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●女子第29回 関東高等学校駅伝競走大会
~女子関東駅伝6位 中嶋2年連続区間賞~
~大舞台都大路で結果が出せるよう調整~

関東ナンバーワンを決める学校対抗の女子第29回 関東高等学校駅伝競走大会が11月21日、栃木県総合運動公園カンセキスタジアムとちぎで48チーム(1チーム棄権)が参加して行われた。今大会はコロナ禍でたすきリレーをなくし、トラックレース積算方式で各チーム女子5名のトラックレースの総計21.000kmで行われる学校総合タイムで順位を決定。山梨県1位代表の山梨学院高校は1時間10分48秒57の走りで6位に入賞した。山学は1区6km 主将の鬼頭このみが20分14秒74の好走で6位。2区4km 石井れいなが13分42秒28と力走し10位。続く3区3km 中嶋千沙都が1位・区間賞9分44秒72の快走で再び6位に引き上げ、4区3km 渡辺萌梨が10分07秒46の力走で7位に、5区5km 青沼麗后が16分59秒37と好走し6位入賞としてフィニッシュした。1区 主将の鬼頭このみは「15位以内を目指し第2集団で余力をのこし残り500メートルでラストスパート。電光掲示板に6位と表示され驚いた」と山梨県大会に続きチームに勢いをつけた。約2週間前の第26回日本トライアスロン選手権で2位の成績を挙げ参戦した3区 中嶋千沙都は「昨年はタイムを意識してレースを引っ張ったが、監督の指示で最初から前に出ずにレースの流れで勝負し1位獲得に執着した」と2年連続の区間賞を獲得し素直に喜んだ。依田崇弘女子駅伝監督は「3,000メートルの平均タイムが10位だったので8位入賞を目指して臨んだ。選手が少しずつタイムを縮めてくれた結果」と称え、「選手たちは、この大会で各県の代表と良い勝負ができる感覚を掴んだと思うので、大舞台の都大路で結果が出せるように気を引き締めて調整したい」とさらなる高みを目指す。

【試合前インタビュー】
▶︎主将 鬼頭このみ(3年)は「関東大会はみんなで8位入賞を目標に臨みたい」と笑顔。「まだ、監督から区間発表されていないが、任された区間をみんなでしっかり走りたい」と頷く。「山梨県予選で、1年生が多いチーム編成だったが、昨年より2分以上早いタイムでゴールすることができた」と自信をのぞかせ、「関東では、一人一人が今持っているいる力を最大限発揮できるようにチーム一丸となり頑張りたい」と目を輝かせた。
▶︎依田崇弘女子駅伝監督は「今年は入賞のボーダーライン上にいる。頑張って関東の8強を狙いたい」と開口一番。「今年はコロナ禍でチームの調子が良くなかったが夏頃から調子が上がってきた」と振り返る。「10月31日、都大路の県予選では思う以上の走りをしてくれた。これなら関東で24位以上は行けそうだ」と確信し、「1週間前に日体大で長距離記録会があったが、気温が高いコンディションが悪い中で6人中3人が自己ベストを更新した。その他の選手も自己ベストに僅差の走りだった」とチーム力が上がっている。「それぞれの選手が自分の走りを100%出してもらい、トライアスロンの中嶋千沙都(昨年4区区間賞)が出場予定なので、さらにチーム力は向上する」と8位入賞をにらんだ。

【関東高等学校駅伝競走】
栃木県総合運動公園カンセキスタジアムとちぎで48チーム(1チーム棄権)が参加して行われた。スタジアムは全天候トラック9レーン(1周400m、直走130m)、屋外雨天走路 全天候舗装3レーン124m。今大会はコロナウイルス感染防止対策によりたすきリレーでなく、トラックレース積算方式により開会式など簡略化し無観客で開催。昨年は台風19号の影響で静岡県の裾野市運動公園陸上競技場でトラックレース積算方式行われ、この方式は2年連続となった。各チーム女子5名のトラックレースの総計21.000kmで行われ学校総合タイムで順位を決定される。主催者発表のコンディションは午前9時00分天気 晴、気温 21.0度、湿度 41.0%、風速 0.5m/s、風向 南西で良好。山梨学院高校は1時間10分48秒57の走りで6位に入賞した。山学は1区6km 主将の鬼頭このみが20分14秒74の好走で6位。2区4km 石井れいなが13分42秒28と力走し10位。続く3区3km 中嶋千沙都が1位・区間賞9分44秒72の快走で再び6位に引き上げ、4区3km 渡辺萌梨が10分07秒46の力走で7位に、5区5km 青沼麗后が16分59秒37と好走し6位入賞としてフィニッシュした。

◉1区[6km]鬼頭このみ(3年)
▷山梨学院1区の鬼頭は監督から「自分の力を出し切ってこい」と送り出された。外側2列目外から「人数が多いレース、転倒しないように」と10時00分スタート。「先頭集団は早いので、第2集団にしっかりつこうと」走る。「15番手を目標にして順位を上げる」。3キロ「しっかり流れに乗り15番~17番手をキープする」。残り2キロ「第2集団の中盤」に位置を上げるが、「余力を残しながら走る」好走。ラスト1キロ「まだ余力が残っている」と「前に出る」走りに切り替える。「駅伝だが、今回はトラックレースということで順番やタイムがすぐに分かる。チームにどのような影響を与えるか。1区が1番重要な区間だ」と、ラスト500メートルで仕掛け、300メートルでラストスパート」。「4人ぐらいを抜きゴール。最後はきつかった」と実力を出し切る走り。「電光掲示板に6位と表示され驚いた」と、自身の昨年1区の記録より1分以上更新し、順位は25位から6位とジャンプ・アップ、山梨県大会に続きチームに勢いをつけた。
◆個人(=◾️チーム成績)
1位 常磐 並木 美乃(2年 群馬)19:40.46、2位 健大高崎 不破 聖衣来(3年 群馬)19:42.09、3位 錦城学園 三輪 南菜子(3年 東京)19:47.02、4位 日体大柏 髙橋 葵(2年 千葉)19:47.63、5位 白鵬女子 髙橋 凜音(1年 神奈川)19:52.31、☆6位 山梨学院 鬼頭 このみ(3年 山梨)20:14.74、7位 白鴎大足利 藤原 唯奈(3年 栃木)20:14.92、8位 文星女子 木村 桜華(3年 栃木)20:16.50。

◉2区[4km]石井れいな(1年)
▷山梨学院2区の石井は「キャプテンが8入賞以上の6位で走ったので、なるべく順位を落とさないように走ろう」と自分に言い聞かせる。内側の1列目8番目から10時40分スタート「最初から飛ばしすぎないように」と最初の1キロの入りは自制して走る。「集団から離れて単独そうにならないように」と「第1集団の後尾で流れに乗り、1キロ「3分15秒ぐらいで通過。2キロは6分35秒ぐらい」で通過する安定走行。ラスト1キロで「第1集団の速度が上がり引き離される」が力走する。「走りの速度を上げよう」とするが上がらない。「ラスト200メートル、力を振り絞り」走る。「ラストの100メートル、前の選手を抜こうと懸命に走る。距離は縮まる」が抜けないままゴール。「目標タイムより10秒遅かった。まだ走れた」と悔いる13位でゴールし、チーム順位を4つ下げる10位とした。
◆個人成績
1位 錦城学園 塩入 百葉(2年 東京)13:04.67、2位 川崎市立橘 小倉 紘(1年 神奈川)13:05.65、3位 文星女子 山田 未唯(1年 栃木)13:09.43、4位 健大高崎 山田 愛(2年 群馬)13:13.50、5位 東京 水沼 千紗(3年 東京)13:16.44、6位 本庄一 髙橋 朱穂(3年 埼玉)13:16.79、7位 水城 髙橋 実里(3年 茨城)13:18.44、8位 日体大柏 塩野 愛梨花(2年 千葉)13:22.67。☆13位 山梨学院 石井 れいな(1年 山梨)13:42.28
◾️チーム成績
1位 錦城学園(東京)32:51.69、2位 健大高崎(群馬)32:55.59、3位 日体大柏(千葉)33:10.30、4位 文星女子(栃木)33:25.93、5位 常磐(群馬)33:32.50、6位 白鵬女子(神奈川)33:36.84、7位 本庄一(埼玉)33:40.60、8位 川崎市立橘(神奈川)33:50.60。☆10位 山梨学院(山梨)33:57.02

◉3区[3km]中嶋千沙都(2年)
▷山梨学院3区の中嶋は「区間賞を狙い、少しでもチームに貢献しょう」と外側2列目4番目から11時5分スタート。「持ちタイムを調べると1人早い選手がいたので、まずは先頭についていく」と先頭集団の前で走る。「思ったより遅いスローペースで3、4番手」はやる気持ちを抑えて前に出ない。「1キロ、3分16秒の通過。自分の想定は3分10秒悪くても15秒」とスローペース。「昨年はタイムを意識してレースを引っ張ったが、監督の指示で最初から前に出ずにレースの流れで勝負と指示を受けていたので3、4番手で様子を伺う」走り。「2キロ通過は3分20秒とさらにスローペース」で通過する。ラスト1キロ「ここで前に出てレースを引っ張る」と加速。最後の1周で「後ろから選手に抜かれ2番手に下がる」が落ち着いて、「ラスト100mのスプリント勝負だ」と後ろから様子を伺い、「ラスト100メートル、3人の競り合いになり抜け出し、1位獲得に執着し振り切る」快走の1位9分44秒72でゴールし、チーム順位を4つ上げ6位とした。中嶋は昨年の4区に続き2年連続となる区間賞を獲得した。
◆個人成績
☆1位 山梨学院 中嶋 千紗都(2年 山梨)9:44.72、2位 日体大柏 山地 茉娃(1年 千葉)9:45.06、3位 常磐 古郡 聖蘭(3年 群馬) 9:45.34、4位 順天 岩永 桜(1年 東京)9:48.99、5位 川崎市立橘 吉田 凜(3年 神奈川)9:51.27、6位 成田 横澤 奈夏(1年 千葉)9:52.58、7位 埼玉栄 田中 希実(1年 埼玉)9:53.24、8位 茨城キリスト 小野 真緒(1年 茨城)9:55.63。
◾️チーム成績
1位 日体大柏(千葉)42:55.36、2位 錦城学園(東京)43:03.65、3位 常磐(群馬)43:17.84、4位 健大高崎(群馬)43:19.50、5位 文星女子(栃木)43:25.42、☆6位 山梨学院(山梨)43:41.74、7位 川崎市立橘(神奈川)43:41.87、8位 順天(東京)43:46.57。

◉4区[3km]渡辺萌梨(3年)
▷山梨学院4区の渡辺萌梨は「外の選手と内側の選手に接触しないように注意をして」、内側2列目の外3番目から11時25分スタート。「スローペースなので外から余裕を持って位置取り」をする。そのまま1キロ「3分22秒とスローペース」で推移する。依然「スローペースで展開」する。一気に「約1.5キロで急にペースが上がった。『ここでつていいかなければ』としっかりついて行った」と冷静に対処する走り。しかし徐々に加速され「残り1キロで離されたが『焦らずに自分のペースで1秒でも早く走ろう』と気持ちを切り替え」力走する。残り500m、300m、100mと力強く走る。「景色の変わらない苦手なトラックで良くがんばれた」と「今季の自己ベスト10分7秒46でゴール」する。しかし「9分51秒の自己ベストに及ばなかった。これで満足はできない」と12位でチーム順位を1つ下げる7位とした。
◆個人成績
1位 順天 南 日向(2年 東京)9:48.98、2位 市立船橋 江村 穂乃花(3年 千葉)9:50.59、3位 川崎市立橘 細谷 美鈴(2年 神奈川)9:51.44、4位 常磐 菊池 杏梨(3年 群馬) 9:53.30、5位 日体大柏 大橋 日茉理(1年 千葉)9:55.08、6位 錦城学園 九津見 美花(2年 東京)9:58.26、7位 東京 菊地 琴子(3年 東京)9:59.58、8位 埼玉栄 前田 七海(1年 埼玉)10:00.26。☆12位 山梨学院 渡辺 萌梨(3年 山梨)10:07.46。
◾️チーム成績
1位 日体大柏(千葉)52:50.44、2位 錦城学園(東京)53:01.91、3位 常磐(群馬)53:11.14、4位 文星女子(栃木)53:29.62、5位 川崎市立橘(神奈川)53:33.31、6位 順天(東京)53:35.55、☆7位 山梨学院(山梨)53:49.20、8位 健大高崎(群馬)54:03.44。

◉5区[5km]青沼麗后(1年)
▷青沼麗后(1年)内側1列目10番目から「落ち着いて第1集団について無駄な走りをしないように意識」して11時45分スタート。「少しペースが早かったが集団について」走る。「一人が前に飛び出した」が追随はしない。「集団の前でしっかり走り1キロ約3分13秒で通過」する。「自分の設定より7秒ぐらい早かったが、自分のペースが乱れることはない」としっかり走る。集団は2キロを通過、今度は一転して「23秒ぐらいにスピードが落ち、この速度で落ち着いたので余裕を持って走る」。3キロ地点「集団に結構楽について通過する」と走り。残り1キロ「集団がばらけた。遅れないように走った」が次々に選手に抜かれる。「ラスト1周で速度をあげ2人の選手を抜き、ラスト100mでスパートし前を越せなかったのが悔しい」と向上心をむき出す。青沼は「16分59秒37で17分を切る目標をクリア」しての好走で7位とし、チーム順位を1つ上げる6位でフィニッシュした。
◆個人成績
1位 常磐 星野 輝麗(3年 群馬)16:14.41、2位 城西 萩原 結(3年 東京)16:56.09、3位 昌平 四元 桃奈(3年 埼玉)16:56.15、4位 川崎市立橘 伊藤 南美(2年 神奈川)16:57.52、5位 流経大付柏 金原 千尋(3年 千葉)16:57.64、6位 本庄一 浜野 光(2年 埼玉)16:58.55、☆7位 山梨学院 青沼 麗后(1年 山梨)16:59.37、8位 順天 林 凜華(1年 東京)17:02.45。
◾️チーム成績
1位 常磐(群馬)1:9:24.55、2位 錦城学園(東京)1:10:25.56、3位 川崎市立橘(神奈川)1:10:30.83、4位 順天(東京)1:10:38.00、5位 日体大柏(千葉)1:10:46.62、☆6位 山梨学院(山梨)1:10:48.57、7位 健大高崎(群馬)1:11:05.99、8位 昌平(埼玉)1:11:05.99。

【レース後インタビュー】
▶︎2年連続の区間賞を獲得した3区 中嶋千沙都は「昨年はタイムを意識してレースを引っ張ったが、監督の指示で最初から前に出ずにレースの流れで勝負し1位獲得に執着した。チームに貢献できて嬉しい」と素直に喜んだ。「最後の競り合いは、トライアスロンのポイント練習で、3m、30m、600m、1,000m、2,000mを何本も走り強化している。その練習が生きた」と満面の笑み。「約2週間前の第26回日本トライアスロン選手権(スイム750m、バイク20km、ラン5km)に参戦し、この大会にピークで臨めなかった」と、山梨学院高校・チームケンズ山梨でその大会に出場し、ペリエ・グリーンタワー・ブリヂストン・稲毛インターの選手に5秒差の2位の成績を挙げた。昨年1区で11位と好走した「都大路は約1ヶ月あるのでしっかりピークをつくってチームに貢献したい」と決意を述べた。
▶︎6位とチームに勢いをもたらした主将の鬼頭このみは「駅伝競走だがこの大会はトラックレース積算方式なので、タイムや順位がすぐ分かるので1区の走りが後の区間に影響を与えるので集中してレースに臨んだ」と頷く。「15位以内を目指し第2集団で余力をのこし残り500メートルで仕掛け、300メートルでラストスパート」。「4人ぐらいを抜きゴール。最後はきつかった」と実力を出し切る走り。電光掲示板に6位と表示され驚いた」と山梨県大会に続きチームに勢いをつけた。「関東大会に8位入賞を目指して臨んだが、みんなのがんばりで6位入賞することができた。都大路に向けて、このチームはまだまだチーム力を上げられると思うので、しっかり残り1か月でけがと病気に気をつけてチーム全体で強くなっていきたい」と決意を述べた。
▶︎依田崇弘女子駅伝監督は「3,000メートルの平均タイムが10位だったので8位入賞を目指して臨んだ。選手が少しずつタイムを縮めてくれた結果で6位となった」と称える。選手の走りについて「1区の鬼頭は持ちタイムが15番手で巧みに戦い6番と予想以上の走りをしてくれた。2区の石井は持ちタイムが12番手で13位だったのでもう少し上を狙えた。3区中嶋は持ちタイムは2番手、中嶋に先頭を引っ張るなと指示を出していたのでその分タイムは稼げなかったが、実力者としてラストの競り合いに勝ち区間賞を獲得した。4区の渡辺は持ちタイムは12番手、落ち着いて流れに乗り12番と良く走ってくれた。5区の青沼は設定タイムより遅かったが強豪を相手に予想より良い順位でゴールしてくれた」と振り返る。「選手たちは、この大会で各県の代表と良い勝負ができる感覚を掴んだと思うので、大舞台の都大路で結果が出せるように気を引き締めて調整したい」とさらなる高みを目指す。
◾️2020年12月20日(日)、たけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)を発着点とする女子第32回全国高等学校駅伝競走大会(=都大路大会)が行われる。

文・カメラ(H.K) 、(写真提供:女子駅伝) 2020.11.22