山梨学院パブリシティセンター

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●第99回全国高校サッカー選手権 3回戦 
~山梨学院高はPK戦を制し、藤枝明誠高に勝利~ 
~総合力で10大会ぶりのベスト8・準々決勝進出~ 

第99回全国高校サッカー選手権大会3回戦が1月3日に行われ、11大会ぶりの優勝を目指す山梨学院高は浦和駒場スタジアムで静岡県代表の藤枝明誠高と対戦した。試合は、立ち上がりから山学が堅守速攻で中盤の激しい攻防を制し、アタッキングサードまで攻め込み攻勢を強める。対する藤枝明誠は攻守の素早い切り替えから両サイドを大きく使い山学ゴールに攻め込むが、今大会無失点を誇る山学守備陣がゴールを堅守。前半31分、相手GKのフィードをFW野田武瑠がインターセプトし、これを受けたMF浦田拓実のゴールで山学が先制。しかし、33分には藤枝明誠がCKの混戦のこぼれ球を押し込み同点に追いつき、試合は振り出しに。山学は後半に入り、選手2人が負傷交代したが、交代選手が相手の攻撃にすぐに順応し、両校激しい鍔迫り合いが続く。試合は80分では決着がつかず、勝負の行方はPK戦に。PK戦も拮抗し、両校5人全員が成功しサドンデスとなり、後攻の藤枝明誠の7人目を守護神GK熊倉匠がコースを読み切りスーパーセーブ。山学が総合力で激闘を制し、ベスト8・準々決勝進出を決めた。 
 
山梨学院は、1回戦で米子北高に1対0、2回戦で鹿島学園高に1対0といずれも1点差の拮抗した試合を勝ち切り、3回戦に進出。対する藤枝明誠は、今季スーパープリンスリーグ東海3位で、激戦の静岡大会を勝ち上がり、4年ぶり3回目の選手権出場。前回大会で静岡代表の静岡学園高が優勝したことで今大会第1シードとして1回戦をシードされ、2回戦からの登場。初戦・2回戦は新田高(愛媛県代表)と対戦し、2点差を返し、3対2の逆転勝利で3回戦進出を決めた。富士山を挟んでの隣県同士の対戦。Jリーグの富士山ダービーを彷彿とさせる緊迫した1戦となった。 

第99回全国高校サッカー選手権大会 3回戦
≪山梨学院高VS藤枝明誠高≫ 2021.1.3 会場:浦和駒場スタジアム
〇 山梨学院高校 1 前半 1-1
後半 0-0
PK戦 7-6
1 藤枝明誠高校 ●
山学得点者:浦田拓実


試合は、立ち上がりから山学が押し込む展開が続く。前半6分、守備からのカウンターでFW野田武瑠(3年 インテリオールFC)が右サイドのスペースに走りこんだMF浦田拓実(3年 インテリオール)にボールを送り、MF浦田は、ゴール前にグランダーのクロスを入れ、FW久保壮輝(3年 FC.GIUSTI世田谷)が合わせたが、ボールは惜しくもゴール右に外れる。山学は、中盤の激しい攻防からワンタッチプレーでアタッキングサードまで攻め込み、攻勢を強める。対する藤枝明誠は攻守の素早い切り替えから両サイドを大きく使い山学ゴールに攻め込むが、左SB中根悠衣(3年 FCラーゴ河口湖U-15)、右SB鈴木剛(3年 クラブ与野)が立ちはだかり、ボールを奪い、CBの一瀬大寿(3年 VF甲府U-15)・飯弘壱大(3年 FC多摩)が高さのある堅い守備でボールをはじき返し、今大会無失点の守備を披露。19分には、サイドチェンジから裏のスペースを突かれ、シュートを打たれたが、GK熊倉匠(3年 FC東京U-15深川)がファインセーブ。前半31分、相手GKのフィードをFW野田がインターセプトし、ゴール前に詰めたMF浦田に送り、MF浦田は落ち着いて相手ゴールに流し込み、山学が先制。山学が先制し、リードしたが、33分には藤枝明誠がCKの混戦のこぼれ球を押し込み同点に追いつき、試合は振り出しに。1対1で前半を折り返すと後半開始4分、山学がアクシデントに見舞われる。前日の試合で負傷交代したボランチの石川隼人(2年 GRANDE.FC)に代わり、今大会初先発で攻撃の起点にもなっていた岩岡遼太(3年 FC多摩)が足首を痛め、負傷交代。さらに17分には2回戦で決勝弾を決め、左サイド中盤でアグレッシブにプレーを続けていたMF廣澤灯喜(3年 湘南ベルマーレU-15小田原)も足首を痛め、MF新井爽太(3年 FC深谷)と交代。交代したMF新井は交代直後にロングスローで好機を演出。藤枝明誠は高さのある守備でこれを防ぎ、両校激しい鍔迫り合いが続く。試合は80分では決着がつかず、勝負の行方はPK戦に持ち込まれた。PK戦も拮抗し、両校5人全員が成功。先攻の山は両校7人目も成功させまで成功させ、山学は7人目のDF中根が成功。藤枝明誠の7人目を守護神GK熊倉がコースを読み切りスーパーセーブ。山学が交代選手を含めた厚い選手層の総合力で激闘を制し、ベスト8・準々決勝進出を決めた。 
 
試合後、電話インタビューに応じた長谷川大監督は「(山梨学院が戦っている)Aブロックは、ベスト8の力を持つチームが集まっていて、1回戦から非常に強度の高い試合になっている。試合前は、藤枝明誠が2試合目、こちらは3試合目でコンディションの部分で不利かなと思ったが、相手チームが経験していない激しい山を2つ超え、ゴール前の粘り強い守備や球際の強さなど経験値は非常に上がっており、試合の度に成長し、自信を持って胸を張って戦えた。怪我人が出る中で、いろいろな選手がいろいろな状況で光を浴びて日替わりで活躍していて、良い準備を皆ができているという証。いろいろな選手が活躍できるというのはこのチームの強み」と述べ、ここまでの大会を振り返り、準々決勝・昌平戦に向け「プリンスリーグでは(ベストメンバーではない中で)0対1で負けていて、同じ相手に2回負けるわけにはいかない。自分たちの力がどのくらいなのかを示す試合になり、強い気持ちを持って戦い、山梨学院の鋭さや強さをしっかり発揮できれば柔対剛の戦いになり、試合の主導権争いでは負けたくない」と意気込みを語った。 
 
11大会ぶりの選手権優勝を目指す山学は、次戦・準々決勝を1月5日に同じプリンスリーグ関東に所属する埼玉県代表の昌平高(2年連続4回目)と12時05分にフクダ電子アリーナで対戦する。3つ目の星獲得に向けた山学イレブンのさらなる挑戦は続く。 

文(Y.Y)、写真(県大会記録写真などより抜粋)2021.1.3