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●山学高生が中国伝統楽器の「楊琴」に親しむ
~山学大孔子学院が中国文化イベントとして企画~
~中国語講座を履修する進学コース1年生が鑑賞~

山梨学院大学孔子学院は中国の伝統的な打弦楽器である「楊琴」の演奏会を10月30日、山梨学院高校ルネサンスホールで実施した。この演奏会は「孔子学院の日」記念イベントの一環で行われ、山学高の進学コースで中国語講座を履修している1年生が参加した。中国浙江省出身で現在関西を中心に活動している中国国家一級演奏家の沈兵(シェン・ピン)さんが中国の伝統的な楽曲から日本の唱歌、アニメソングなど計6曲を演奏した。演奏会では、楽器紹介や楊琴体験のコーナーも設けられ、生徒たちは中国の伝統楽器について理解を深め、楊琴の明るく澄んだ音色や流れるような旋律に聞き入り、中国文化に親しんでいた。
 
山学高では2020年度から進学コースで外国語科目に「中国語講座」を開講。英語に加え、世界で最も多く話されている中国語や中国文化に触れることでグローバル社会に対応した人材育成を行っている。一方、2019年度に開設された山学大孔子学院では、「孔子学院の日」を記念して文化交流イベントを企画。昨年度は中国切り絵芸術の世界展として世界無形文化遺産「剪紙」の実演などを開催した。今年度は、中国文化への深い理解を目的に、中国の伝統的な打弦楽器の「楊琴」の演奏会を企画。「楊琴」は約150本の弦を2本の竹のバチで叩いて演奏するもので、6オクターブほどの音域を持ち、高音域は明るく澄んだ音色で、低音域は重厚感ある音色が演奏でき、流れるような旋律を奏でることができる。奏者は、中国浙江省出身で国家一級演奏家の沈兵(シェン・ピン)さんが務めた。沈さんは、中国最難関の上海音楽学院(大学)楊琴演奏学科に特別推薦により僅か16歳で入学。卒業後は、コンクールや音楽祭などで優秀演奏賞や金賞など数々の賞を受賞。2000年に来日し、全国各地での演奏活動に加え、日中国交正常化30周年記念コンサートへの出演や奈良薬師寺奉納演奏も行っている。演奏会は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2回に分けて実施され、中国の伝統的な楽曲である「喜洋洋」や日本の唱歌の「荒城の月」、「となりのトトロメドレー」、沖縄民謡の「花」など全6曲が演奏された。曲の合間には楽器紹介やクイズコーナー、代表生徒による体験演奏などが行われ、生徒たちは演奏会を通じ、中国の伝統文化に理解を深めていた。
文・カメラ(Y.Y)2020.10.30