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●第99回全国高校サッカー選手権山梨大会 3回戦 
~第4シード山梨学院は初戦を富士北稜と対戦~ 
~山学が選手層の厚さをみせ13対0と圧倒~ 

第99回全国高校サッカー選手権大会山梨県大会3回戦が10月24日に行われ、山梨学院高は日本航空高グラウンドで富士北稜高と対戦した。今大会第4シードの山学は3回戦からの登場。試合は、前半開始2分に山学がDF山口宇汰のミドルシュートで先制。山学が序盤からポゼッションを高め、テンポよくワンタッチプレーで攻撃を仕掛ける。11分には相手DFの裏へと飛び出したMF山口丈善が2点目を追加。さらに19分にはMF山口からのクロスにFW茂木秀人イファインが合わせ3点目。その後も山学は攻撃の手を緩めず、MF山口がハットトリックを達成するなど8対0で前半を折り返す。後半に入っても攻撃の勢いは止まらず、途中出場の選手が得点に絡むなど選手層の厚さをみせた山学が5点を追加。山学は13対0で富士北稜に勝利し、準々決勝進出を決めた。 

今季は新型コロナウイルスの影響で学校の休校や各種大会の中止等高校生アスリートにとっては、予期せぬシーズンとなった。高校サッカー界でも県総体やインターハイの中止、プリンスリーグやユースリーグの日程変更など例年とは異なるシーズンを迎え、日々の練習でも感染予防を徹底し、最大限の注意を払って活動している。そのような状況下において、山学高サッカー部の長谷川大監督が近県のJユースチームや強豪校に声をかけ、独自リーグ“U-18甲信静FOOTBALLLEAGUE 2020「From Now On」”を立ち上げ、選手たちに活躍の場を提供。山梨・長野・静岡から6チームが参加し、山学は普段公式戦で対戦することのない、清水エスパルスユースやJFAアカデミー福島U-18などと戦い、4勝1敗で準優勝を収めた。強豪チームとの試合で経験を積んだ選手たちは、9月に開幕したプリンスリーグ関東では、現在暫定6位につけている。今季唯一の全国に繋がる大会の初戦を前に長谷川監督は「この1年やってきたことを迷わず出し、自分たちのサッカーをしてきて欲しい。こぼれ球へのレスポンスを早く、ワンタッチプレーで相手より早く、相手より走り、相手より攻守に関わり、たくさんシュートを打ってこよう」と選手に話し、ピッチに送り出した。山学イレブンは3年ぶり7度目の選手権出場を目指し、初戦・3回戦を富士北稜と対戦した。 

第99回全国高校サッカー選手権山梨県大会 3回戦
≪山梨学院高VS富士北稜高≫(10/24)日本航空高グラウンド
○ 山梨学院高 13 前半 8-0
後半 5-0
0 富士北陵高 ●
山学得点者:山口宇汰、山口丈善4、茂木秀人イファイン2、野口新太、
鈴木健世2、笹沼航紀、常盤隼人、加藤豪太

試合は、前半開始2分に山学がDF山口宇汰(2年 鹿島アントラーズ)のバイタルエリアからのミドルシュートで先制。山学が序盤からポゼッションを高め、ゲームを支配し、テンポよくワンタッチプレーで攻撃を仕掛ける。11分にはMF山口丈善(3年 三菱養和調布)が相手DFの裏へと飛び出し、相手GKとの1対1を制し2点目を追加。さらに19分にはMF山口からのクロスに1トップのFW茂木秀人イファイン(2年 FC東京深川U-15)が合わせ3点目。その1分後には、左サイドを崩し、MF野口新太(3年 田口FA)が4点目を追加。勢いの止まらない山学は24分にMF笹沼航紀(3年 FC東京深川U-15)とMF山口のワンツーからMF山口が5点目。30分には、MF野口からのマイナスのクロスにMF山口が合わせ、6点目を決め、MF山口はハットトリックを達成。32分にはMF山口のクロスをFW茂木が頭で合わせ7点目。35分にもMF山口の得点が決まり、8対0で前半を折り返す。後半に入っても攻撃の手を緩めず、前半からのポゼッションサッカーに加え、最終ラインから相手DF裏へのロングフィードなど多彩な攻撃を披露。後半5分にCKの混戦で後半から途中出場のFW鈴木健世(3年 CAアレグレ)が頭で押し込むと、8分には同じくFW鈴木がDF山口からのクロスを胸で落とし、シュートし10点目。その1分後にはMF笹沼の技ありループショートで11点目。さらにその1分後には途中出場のMF常盤隼人(3年 愛知セゾン)が得点を決め12対0。27分には左CKをDF加藤豪太(3年 大宮アルディージャU-15)が頭で合わせ13点目。山学は後半中盤からパスミスや連係ミスなど細かいミスが目立ち、攻勢が弱まり、相手に攻め込まれる場面があったが、主将でGK熊倉匠(3年 FC東京深川U-15)を中心とした守備陣が相手に得点の機会を与えず、ゴールを守り切った。山学はスタメン以外の選手が躍動するなど出場した全選手がチャンスを活かし、富士北稜に13対0で勝利し、次週行われる準々決勝進出を決めた。 
 
試合後、長谷川大監督は「この大会では、選手間の競争を激しくして優勝に向かって一つ一つ積み上げていくことを目標にしていて、きょうは3年生がたくさん試合に出られて点数も多く取れたということは良かったと思う。一方で後半に入って攻撃がスローダウンしてしまい、アグレッシブな攻撃が80分継続することができなかった。気持ちを切らさず、最後の最後までしっかり勝ち切ることがこれからの戦いを勝つためには必要になってくると思う。Aチームが40人いる中できょうは20人がベンチ入りし、残りの20人にもプリンスリーグに出場しているメンバーもいる。きょうの試合は選手間競争のチャレンジにもなっており、来週はきょうよりもアグレッシブに展開できるように1週間準備をしていきたい」と述べ、熊倉匠主将は「3年生はまだ選手権を戦う不雰囲気になっていなかったので、気持ちを入れるようげきを入れて試合に入りました。きょうは、スタメン組ではなく、違ったメンバーで戦い、出場した選手が個々の特徴をプレーに出していて得点に繋がったのは良かったですが、後半に入って攻撃のテンポが落ちてしまったので、そこは課題だと思います」と試合を振り返り、次戦に向け「初戦を突破したことは非常に大きく、選手層は確実に厚くなっているので、次の帝三戦に向けて来週1週間、質の良い練習をして、チームとしてさらにレベルアップしたい」と意気込みを語った。 
 
第99回全国高校サッカー選手権大会山梨県大会は、新型コロナウイルス感染拡大防止を目的に、観戦は事前登録した保護者や部員のみに制限。山学は次戦・準々決勝を10月31日に韮崎中央公園陸上競技場で帝京第三高と13時30分キックオフで対戦する。 

文(Y.Y)、カメラ(藤原稔)2020.10.24