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●山学大が富士河口湖町と包括的連携協定締結
~スポーツを核とした学生の実践的な経験の場を創出~
~官学連携し地域活性化の好循環システム形成に期待~

山梨学院大学と富士河口湖町は豊かで活力ある地域社会の形成と地域振興を目的に10月27日、包括的連携協定を締結した。山梨学院広報スタジオで行われた調印式には富士河口湖町の渡辺喜久男町長と山学大の古屋光司学長が出席し、協定書に署名。これまでも山学大では、富士河口湖町で行われている富士山マラソンなどのスポーツイベントへの学生のボランティア派遣やラグビーW杯での住民意識調査や事前合宿受入支援などを行ってきたが、協定を契機に両者の連携をさらに加速。両者が有する人的資源の交流や物的資源の相互活用を図り、まずはスポーツを核としたスポーツファシリティ(まちづくり)、スポーツツーリズム(産業)、スポーツエクスチェンジ(国際交流)、ヘルスプロモーション(健康福祉)などの事業に取り組み、学生の実践的な経験・学習の場を創出するとともに地域活性化の好循環システムの形成を目指すことにしている。
 
山梨学院大学では、これまでスポーツ科学部を中心に富士河口湖町で開催されている富士山マラソンへのボランティア学生の派遣やラグビーW杯2019では住民のスポーツに関する意識調査などビッグイベントのレガシー検証を実施。また、W杯ではフランス代表チームの事前合宿受入支援などを行い、スポーツを中心として相互交流を図ってきた。概要説明の中で遠藤俊郎スポーツ科学部長は「本来は2020年実施の東京五輪に向け、2月に協定の締結を予定しておりましたが、コロナ禍の影響で延期し、本日協定締結を迎えることができました。本学は5学部を有しており、様々な人的・物的資源を活用し、地域活性化の好循環システムの形成に期待ができます。まずは、これまでも実績のあるスポーツに関係した連携事業を行い、町民の健康増進のためのイベントやスポーツ教室などを通じた子どもたちへの健全な育成にも寄与したいと考えております」と今後の展望を示した。
 
調印式では、富士河口湖町の渡辺喜久男町長と古屋光司学長がそれぞれ協定書に署名し、協定を締結させた。挨拶に立った渡辺喜久男町長は「富士河口湖町は観光立町です。国内外から多くのお客さんに来ていただいておりましたが、コロナの影響で厳しい状況にあります。また、観光とともにスポーツ合宿の町として行政も進めています。来年の東京五輪の際にはフランストライアスロンチームの事前合宿も予定されています。今回の協定を契機に、まずはスポーツ資源を活用した連携を深めていきたいと思います」と述べ、古屋光司学長は「今回の協定締結により、スポーツ科学分野での具体的な連携事業がスタートします。本学では、今後の国際化社会に対応した人材の育成を目指し、世界の様々な地域からの留学生や教職員を受け入れ、キャンパスがダイバーシティあふれる環境となるよう整備を行っています。今後の観光産業の振興においても、国内の人の移動だけでなく、海外からのインバウンド観光も非常に重要になってきます。本学のグローバルな人的資源も是非活用いただき、学生や教職員の成長、自治体の発展に貢献できるような事業が実施できると嬉しく思います」と期待を寄せた。
 
富士河口湖町と山学大では、今回の協定を契機にさらに連携を加速させ、2021年は東京オリンピック・パラリンピックの開催が予定されていることから、五輪前後の住民のスポーツに関する意識調査やトライアスロンフランス代表チームの受入支援、山学大の提携先のフランス・リヨン第1大学の留学生の町内のホームステイや学校での出前授業(文化紹介)を計画している。また、恒常的な事業としては富士山マラソンのボランティア派遣の継続などスポーツイベントのサポート、児童・生徒を対象としたスポーツ体験イベントの実施、中学校の部活動を対象としたスポーツ指導プログラムの実施なども予定している。このほか、町民福祉や健康増進を目的に、町内のスポーツ指導者を対象とした研修会の実施や中高齢者を対象とした健康教室の実施などを企画している。官学の相互連携により、地域文化の持続的発展と地域活性化や雇用創出と若者の地元定着、学生によるまちづくりへの参画と地域理解、学生の実践的な経験・学習環境の創出、地域のニーズに応じた人材育成・研究推進など両者が有する人的・物的資源の相互活用を図り、地域活性化の好循環システムの形成を目指していく。

文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)2020.10.27