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●第40回全日本学生スピードスケート選手権大会
~藤森優衣スプリント1,000m無欲の初優勝~
~山梨学院勢が自己ベストを更新する頑張り~

第40回全日本学生スピードスケート選手権大会が11月28日、群馬県総合スポーツセンター伊香保リンクでスプリント選手権と総合(オールランド)選手権の1日目が行われ、山梨学院大学の藤森優衣(3年 東海大諏訪)はスプリント1,000mで1分20秒53と滑走し初優勝を果たした。藤森は14番目に藤井咲名(日本体育大学)と同走。インレーンスタートの藤森は「200mの入りがいつもは19秒後半が18秒9」と好走、「600m通過のラップ29秒7」と快走し相手選手の前に出る。「残りをプラス2秒以内に抑える」と力走し、1分20秒53でフィニッシュラインを通過した。藤森は「優勝のことは考えていなかった」と無欲の勝利。伊藤潤二監督は「藤森は中距離選手で1,000mと1,500mで戦っている選手。今日1,000mで今季自己ベストを出し優勝した。藤森はもともと力のある選手。大学では勝ちに恵まれなかったが、日頃ストイックに練習をつんでいる。この優勝を契機に明日も1,000mで力を発揮してもらい、今シーズン、そして来シーズンへと自信を持って羽ばたいてほしい」とエールを送り、「山梨学院勢はこの大会でスプリント選手もオールランド選手も自己ベストを更新する頑張りを見せている。明日も楽しみ」と大きく頷いた。明日2日目、スプリント選手権の種目は女子500m・1,000m、男子500m・1,000m。総合選手権の種目は女子1,500m、5,000m、男子1,500m・10,000mが行われる。

【試合前インタビュー】
▶︎伊藤潤二監督は「今大会はスプリント部門(=以下『スプリント選手権』という)、総合部門(オールラウンド=以下『総合選手権』という)が行われる。選手はいずれか一部門のみ出場できる」と頷く。「今日1日目、スプリント選手権の種目は女子500m・1,000m、男子500m・1,000m。総合選手権の種目は女子500m・3,000m、男子500m・5,000mが行われる。明日2日目、スプリント選手権の種目は女子500m・1,000m、男子500m・1,000m。総合選手権の種目は女子1,500m、5,000m、男子1,500m・10,000mが行われる」と説明。「山梨学院はスプリント選手権に女子6選手、男子8選手が、総合選手権に女子5選手、男子8選手が出場するが各選手には自己ベストを更新する滑りを目指してもらいたい」と期待を寄せる。「エースの熊谷萌(2年 盛岡工業)はナショナルチームの強化合宿中で欠場」と明かした。
◾️大会は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点からむ観客で行われ開会式と閉会式は実施しない。1日目と2日目それぞれの種目に1位から3位に賞状が授与される。また各部門(『スプリント選手権』『総合選手権』)の総合選手権者に群馬県知事杯とメダル及び賞状を、2位と3位の者にメダル及び賞状を4位から6位の者に賞状が授与される。

【スピードスケート】
群馬県総合スポーツセンター伊香保リンクは榛名山麓の標高940mに位置している屋外400mリンクで、58m×28mの屋内第1リンクと屋内第2リンク(強化選手専用リンク)を併設している。今大会の参加者はスプリント選手権に男子55人・女子34人、総合選手権に男子58人、女子20。1日目の公式練習は午前7時30分から午前8時30分まで行われた。競技は午前9時00分からスプリント選手権の女子500mが引き続き男子500mが行われた。午前11時14分から女子1,000m・男子1,000mが午後12時37分まで行われた。午後1時02分から総合選手権の女子500mが引き続き男子500mが午後2時20分まで行われた。午後2時33分から女子3,000mが引き続き男子5,000mが午後18時31分まで熱戦が繰り広げられた。結果は次の通り。
●《スプリント選手権》●
〈女子500m〉
▷1位 樋沙織(高崎健大)39.47、2位 藤原美来(大東文化大)40.32、3位 松隈梨乃(日本体育大)40.34。
[山梨学院勢個人成績]
◇12位 藤森優衣 41.18、17位 上條真綺 41.68、21位 佐々木成果41.93、22位 干川あゆみ 41.94、24位 堀内祐実 42.25、25位 木田綾音 42.40。
〈男子500m〉
▶︎1位 小島良太(信州大)35.15 CR、2位 椿尚大(日本大)35.51、3位 向山恭平(明治大)35.55。
[山梨学院勢個人成績]
◆13位 原眞尋 36.59、26位 俵山泰誠 37.11、26位 横沢公希37.11。
〈女子1,000m〉
▷1位 藤森優衣(山梨学院大)1:20.53《200m18.96(6位)、600m48.68(2位)》、2位 大岩未奈美(八戸学院大)1:20.66、3位 樋沙織(高崎健大)1:21.01。
[山梨学院勢個人成績]
◇1位 藤森優衣 1分20秒53、11位 木田綾音 1:22.88、17位 堀内祐実 1:23.78、21位 上條真綺 1:24.90、23位 佐々木成果 1:25.10、27位 干川あゆみ 1:26.05。
〈男子1,000m〉
▶︎1位 小島良太(信州大)1:10.60 CR,RR、2位 堀川大地(専修大)1:11.47、3位 倉坪克拓(日本大)1:11.97。
[山梨学院勢個人成績]
◆11位 原眞尋 1:13.18、15位 渡邉拓 1:13.52、17位 横沢公希 1:13.77、22位 松本匡平 1:15.16、27位 俵山泰誠 1:15.74。
●《総合(オールラウンド)部門》●
〈女子500m〉
▷1位 林海玖(大東文化大)40.71、2位 宮澤茉那(八戸学院大)41.24、3位 矢澤明里(高崎健大)41.55。
[山梨学院勢個人成績]
◇12位 細田京香 42.62、13位 秋山光希 42.63、15位 岩下楓42.78、19位 佐々木陽夏 43.92、20位 笛木麻和 44.94。
〈男子500m〉
▶︎1位 山本大史(明治大)36.29 CR、2位 清川一樹(明治大)36.87 CR、3位 髙橋孝汰(大東文化大)36.95。
[山梨学院勢個人成績]
◆23位 柳沢健太郎 38.61、24位 後藤愛尊 38.67。
〈女子3,000m〉
▷1位 福田琴音(大東文化大)4:28.20、2位 熊谷帆乃香(大東文化大)4:28.27、3位 矢澤明里(高崎健大)4:34.96。
[山梨学院勢個人成績]
◇9位 秋山光希 4:37.36、11位 岩下楓 4:38.95、17位 笛木麻和4:48.49、18位 細田京香 4:50.34、20位 佐々木陽夏 4:56.19。
〈男子5,000m〉
▶︎1位 山本大史(明治大)6:47.93、2位 松崎樹希(日本大)6:51.91、3位 遠藤二千翔(日本大)6:52.77。
[山梨学院勢個人成績]
◆20位 伊藤研太 7:12.15、27位 柳沢健太郎 7:18.47。
※山梨学院勢個人成績の結果は30位以内を掲載した。

【レース後インタビュー】
▶︎スプリント1,000mで初優勝した藤森優衣(3年 東海大諏訪)は、高3の時にジュニアワールドカップ競技会及び世界ジュニア選手権の女子団体追い抜きで銀メダルを獲得したが「大学1年は成績がどん底に落ち、気持ちが萎えてスケートと向き合えなかった」と頷く。「2年から徐々にスケートと向き合えるようになりスランプから脱しられて、今シーズンは調子が上向いていた」と頷く。「今日500mでラップが9秒6まで出て41秒18で今季自己ベストだったので、1,000mに気持ち良くつなげられた」と振り返る。1,000mは「14番目にインスタートからアウトスタートとの日本体育大学の藤井咲名選手と同走した」と頷く。「200mの入りがいつもは19秒後半だが18秒9で入れたので『これはいける』と思った」と、「600m通過のラップ29秒7で、相手選手の前に出ると、そのまま前に選手がいない状態で、前の選手を追ってラップをあげることができなくなった。『他の選手は1秒5プラスで滑るが、残りをプラス2秒以内に抑えたい』と滑ったが、足が後半思うように動かなかった」と課題を口にする。「ややプラス2秒を上回る1分20秒53」でフィニッシュラインを通過した。「優勝のことは考えていなかった。高校の時のベストタイムに迫るタイムが出たので久しぶりにいいレースができた」と無欲の勝利。「明日も、順位は考えないで自分の滑りに集中して楽しみながら滑りたい」とやっと昔の笑みが戻った。
▶︎伊藤潤二監督は「山梨学院はスプリント選手権に女子6選手、男子8選手が、総合選手権に女子5選手、男子8選手が出場。エースの熊谷萌(2年 盛岡工業)はナショナルチームの強化合宿中で欠場」と明かす。「藤森は中距離選手で1,000mと1,500mで戦っている選手。今日1,000mで今季自己ベストを出し優勝した。藤森はもともと力のある選手。大学では今日まで勝ちに恵まれなかったが、日頃ストイックに練習をつんでいる。この優勝を契機に明日も1,000mで力を発揮してもらい、残りのシーズン、そして来シーズンへと自信を持って羽ばたいてほしい」とエールを送り、「山梨学院勢はこの大会でスプリント選手もオールランド選手も自己ベストを更新する頑張りを見せている。明日も楽しみ、それぞれの記録に向けて邁進してほしい」と大きく頷いた。

文(H.K) 、カメラ(平川大雪) 2020.11.28