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●全日本学生大学レスリンググレコローマン選手権大会
~2回目優勝 文部科学大臣杯の栄誉輝く~
~日体の5連覇阻み12年ぶり優勝を奪取~

文部科学大臣杯 全日本学生大学レスリンググレコローマンスタイル選手権大会2日目が10月16日、東京・駒沢体育館で行われ、山梨学院大は最終日87kg級 山田修太郎、130kg級 アルメンタイ・バグダウレットが優勝、67kg級 西谷海音、82kg級 谷崎大造が準優勝、63kg級 青柳善の輪が3位と最終日に出場した全選手が奮起し、昨日の4位から一気に12年ぶりの優勝を奪取し文部科学大臣杯の栄誉に輝いた。山学大は1日目が終わり大学対抗で15.5点と4位で1位の拓大33.5点、前年優勝の日体大32点に大きく引き離された。小幡邦彦監督が明日は「アルメンタイと山田は優勝を目指し、上位を目指したい」と最終日に挑む。この日は主将の横山凛太朗と97kg級で優勝した大津拓馬が、セコンドの監督と第2セコンドで選手たちを支える。小幡監督が「準決勝を終わったところで、上位校の取りこぼしなどで優勝が見えてきた」と意識した。山学大は「5人出場して決勝に4人が残り優勝2人・準優勝2人、3位1人と出場選手全員が気を吐いた。グレコは専門外でまさか優勝はないと思っていた。選手は良く戦ってくれた」と満面の笑み。主将の横山が「コロナ禍でもできることを全部員で準備してきた結果。明日は監督の誕生日なので部員全員で日頃の恩返しができた」と胸を張った。山学大は優勝候補の日体大の5連覇を阻み2回目の文部科学大臣杯に輝いた。個人賞は、最優秀選手賞 山梨学院大学 130kg アルメンタイ バグダウレット、敢闘賞 拓殖大学 60kg 清水賢亮、優秀監督賞 小幡邦彦が受賞した。

【試合前インタビュー】
▶︎小幡邦彦監督は「山梨学院は1日目が終わり大学対抗で15.5点と4位で1位の拓大33.5点、前年優勝の日体大32点に大きく引き離された」と頷く。「大津拓馬はフリースタイルの延長で戦い12点獲得し、主将の77kg級 横山凛太朗は3位決定戦で敗れたが貴重な3.5点を獲得した」と感謝。「明日は、うちは5階級で63kg級 青柳善の輪(1年 埼玉栄)、67kg級 西谷海音(4年 高松農業)、82kg級 谷崎大造(1年岐南工業)、87kg級 山田修太郎(3年 秋田商)、130kg級 アルメンタイ・バグダウレット(4年 アスタナ)」が出場する。「アルメンタイと山田は優勝を目指し、1年生の青柳と谷崎は初の公式戦を楽しんでもらい、西谷には悔いの残らない戦いをしてもらい上位を目指したい」と述べた。アルメンタイと山田の優勝で24点、前日の15.5点をたして39.5点。これだけでは当然相手も得点を伸ばしいくるのでそれ以外の選手の得点が不可欠となった。最終日の攻防戦がいよいよ始まる。

【大学対抗1日目】
1位 拓大 33.5点、2位 日体大 32点、3位 専大 25点、4位 山梨学院大 15.5点、5位 早大 12点、6位 日大 11.5点、7位 明大 11点、8位 日本文理大・立大 9点。

【グレコローマンスタイル試合結果】
【山梨学院大戦績】
▶︎【63kg級】
《予備戦》       青柳善の輔(山学)●[0-4 VSU]○竹下航生(拓殖)
《敗者復活》    青柳善の輔(山学)○[4-1 VSU1]●大場哉音(中央)
《3位決定戦》  青柳善の輔(山学)○[4-1 VPO1]●矢部和希(日体)
▶︎【67kg 級】
《1回戦》        西谷海音(山学)○[4-0 VSU]●新山育実(日本)
《準々決勝戦》 西谷海音(山学)○[3-1]●石田稔貴(中央)
《準決勝戦》    西谷海音(山学)○[3-1]●山本真聖(青山)
《決勝戦》       西谷海音(山学)●[0-4 VSU]○吉永信太郎(専修)
▶︎【82kg級】
《準々決勝戦》 谷崎 大造(山学)○[4-0 VSU]●加藤光貴(立教)
《準決勝戦》    谷崎 大造(山学)○[3-1 VSU1]●佐々木雄大(明治)
《決勝戦》       谷崎 大造(山学)●[1-3]○山﨑翔馬(九州共立)
▶︎【87kg級】
《予備戦》       山田修太郎(山学)○[5-0 VFA]●岩﨑空也(福岡)
《1回戦》        山田修太郎(山学)○[5-0 VFA]●玉岡颯斗(早稲田)
《準々決勝戦》 山田修太郎(山学)○[3-1]●今野港斗(拓殖)
《準決勝戦》    山田修太郎(山学)○[5-0 VFA]●田中真男(日体)
《決勝戦》       山田修太郎(山学)○[0-4 VSU]●竹下航生(拓殖)
▶︎【130kg 級】
《1回戦》        アルメンタイ(山学)○[4-0 VSU]●中塚健太(日本文理)
《準々決勝戦》 アルメンタイ(山学)○[4-0 VSU]●番地啓太(国士舘)
《準決勝戦》    アルメンタイ(山学)○[4-0 VSU]●鈴木翔真(拓殖)
《決勝戦》       アルメンタイ(山学)○[3-1]●庄司樹(専修)

• ※ VFA(フォールによる勝利)、VSU(テクニカルフォール敗者ポイント無し)、VSU1(テクニカルフォール敗者ポイント有り)。

【階級別決勝戦及び入賞者】
▶︎【63kg級】竹下航生(拓大)○[9-0VSU]●吉田大夢(中京学院)

第1位 竹下航生 拓殖 第2位 吉田 大夢 中京学院 第3位 小栁 勇斗 東洋 第3位 青柳 善の輔 山梨学院
第5位 藤本 龍舞 帝塚山 第5位 矢部 和希 日本体育 第7位 大場 哉音 中央 第8位 堤 孔一 青山 



▶︎67kg級】吉永信太郎(専大)○[0-4 VSU]●西谷海音(山梨学院)

第1位 吉永 信太郎 専修 第2位 西谷 海音 山梨学院 第3位 石田 稔貴 中央 第3位 安楽 龍馬 早稲田
第5位 山本 真聖 青山 第5位 田口 学容 中京学院 第7位 曽我部 京太郎 日本体育 第8位 神原 諒 育英



▶︎【82kg級】山﨑翔馬(九州共立大)○[3-1]●谷崎大造(山梨学院大)

第1位 山﨑 翔馬 九州共立 第2位 谷崎 大造 山梨学院 第3位 佐々木 雄大 明治 第3位 梅林 太朗 早稲田
第5位 加藤 光貴 立教 第5位 今村 太陽 福岡 第7位 青山 夢斗 徳山 第8位 藤田 力也 日本文理



▶︎【87kg級】山田修太郎(山梨学院大)○[0-4 VSU]●神澤翔(青山学院大)

第1位 山田修太郎 山梨学院 第2位 神澤翔 青山 第3位 吉村海里 国士舘 第3位 田中真男 日体
第5位 窪田大羅 中央 第5位 玉岡颯斗 早稲田 第7位 今野港斗 拓殖大学 第8位 川市竜之介 徳山大学



▶︎【130kg級】アルメンタイ・バグダウレット(山梨学院大)○[3-1]●庄司樹(専大)

第1位 アルメンタイ 山梨学院 第2位 庄司 樹 専修 第3位 鈴木 翔真 拓殖 第3位 アビド 日体
第5位 中塚 健太 日本文理 第5位 髙橋 三十郎 九州共立 第7位 重松 大智 大東 第8位 番地 啓太 国士館



◾️個人戦の順位をポイントに換算し大学対抗(団体)順位を競う。順位ポイントは1位12点、2位9点、3位6点(2人)、 5位3.5点(2人)、7位2点、8位1点。

【大学対抗最終結果】
1位 山梨学院大 63.5点、2位 拓大 53.5点、3位 日体大 49.5点、4位 専大 46点、5位 早大27.5点、6位 九州共立大21.5点、7位 青山学院大 19.5点、8位 中大 19.5点(7・8位は内容による)

【試合後インタビュー】
▶︎一昨年と昨年97kg級で連覇している130kg級 アルメンタイ・バグダウレット(4年 アスタナ)は「楽しかった」と笑顔で開口一番。「試合の前はたくさんスパーリングなどの練習をした」と頷く。「今回、130kg級と階級を挙げて戦うので誰が強いかわからないのでしっかりやれるだけの準備はしてきた」と振り返る。「戦うまでは心配もあったが戦いながら、相手の選手の力を見ながら、ローリングを武器に戦い優勝できた。終わって、今はどの選手がどのくらいの力があるかわかる」と首をすくめて脇を締めて両手を広げる。「山梨学院大学がチームで優勝できたので自分の優勝より嬉しい」と満面笑み。個人賞は昨年は敢闘賞、今年は「最優秀選手賞をもらえて、Very happy」と両手で胸に手をあて感謝した。
▶︎昨年82kg級で優勝の87kg級 山田修太郎(3年 秋田商)は「個人戦と団体戦の両方で優勝できてとても嬉しい」と淡々。2020年2月世界選手権2位も破り「アジア選手権では86kg級で優勝することができたが、自分の階級はタックルもできて組技もできないと世界では戦えないと実感した」と大きく頷く。「高校時代はフリーとグレコ両方で日本一になった監督の指導でグレコローマンとフリースタイルの二刀流でやっていた」と恩師に感謝する。「大学ではフリースタイル一本だがフリーで勝つためにも、引き続き二刀流で両方の技を極めたい」と志を高く持つ。今回の山は「準決勝の田中選手とは以前戦ったときにグランドから勝ったが、今回はそれを警戒されて逆に上に乗られピンチになった。すかさず、技を返して上になりフォールで勝てたが、相手も研究してきていた」と肝を冷やした。決勝は「注目されていたので気分が乗って力が出せた」と最後は投げ技の一本背負いで優勝した。
▶︎準優勝に輝いたグレコローマンキャプテンの67kg級 西谷海音(4年 高松農業)は「自分は高校のときも無名の選手で、大学の今も無名の選手、そんな自分が決勝まで進み2位になれた」と絶句。昨年は「2回戦で敗退しチームに迷惑をかけた。昨年の11月の内閣総理大臣杯が終わってグレコのキャプテンとしてみんなを引っ張っていかなければならない存在となったので、お手本になれるように日々練習に励んだ」と振り返る。「みんなで戦い団体優勝ができて良い形で終わることができた」と清々しい。個人の準優勝は「普段から自分はコツコツと努力するタイプ、小幡監督・コーチが弱い自分にも目を向けてくれて4年間マンツーマンで指導していただいたこと、世界チャンピオンの胸を借りたこと、周りの仲間の強い選手たちとスパーリングして1ポイントも奪うことができない日もあったが最後まであきらめずに4年間継続して頑張ってきたこと。そうしたことが最後に2位というた結果をもたらしてくれたと思う」と神妙な顔つき、「警察官が内定しているので競技生活に終止符を打つが、この経験を仕事で生かしたい」と笑顔で述べた。
▶︎1年生で準優勝に輝き大学対抗に多大な貢献をした82kg級 谷崎大造(1年 岐南工業)は「決勝が」と言葉を呑んだ。「グレコにも力を入れている大学で、相手選手は4年でキャリアがある選手で技術の差で負けたがフィジカルでは負けていなかった」と優勝候補筆頭に負けて悔しさをにじませる。「自信を持って勝ちにいったが勝てなかった」と跳ね返された。「これから気持ちを切り替えて大学で力をつけなおしたい。これからまだ3年間あるのでその期間で良い成績を残していけるように頑張っていく」と決意する。「日ごろ強い先輩方と練習を沢山しているのでフィジカル面では負ける気がしなかった」と準々決勝と準決勝はテクニカルフォールを奪った。「他の大学はグレコを専門でやっているところもあるが、山梨はフリーの練習のなかで、どのような技がグレコにも生かせるか、また対処法はどうしたら良いかなど考えて練習してきた。それが試合で出せたので良かった」と微笑んだ。準優勝に「おごらず、目の前にある試合を一つ一つしっかり取れるようにしたい。日々、先輩方の胸を借りて練習をして、貪欲に勝ちにこだわりたい」と目を輝かせた。
▶︎第2セコンドなどでチームを牽引する主将 横山凛太朗(4年 いなべ総合学園)は「一人一人がしっかり役割を果たした結果、チームが一丸となり大学対抗で優勝ができた」としみじみ。「フリースタイルが主な戦場なので、この大会はけがをしないように注意を払いながら戦った。全員が故障なく終われたので、団体優勝を心から喜べる」と安堵の表情を浮かべた。そのほかに注意を払ったことは「グレコローマンを意識してできるものではないので、過去に経験のない選手は私たちが練習しいいるフリースタイルを中心にした戦い方がに徹した」と頷く。「得点をするもの優勝をするものそれぞれの役割がしっかりでき優勝につながった」と大きく頷いた。「2位となった西谷の活躍は凄かった。特に1年生は初めての試合にもかかわらず、2位と3位の結果を残した。今後につながる活躍だった」と賛辞を送った。「コロナ禍でもできることを全部員で準備してきた結果。明日は監督の誕生日なので部員全員で日頃の恩返しができた」と胸を張った。「次は、専門のフリーの内閣総理大臣杯 全日本大学レスリング選手権大会に向けて、コロナ禍でもできることを全てやり、連覇に向けて頑張りたい」と述べた。
▶︎優秀監督賞を受賞した小幡邦彦監督は「大学対抗の勝因はもともと選手に力があったことと、変に優勝を意識しないでリラックスして戦えたことが良かった」と振り返る。「この日は主将の横山凛太朗と97kg級で優勝した大津拓馬も第2セコンドで選手とともに戦った」と頷く。「63kg級 青柳善の輪は予備戦で負け」チームに暗雲が垂れ込めたが、「相手が決勝に進出したお陰で敗者復活に回り勝ち、3位決定戦で日体の矢部和希に勝ち日体の追加得点を阻止しするとともに6点を加点してくれた」と称える。「グレコローマンのキャプテン 67kg級 西谷海音は、1回戦日大の新山育実にテクニカルフォール勝ち、準々決勝戦で中大の石田稔貴に3-1で勝ち、準決勝戦青山学院大の山本真聖に3-1と勝利して決勝戦に進出しが専修大の吉永信太郎に敗れ準優勝としたが9得点してくれた」と満面の笑み。8位入賞で1得点取ってくれたらいいと思っていた西谷が、ここまでやってくれるとは思っていなかった。グレコのキャプテンとしてここまで牽引してくれただけでも感謝していたが」と手放しで喜んだ。「82kg級 谷崎大造は、準々決勝戦で立教大の加藤光貴にテクニカルフォール勝ち、準決勝戦で明治大学の佐々木雄大にもテクニカルフォール勝ち、決勝戦では優勝候補の九州共立大の山﨑翔馬に1対3と健闘して負けたが9得点してくれた」新鋭の活躍に大きく頷いた。「この3人の出来が大きく左右する中で24得点と強敵を相手に大健闘してくれチーム得点を39.5点とした」と絶賛した。「これで87kg級 山田修太郎も130kg級 アルメンタイも気楽に戦えることができた」と頷く。山田は「予備戦を福岡大の岩﨑空也をフォール勝ち、1回戦で早稲田大の玉岡颯斗にフォール勝ち、準々決勝戦で拓殖大の今野港斗を3対1で退け、準決勝戦で日体大の田中真男にフォール勝ち、決勝戦で拓殖大の竹下航生にフィニッシュを投げ技の一本背負いを決めテクニカルフォール勝ちし優勝を決めた。山田の真骨頂で12得点を加点してくれ51.5点」と頷き、「山田修太郎は高校でグレコローマンとフリーの両方をしており投げ技も得意で、フリーもグレコの技が使えるのが山田の武器でそれが山田のレスリングスタイル。うちで唯一山田がグレコスタイルで戦える選手」と太鼓判を押す。「1番安定感があったのは130kg 級 アルメンタイ。アルメンタイは日本文理大の中塚健太にテクニカルフォール勝ち、準々決勝戦で国士舘大の番地啓太にもテクニカルフォール勝ち、準決勝戦でも拓殖大の鈴木翔真にテクニカルフォール勝ちした。決勝戦では専修大学の庄司樹を3-1と退け12点を奪取し63.5点とした」と大きく頷いた。「2日目の選手たちはこれ以上ないという戦いをしてくれた」と改めて称えた。小幡邦彦監督は「準決勝が終わったところで、上位校の取りこぼしなどで優勝が見えてきた」と意識した。「前日は3階級だけの中で大津が優勝し横山が5位に入り、これでチームが勢いづいた」。その結果最終日「5人出場して決勝に4人が残り優勝2人・準優勝2人、3位1人と出場選手全員が表彰台に上がった」と、今までにない光景を見た。「グレコは専門外で大学対抗で上位は狙えてもまさか優勝はないと思っていた。選手は良く戦ってくれた」と満面の笑み。「昨年の準優勝と同様『フリースタイルの延長で戦う』を掲げて指導してきたが、昨年2位で今年優勝した。これでフリースタイルの技でも十二分に戦えることを立証してくれた」と、この大会でフリースタイル専門で、76kg級1999年と85kg級2001年で覇者となった声が弾んだ。
◾️大学対抗で頂点を極め文部科学大臣杯の栄冠を手にした。個人賞は、最優秀選手賞 山梨学院大学 130kg アルメンタイ バグダウレット、優秀監督賞 小幡邦彦監督が初受賞した。終了後、コロナ禍で胴上げは自粛し勝利に導いた全員で記念写真撮影を行い喜びを分かち合った。

文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2020.10.19