3年)、小野寺陣 30分05秒06(2年)、橘田大河 29分18秒22(2年)、篠原楓 29分47秒47(2年)、新本駿 29分17秒59(1年)。飯島理彰監督は出走者に「予選会では練習通りの走りに期待したい。キャプテン森山、ポールには先頭を走る選手と勝負してほしい。その他の選手には各自の設定タイムで走ってもらいたい」と予選通過の願いを託す。予選会を走る選手は登録選手の14人から12人に当日のレース前に絞られエントリーされる。予選会は10月17日9時35分スタート、陸上自衛隊立川駐屯地内周回コース。第96回大会の総合成績上位10大学はシード権を獲得しているため、この予選会では10大学を決定する。順位は各大学の12人の上位10人の合計タイムで決まる。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から無観客で実施するとしている。
 
【予選会登録選手発表】
10月5日、甲府市緑が丘スポーツ公園内の体育館前に続々と陸上競技部駅伝(ロング)・中長距離(ミドル)・競歩ブロックの選手108人が集合した。
▶︎予選会登録選手発表に先立ち、10月3日に第104回日本陸上競技選手権大会800m男子決勝で、終始トップを守り初優勝し日本一に輝いた瀬戸口大地(4年 開新高)が部員の前で「ミドルである自分は大きい大会の最終レース日本選手権で優勝することができた。優勝は指導者や学校関係者などのたくさんの方々の協力があって練習ができた結果だと思っている。ロングはこれからが本番のシーズン。このまま流れに乗って良い結果や記録等を残してくれたら嬉しく思う。自分もロングのためにできることを協力したい。チーム一丸となって頑張っていきましょう」と挨拶した。
 
▶︎田畑昌寛主務(4年 九州学院)が登録選手14人を4年生から一人一人呼名した。呼名された選手は一列に整列し、代表選手一人一人が一歩前に出て決意を述べた。
遠藤悠紀 29分34秒31(4年 報徳学園)は「本戦に出れるように自分の力を発揮したい」と述べた。
大迫太雅 30分03秒56(4年 曽於)は「4年生としてチームに貢献できる走りをする」と述べた。
齋藤有栄 29分38秒27(4年 白鷗大足利)は「予選会では自分の力を十二分に発揮し予選会突破に貢献する」と述べた。
瀬戸祐希 29分17秒41(4年 興國)は「他大学の選手としっかり競って勝てるように頑張る」と述べた。
日影優哉 30分43秒73(4年 富山商業)は「春先はコロナ禍で練習ができなかったが得意なロードレースでチームに貢献する」と述べた。
森山真伍28分28秒30(4年 樹徳)は「この1年で大きく力をつけることができた。存分に力を発揮し日本人トップを目指しチームに貢献する」と述べた。
坪井海門 29分12秒02(3年 明成)は「去年走り悔しい思いをしたので50番以内に入りチームに貢献する」と述べた。
成毛志優 30分17秒56(3年 富里)は「全力で自分らしい粘りの走りで予選通過を目指す」と述べた。
松倉唯斗 29分10秒44(3年 明成)は「初出場だが恐れず積極的な走りでチームに貢献する」と述べた。
Paul Onyiego 28分30秒00(3年 モゴンガ)は「箱根駅伝予選会に出場し私も頑張る」と述べた。
小野寺陣 30分05秒06(2年 報徳学園)は「代表に選ばれたことに自覚と責任を持ちチームに貢献できるように頑張る」と述べた。
橘田大河 29分18秒22(2年 山梨学院)は「昨年箱根駅伝に出場できなかった。今年は箱根の地に戻れるように頑張る」と述べた。
篠原楓 29分47秒47(2年 新居浜東)は「チームに貢献できるように自分の持っている力の全てを精一杯出し切る」と述べた。
新本駿 29分17秒59(1年 報徳学園)は「大会でハーフを走ることは初めてで少し緊張や不安はあるがしっかり自分の力を出し切りチームに貢献する」と述べた。
 
【終了後インタビュー】
▶︎新本駿 29分17秒59(1年 報徳学園)は「最後の一人まで呼名されなかったのでドキドキしていた。呼ばれた瞬間は嬉しかった」と喜びを噛み締めた。「アジア大会で、32年ぶりに男子マラソンの金メダルを獲得した井上大仁選手に憧れて調べたら山梨学院大卒だったので入学を決めた。入学して7月の青森の記録会5,000mで14分02秒46を出し自己ベストを約20秒縮めて」自信がついた。「高校から練習以外に自分でメニューを考えて補強を継続して」高みを目指す。「大会でハーフを走ることは初めてで少し緊張や不安はあるが、自覚と責任を持って最後の最後まで諦めずに走って一つでも順位をあげ貢献したい」と声が弾んだ。
▶︎坪井海門29分12秒02(3年 明成)は「昨年の予選会は先輩たちが築いてきた33年連続出場記録をストップさせてはいけないことや応援する人の数やその距離が近いことで緊張して体が動かなくなった。その結果、想定より4分遅く悔しさが残る結果となった」と振り返る。「今年はその悔しさをバネに夏合宿などの練習に取り組んだ。夏合宿以降の山梨学院記録会でトップをとったのでこの調子を継続して予選会に自信を持って臨みリベンジしたい」と自信をのぞかせる。「今年は駐屯地内の周回コースで景色が変わらないのと直線も長いので集中力を切らさないように走りたい」と冷静に分析。「昨年の経験を生かして全体50番以内に入り、33年の伝統を自分の脚で復活させたい」と述べた。
▶︎ポール・オニエゴ28分30秒00(3年 モゴンガ)は「選ばれて嬉しい」と笑顔。9月11日の合宿先で「新潟で28分10秒をマークしたい」と目標を立てていたが、「新潟は上手く走れなかった」と苦笑い。「自己ベストは2020年7月北海道千歳で28分30秒00を出したまま」と頷き、「今は調子が良い予選会の目標タイムは62分から63分でフィニッシュしたい」と明かした。「練習して、Kenya Music is my relaxation.」して、「箱根予選会に出場し私は頑張る」と微笑で述べた。
遠藤悠紀 29分34秒31(4年 報徳学園)︎は「今回はスタートラインに立って走りチームに貢献できるので嬉しい」と率直に喜ぶ。「大学1年から3年まで箱根などのメジャーな大会に出ていない。今年はけがもなく1番走れているのでけがに注意しながら練習を積み、実績を残してメンバーに選出されるように頑張った」その思いが叶った一瞬だった。「予選会では陸上競技部などの選手のことを思い選ばれた自覚と責任を持って、またお世話になった中学の校長先生や平山監督、両親に箱根路を走り、恩返しをしたいので、自分の力を発揮しチーム一丸となって戦い予選会を突破し箱根路を走りたい」と力強く述べた。
キャプテン森山真伍 28分28秒30(4年 樹徳)︎は「今年のメンバー選考は自分が監督だったら2日ぐらい悩む、そのくらいみんな力がつきレベルが拮抗していた。その中から選ばれたメンバーなので自信を持ち、この中に入れなかった選手たちの思いを引き継いで自覚と責任を持って良い結果で終わりたい」と深く頷く。「自分も昨年の悔しさからこの1年で大きく力をつけることができた。予選会ではキャプテンとして勢いをつけるためにもトップランナーと競り合い日本人トップを目指し楽しみたい。その結果、競り合うことでタイムが良くなりチームに貢献できる」と頷く。「『All For Win 魅せろ 紺青(根性)』で、チーム全員で戦い、山梨学院らしい走りで魅了し、10月17日に箱根駅伝予選会で箱根路を決め、11月1日の全日本大学駅伝に出場したい」と抱負を述べた。
▶︎田畑昌寛主務(4年 九州学院)は「コロナ対策をしつつ、その中で生活レベルの維持・向上が図れている」と頷く。「主務やマネージャーは10月17日の箱根駅伝予選会と、11月1日の全日本大学駅伝を並行させて業務を行っている」と多忙を極める。箱根予選会については「2週間前と1週間前の2回に渡り、予選会の当日と同じスケジュールでシミュレーションを行って調整を図っている」と抜かりはない。「予選会を走る選手は登録選手の14人から12人に当日のレース前に絞られエントリーされる。主務として、給水やタイムボードなどで『All For Win』のために心を一つにしてチームが一つになり、選手が持っている力以上を引き出せるようサポートして、当面の目標である箱根駅伝予選会を突破し、全日本学生駅伝に弾みをつけ臨みたい」と目を輝かせた。
▶︎大﨑悟史駅伝コーチは「選ばれた選手は、①1年前の発表があったときの悔しさ悲しさを忘れずに走る。②今回の選考で選ばれなかった選手の悔しさを背負って走る。③自分のために走る。それと同じく予選会を突破したときに、選手(部員)、家族や恩師、そして応援してくれた方々などの喜ぶ姿を見るのを励みに走る。この3つをモチベーションに頑張ってもらいたい。あと残り2週間弱は飯島監督が何時も言っているトレーニング・睡眠・栄養をしっかりして、自信を持ってスタートラインに立てるようにしてもらいたい」と述べた。「ここにきて選手はひと夏越えてから練習がしっかりできて浮上してきた選手と、力がありながら前半出遅れて浮上してきた選手との足並みが揃った。チームとしては非常に良い状態」と頷く。「上の練習でひとかたまりの人数が多くなってきて、下の層も底上げされ全体がレベルアップされた」と目を細める。「駐屯地内周回コースで応援もないただ淡々と走る。ハーフでは2、3回苦しい場面がある。自分に厳しくないといけない。そのために3つのモチベーションを持って、どこかで苦しい場面が来るが、いかに自分に打ち勝ち乗り越えていくかが勝負となる。選ばれた14名の選手は十二分にその力はあるので自分を信じて集中して我慢して走ること。あとは集団走になるのでメンバーの頑張りを見て走破してもらいたい。去年の悔しさを1年で晴らしてもらい、予選会を通過するのは当たり前で出来ればある程度良い順位で通過してもらい、11月の全日本大学駅伝そして箱根駅伝につなげてもらいたい」と述べた。
飯島理彰駅伝監督︎は「夏合宿の練習から昨日のポイント練習までを踏まえて代表選手の選考を行ったがチーム層が厚くなり大変選考に苦慮した。昨年走った4名と記録会で好走した選手も選考外となった。したがって、その中から選ばれた代表選手は自信と自覚と責任を持ってスタートラインに立つようにしてもらいた」と諭す。「スポーツは勝つ美学もあるが、悔しさを知ったものが這い上がる美学もある。まさに山梨学院大学は悔しいさを知ったチーム。そのチームが箱根予選会でどれだけたくましくなったか予選会で這い上がって美学を貫いてもらいたい」と高揚する。「予選会では練習通りの走りに期待したい。キャプテン森山、ポールには先頭を走る選手と勝負してほしい。その他の選手は確実に各自の設定タイムで走ってもらいたい。12人が出走するが12番目が64分以内でゴールしてほしい」と期待する。「どの選手も十二分に戦えるので「自分自身の走りを志し、自分に負けないで完走してもらいたい。それ以外の選手とスタッフは給水などで他大学に負けない働きをしてもらいたい」と大きく頷く。「チームの仕上がりは、ロード組とトラック組がともに良い走りをしている。いずれにせよ昨年、箱根駅伝出場を逃しているチームなので『なんとしても箱根に出るんだ』という気持ちがあらわれる走りで、悔しさを知ったチームがここまで強くなったと見せつけてもらいたい」と結んだ。
 
文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2020.10.7