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●全日本学生大学レスリンググレコローマン選手権大会
~97kg級大津が初優勝で12点を獲得~
~悔いの残らない戦いで上位を目指す~

文部科学大臣杯 全日本学生大学レスリンググレコローマンスタイル選手権大会1日目が10月15日、東京・駒沢体育館で行われ、山梨学院は97kg級で大津拓馬が決勝で立教の横田裕太を破り初優勝した。大津は1回戦を明治の道免陸哉をフォールで28秒と秒殺。準々決勝で拓殖の山本壮汰に11対1の圧勝、準決勝で早稲田の山崎祥平を7対2と退け、決勝で立教の横田裕大と対戦しコーションで1点、ローリングを連続4回決め9対0としてテクニカルフォール勝ちを収め圧倒的な強さを見せつけた。大津拓馬は「優勝できるとは思っていなかった。1番最初にチームのみんなに知らせたい」とコロナ禍で会場にいない仲間を思った。「アルメンタイと練習をしているので、今日の選手たちは軽く感じた」と感謝した。小幡邦彦監督は「大津拓馬はフリースタイルの延長で戦い12点獲得し、主将の77kg級 横山凛太朗は3位決定戦でフリースタイルとグレコの駆け引きの違いで敗れたが貴重な3.5点を獲得した」と感謝。「明日は、63kg級 青柳善の輪、67kg級 西谷海音、82kg級 谷崎大造、87kg級 山田修太郎、130kg級 アルメンタイ・バグダウレット」が出場する。「アルメンタイと山田は優勝を目指し、1年生の青柳と谷崎は初の公式戦を楽しんでもらい、西谷には悔いの残らない戦いをしてもらい上位を目指したい」と述べた。

【試合前インタビュー】
▶︎小幡邦彦監督は「新型コロナの影響でグレコローマン選手権が今年初の公式戦となった。大会は10月15日・16日の両日、東京・駒沢体育館で行われる。新型コロナウィルス感染防止対策として、無観客で事前に申請された選手・監督・コーチ以外は会場に入れない」と頷いた。競技内容は「階級は55kg、60kg、63kg、67kg、72kg、77kg、82kg、87kg、97kg、130kgの10階級のうち、1大学が8階級までエントリーできる。ただし、オリンピック階級以外の55kg、63kg、72kg、82kgのエントリーは2階級まで」とする。山梨学院の登録選手は「昨年同様、グレコ専門の選手はいないがフリースタイルの選手で挑む。グレコは上半身のみの攻防で戦う競技。全身を攻防とすることができるフリースタイルと違うが、昨年同様『フリースタイルの延長で戦う』を掲げ、登録選手は「60kg級 佐々木翼(3年 飛龍)、63kg級 青柳善の輪(1年 埼玉栄)、67kg級 西谷海音(4年 高松農業)、77kg級 横山凛太朗(4年 いなべ総合学園)、82kg級 谷崎大造(1年 岐南工業)、87kg級 山田修太郎(3年 秋田商)、97kg級 大津拓馬(3年 島原)、130kg級 アルメンタイ・バグダウレット(4年 アスタナ)」の8階級8人とした」と明かした。

【グレコローマンスタイル試合結果】
【山梨学院大戦績】
▶︎【60kg級】
    《1回戦》佐々木翼(山学)●[9-0]○稲葉 海人(日体)
▶︎【77kg級】
    《敗者復活》 横山凛太朗(山学)○[8-6]●今井仁聖(神奈川)
                  ※ 途中棄権
    《3位決定戦》 横山凛太朗(山学)●[3-9]○山倉孝介(早稲田)
▶︎【97kg級】
    《1回戦》大津拓馬(山学)○[4-0]●道免陸哉(明治)
                                             ※ フォール勝ち
  《準々決勝戦》大津拓馬(山学)○[11-1]●山本壮汰(拓殖)
                                      ※ テクニカルフォール勝ち
    《準決勝戦》大津拓馬(山学)○[7-2]●山崎祥平(早稲田)
  《決勝戦》大津拓馬(山学)○[9-0]●市原元飛(大東文化)
                                      ※ テクニカルフォール勝ち
【階級別決勝戦及び入賞者】
▶︎【55kg級】塩谷優(拓殖)○[8-0]●加藤万豊(明治) 
        ※ テクニカルフォール勝ち

第1位 塩谷優 拓殖 第2位 加藤万豊 明治 第3位 荒木瑞生 九州共立 第3位 岡本景虎 専修
第5位 駒井大輝 近畿 第5位 大倉舜也 福岡 第7位 松本健新 神奈川 第8位 榊原凌我 国士館



▶︎【60kg級】清水賢亮(拓殖)○[6-1]●河名真偉斗(専修)

第1位 清水賢亮 拓殖 第2位 河名真偉斗 専修 第3位 稲葉海人 日体 第3位 佐々木風雅 日本
第5位 神田優人 中京学院 第5位 穴田禅侍 法政 第7位 椎葉桂己 中央 第8位 福田悠李 大東文化



▶︎【72kg級】日下尚(日体)○[3-1]●前田明都(専修)

第1位 日下尚 日体 第2位 前田明都 専修 第3位 北條良真 神奈川 第3位 稲葉 洋人 青山
第5位 永松麗 徳山 第5位 松居俊伍 慶應 第7位 今村大地 日本 第8位 原田真吾 育英



▶︎【77kg級】下山田周(日体)○[6-3]●菅原魁一(日本文理)

第1位 下山田 周 日体 第2位 菅原魁一 日本文理 第3位 山倉孝介 早稲田 第3位 水口竣介 拓殖
第5位 横山凛太朗 山梨学院 第5位 渡辺慶二 日本 第7位 山崎然生 明治 第8位 宮田大地 育英



▶︎【97kg級】大津拓馬(山梨学院)○[9-0]●横田裕大(立大)
        ※ テクニカルフォール勝ち

第1位 大津拓馬 山梨学院 第2位 横田 裕大 立教 第3位 山崎祥平 早稲田 第3位 山中彬  中央
第5位 山本壮汰 拓殖 第5位 市原元飛 大東文化 第7位 仲里優力 日本 第8位 木村海騎 専修



◾️個人戦の順位をポイントに換算し大学対抗(団体)順位を競う。順位ポイントは1位12点、2位9点、3位6点(2人)、 5位3.5点(2人)、7位2点、8位1点。

【試合後インタビュー】
▶︎97kg級で初優勝しチームに貢献した大津拓馬(3年 島原)は「まさか優勝できるとは思っていなかったので嬉しい。専門外で優勝できたのは天皇杯に優勝できた次に嬉しい」と微笑んだ。優勝は「1番最初にチームのみんなに知らせたい」とコロナ禍で会場にいない仲間を思った。力がついたのは「アルメンタイとスパーリングなどの練習をしているので、今日の選手たちは軽く感じた」と感謝した。「アルメンタイには明日がんばってもらいた」と気持ちを込めた。「自分が優勝したことによって明日の選手には少し余裕ができたのかなと思う」と頷き、「去年は優勝に向けて一丸となり頑張ったが、日体大に優勝をとられてしまったので、今年こそは優勝ができるように、今日は3人の出場で限られた得点しかあげられなかったが、明日はアルメンタイも入れて5人出場するので多く得点をあげてくれることに期待したい」と結んだ。
▶︎チームを牽引する主将 横山凛太朗(4年 いなべ総合学園)は「専門でないグレコローマンで戦って、大津が優勝し自分も得点できたので良かった」と振り返った。自己の戦いについて「1回戦の相手が頑張ってくれて決勝に進んでくれたので敗者復活戦に出場でき、3位決定戦まで上り詰めた。決定戦ではフリースタイルとグレコの駆け引きの違いで敗れた」と頷く。「試合を通して気楽に戦うことができフリーでも結構戦えると感触を得た」と明かす。明日は「アルメンタイは優勝してくれると思うが、山田がトーナメントの厳しいブロックに入ったので頑張ってもらいたい。西谷は自分の力を存分に発揮してもらい、1年生の青柳と谷崎は力試しで、けがのないよに戦ってもらいたい」とチームを励ました。
▶︎小幡邦彦監督は「横山凛太朗は3位決定戦で最初コーションで1点ポイントを取られたが場外に逃げる際で一瞬気を抜いたところをバックをとられ0対3とされた。そのまま場外にでていれば1点んですんだ。コーションポイントひとつで同点となり逆転できた。あそこで場外に出ずに粘ってしまったことが、相手を勢いづかせ敗因となった。フリースタイルとグレコの駆け引きの違いで敗れた。しかし5位となり3.5点を取ってくれてキャプテンとして頑張ってくれた」と感謝した。
▷「優勝した大津も専門はフリースタイルで、試合が決まった2週間ぐらい前からフリーとグレコを混ぜて練習を開始した」と頷く。「組み合わせを見て3位に入ってくれたら良いかなと思っていた」と明かす。「前半、最初にコーションをとるという作戦が的中し、フリースタイルの延長で戦い12点獲得してくれた。立技で派手な投げ技でなくても、フリースタイルの技のローリングなどでテクニカルフォール勝ちやフォールで勝てることを実証してくれた」と感謝し絶賛した。
▷「明日は、63kg級 青柳善の輪、67kg級 西谷海音、82kg級 谷崎大造、87kg級 山田修太郎、130kg級 アルメンタイ・バグダウレット」が出場する。「グレコは上半身のみの攻防で戦う競技。全身を攻防とすることができるフリースタイルと違うが、グレコローマンスタイルで戦わずにフリースタイルの延長上で戦い大津は優勝した。これで十二分に戦えることが立証された。明日の選手も自信をもって練習通りに試合に挑んでもらいた」と背中を押す。「アルメンタイと山田は優勝を目指し、1年生の青柳と谷崎は初の公式戦を楽しんでもらい、4年の西谷には悔いの残らない戦いをしてもらい、上位を目指したい」と述べた。

文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2020.10.15