山梨学院パブリシティセンター

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●第99回全国高校サッカー選手権 1回戦 
~山梨学院高は米子北高と3年ぶりの対戦~ 
~山学が後半攻勢を強め1対0で雪辱果たす~ 

第99回全国高校サッカー選手権大会が12月31日に開幕し、3年ぶり7回目の選手権出場の山梨学院高は浦和駒場スタジアムで、3年前に逆転負けを喫した米子北高(鳥取県代表)と対戦した。山学は県大会決勝と同じスタメンで初戦に臨み、試合は立ち上がりから球際の激しい競り合いで両校一進一退の攻防。堅守速攻が武器の米子北は、素早い攻守の切り替えから前への推進力を持って攻撃に転じるが山学が組織的な守備でゴールを堅守。0対0で前半を折り返し、後半13分、山学は戦局の打開を目指し、ツートップの2枚替えを行う。一方で、山学CB2枚が負傷退場するなど予測ができない試合展開となった。試合の均衡が破れたのは後半29分、MF新井爽太のロングスローを途中出場のDF加藤豪太が頭で合わせ山学が先制。1点を追う米子北も前線の選手を交代させるなど攻撃の活性化を図り、山学は米子北の猛攻にあうが、粘り強い守備を披露。最後まで集中力を切らさず、ゴールを守り抜き、選手層の厚さを見せた山学が3年前の先輩たちの雪辱を果たし、1対0で勝ち切り、4年ぶりの選手権初戦突破を果たした。 
 
高校サッカーの祭典“全国高校サッカー選手権大会”がコロナ禍の中、感染拡大防止対策を徹底し12月31日に開幕。山梨県34校の代表の山梨学院は、3年ぶりに選手権のピッチに戻ってきた。対する米子北は参戦しているスーパープリンスリーグ中国では2位で、選手権には11年連続16回目の出場を誇る全国常連校。山学が前回出場した際には、1回戦で両校対戦し、前半に山学がFW加藤拓己(現・早稲田大、2022年J1清水内定)のヘッドで先制したものの、その後逆転を許し、米子北が勝利を収めている。奇しくも3年前と同一カードになったが、前回と異なり、コロナ禍で部員や保護者などを除いた無観客試合。山学はユニフォームに輝く全国制覇の証の星を増やすべく、選手権初戦を迎えた。 

第99回全国高校サッカー選手権大会 1回戦
≪山梨学院高VS米子北高≫ 2020.12.31 会場:浦和駒場スタジアム
〇 山梨学院高校 1 前半 0-0
後半 1-0
0 米子北高校 ●
山学得点者:加藤豪太

 
試合は、立ち上がりから球際の激しい競り合いで一進一退の展開。米子北は、素早い攻守の切り替えから前への推進力を持って攻撃に転じるがGK熊倉匠(3年 FC東京U-15深川)を中心にCB一瀬大寿(3年 VF甲府U-15)・板倉健太(3年 CAアレグレ)ら守備陣がラインコントロールを行い、ゴールを堅守。一方の山梨学院は右サイド中盤のMF新井爽太(3年 FC深谷)、左サイド中盤のMF廣澤灯喜(3年 湘南ベルマーレU-15小田原)がそれぞれサイドからドリブル突破を図り、FW野田武瑠(3年 インテリオールFC)・FW久保壮輝(3年 FC.GIUSTI世田谷)のツートップにボールを送る。しかし、相手の枚数をかけた守備に苦しみシュートまで持ち込めず我慢の時間が続き、0対0で前半を折り返す。前半のスタッツは山学シュート1本に対し、米子北はシュート5本・CK5本と圧倒的な攻撃力で山学ゴールに襲いかかったが、山学守備陣が体を張ってゴールを守り抜いた。後半に入っても両校の攻防は激しく、後半13分、山学は戦局の打開を目指し、ツートップの2枚替えを行い、笹沼航紀(3年 FC東京U-15深川)・茂木秀人イファイン(2年 FC東京U-15深川)を投入。一方で、CB2枚が負傷退場するなど予測ができない試合展開となった。山学は、県予選から選手層の厚さを誇り、この日もその厚さが如何なく発揮された。後半29分、左サイドから山学の武器の一つであるMF新井のロングスローが風に乗りゴール前に伸び、CB板倉に代わり途中出場のDF加藤豪太(3年 大宮アルディージャU-15)が頭で合わせ先制。1点を追う米子北も前線の選手を交代させるなど攻撃の活性化を図るが、山学は米子北の猛攻にGK熊倉を中心に、粘り強い守備を披露。後半のスタッツは、山学がシュート5本・CK1本に対し、米子北はシュート1本・CK1本と山学が攻勢を強め、勝利への執念を見せた。後半アディショナルタイムは、負傷選手の治療などがあったため7分と長かったが、山学は最後まで集中力を切らさずボールを追い、3年前の先輩たちの雪辱を果たし、1対0で勝ち切った。 
 
試合後、長谷川大監督は「試合中アクシデントがあり、怪我人が出たりするなどスクランブル的な部分があり、(加藤の)1点は、非常に大きな1点だった。(加藤が)いきなり触ったプレーがゴールに結びつくということは普段の努力の賜物だと思うし、こういった大きな舞台でうちは誰が出ても仕事ができるというのが大きな強みなので、加藤も良い仕事をしてくれたと思います」と先制ゴールを振り返り、2回戦に向け「もう一度自分たちの良い所と足りない所を見直して、怪我人の回復に努めて次に向かっていきたいと思います」と意気込みを語った。途中出場で先制ゴールを決めたDF加藤豪太選手は「いつ呼ばれてもいいようにずっとベンチで良い準備をしていました。セットプレーも自分の強みなので、合わせることができて良かったです。(応援席の)一緒にやってきた仲間たちに良い所を見せられました。1勝できたことは嬉しいし、次も勝てるように頑張りたいです」と述べ、自身の得点や初戦突破を喜んだ。 
 
4年ぶりに初戦突破を果たした山学は、次戦・2回戦を1月2日に鹿島学園高校(茨城県代表・4年ぶり9回目)と14時10分にNACK5スタジアム大宮で対戦する。3つ目の星獲得に向けた山学イレブンの挑戦が始まった。 

文(Y.Y)、写真(県大会記録写真より抜粋)2020.12.31