山梨学院パブリシティセンター

HOME

山梨学院パブリシティセンターニュースファイルイメージ画像

●第42回女子 全日本学生ホッケー選手権大会
~決勝昨年同カード山梨学院VS立命館~
~SOでGK 中島2阻止 2年連続10回目~

第42回女子全日本学生ホッケー選手権大会準決勝が11月2日、東京・大井ホッケー競技場サウスピッチなどで行われた。昨年覇者の山梨学院大学は一昨年覇者の東海学院大学と決勝戦進出をかけて戦った。山梨学院は第1Q開始1分、8番 中込紅莉がPCを獲得、2番 鈴木美結がフリックシュートでゴールを狙うも東海学院ゴールキーパー(=GK)1番 河合玲音の好セーブにゴールを割れない。第3Q44分、2回目のPCを獲得して8番 中込が強烈なリバースヒットでゴールを襲うも東海学院GKの1番 河合の好セーブに阻まれる。山梨学院は第4Q53分、PCを獲得して10番 尾本桃子が絶妙なフリックシュートを放つが東海学院GK 1番 河合にスティックでゴールを死守され0対0で終了。試合は勝敗に決着をつけるSO (シュートアウト) 戦に突入した。山梨学院が先攻で1番目 田村綾菜と2番目 髙島鈴唯が決めたあと、GK 中島理子が相手選手のシュートを阻み2対1 。3番目 水野百華が決めると相手も決めて3対2。4番目 大塚美季がゴールポストに嫌われ3対3、GK 中島が相手選手のシュートを正対し右足に当て跳ね飛ばし阻止。すると5番目 田中彩樹がGK 河合をゆさぶり右側からゴール左隅に決め4対2で勝利した。明日の決勝戦は、山梨学院(2年連続10回目)VS立命館大学(3年ぶり5回目)と奇しくも昨年と同カードとなった。

【全日本学生選手権大会概要】
全日本学生ホッケー選手権大会 (通称インカレ) は、前年度ベスト4校と各ブロックから選出された代表8校の12校が出場し、学生ホッケー日本一を争う。この大会の上位4校は「第81回全日本女子ホッケー 選手権大会」の出場権を獲得する。コロナ感染防止対策のため、大会はリモートマッチ (無観客試合)で行われる。会場はソーシャルディスタンスを保つことを徹底している。試合方式はトーナメント方式により、1位から4位までを決定する。試合で引き分けの場合は、それぞれシューター5人、GK1人を選出。攻撃側選手が 23 メートルラインからボールをドリブルして、GKと1対1で対戦、8秒以内にゴールインできるかを競う SO (シュートアウト) 戦が行われる。フィールドに立てるのは11人で、1人のゴールキーパーと10人のフィールドプレイヤーによって構成される。選手交代は試合中何度でもでき、一度退いた選手が何回でもプレーすることが可能。

【試合前インタビュー】
ジョン シアン監督は「コロナ禍で後期になってやっと試合ができるようになった」と頷く。「このような状況下でも選手たちは練習を激しく楽しくしっかりやるべきことをやってきた」と自信を覗かせる。「相手の情報がほとんどない。未知の世界」と手の内が読めない。「4年生6人がスターティングメンバーに入っている。今年のチームは、この大会を制した昨年のチームに劣らないチーム」と太鼓判を押す。「自分たちの『ディフェンスからも積極的に前に出る』ホッケーをやるのみ。日本一になってほしい。期待している」と述べた。

【《準決勝》山梨学院大学 VS 東海学院大学】
東京・大井ホッケー競技場サウスピッチ(サブピッチ)で行われる。約500席の観客席は既存の施設を改修して整備された。 夜間照明設備を備えた人工芝(ホッケー用ショートパイル人工芝)。競技フィールドは長方形であり、長さ91.40m、幅 55.00m。競技場のある東京都の日本気象協会1時間天気13時00分の天気予報は、曇り 気温 19.7度、風向 北、風速 1.5m/s。山梨学院大学 VS 東海学院大学の準決勝が開始される。
▶︎コイントスにより東海学院大学のセンターパスで試合が12時00分に開始された。
1クォーター(= Q)山梨学院は開始1分、8番 中込紅莉(3年 巨摩)がPCを獲得、2番 鈴木美結(4年 岐阜各務野)がフリックシュートでゴールを狙うも東海学院ゴールキーパー(=GK)1番 河合玲音(4年)の好セーブでゴールを割れない。(2分間の休憩)▷第2Q両チームサークルインを狙うも、なかなか得点には持ち込めずに両チーム一進一退の攻防が続く。そのまま第2Qが終了した。(ハーフタイム10分間の休憩)▷山梨学院大学のセンターパスで開始。第3Q44分、2回目のPCを獲得して8番 中込が強烈なリバースヒットでゴールを襲うも東海学院GKの1番 河合の好セーブに阻まれる。(2分間の休憩)▷第4Q山梨学院は53分、PCを獲得して10番 尾本桃子(3年 西京)が絶妙なフリックシュートを放つが東海学院GK 1番 河合にスティックでゴールを死守され0対0で終了。
▶︎試合は勝敗に決着をつけるSO (シュートアウト) 戦に突入した。山梨学院が先行で1番目 田村綾菜(4年 不来方)と2番目 髙島鈴唯(2年 石動)が決めたあと、GK 中島理子(3年 石動)が相手選手のシュートを阻み2対1 。3番目 水野百華(2年 岐阜各務野)が決めると相手も決めて3対2。4番目 大塚美季(2年 横田)がゴールポストに嫌われ3対3、GK 中島が相手選手のシュートを正対し右足に当て跳ね飛ばし阻止。すると5番目 田中彩樹(4年 不来方)がGK 河合をゆさぶり右側からゴール左隅に決め4対2で勝利した。明日の決勝戦は、山梨学院(2年連続10回目)VS立命館大学(3年ぶり5回目)と奇しくも昨年と同カードとなった。

【試合終了後インタビュー】
▶︎ゴールマウスを守る最後の砦守護神GK 中島理子(3年 石動)は 「シュートアウトになるとは思っていなかった。今まで、ずっと練習を積み重ねてやってきたので自分は自信があった」と大きく頷いた。「一本目はスティックを長く持って相手にプレッシャーをかけて、フットワークを使って止めた」と声が弾む。50パーセントセーブが輝いた「2本目は、嬉しくてよく覚えていないと」満面の笑み。決勝戦は「絶対、自分たちが強いという気迫を持って、4年生を勝たせることと、準決勝で負けた男子の分まで頑張って優勝したい」と強い決意を述べた。
▶︎和田茜主将(4年 不来方)は前半(第1Q・第2Q)は「メンバーは少し緊張して硬くなっていたが、山学のペースで試合を運ぶことができていた」と振り返り、後半は( 第3Q・第4Q)は「監督から『ミッドフィルダーを中心にボールをどんどん集めて回すこと』との指示が出て、その通りにできていたが、まだサークル内での精度に欠けて決め切るところで決めきれなかった」と課題をあげた。SOになって「監督から『負けても良い。気楽に自分のやれることをやれ、信じている』との言葉をもらって、上手な5人のシューターがしっかり決め、キーパーもしっかり止めて4対2で勝てた」と満面の笑み。「コロナ禍でホッケーができない時期が続いた」と頷く。「今大会に出場できる喜びとともに日頃から支えてくださっている方々への感謝の気持ちを、山学らしい『前に出るホッケー』で表現できるようにチーム一丸となって優勝を目指したい」と声を弾ませた。
▶︎ジョン シアン監督は「正直、今日のゲームは選手の動きがあまり良くなかった。攻めにいつものキレがなかった」と頷く。「東海学院のゴールキーパーが好守備を連発していたので『2本か3本決まるぐらいかな』と思って、選手に『SOで負けても気にすることはない。負けたと思ってやりなさい』」とリラックスさせた。「キーパーは能力通り、4回のうち2回も止め好セーブだった。シューターも力を発揮した。お陰でSOで4対2で勝利できた。チームスピリットで『追い込まれても勝ち切る』ことが出来たこともすごく評価できる」と絶賛した。

文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2020.11.5