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●第99回全国高校サッカー選手権 準々決勝 
~山梨学院高が堅守で昌平高に1対0の完封勝利~ 
~一体感を持って戦い11大会ぶりの準決勝進出~

第99回全国高校サッカー選手権大会準々決勝が1月5日に行われ、11大会ぶりの優勝を目指す山梨学院高はフクダ電子アリーナで埼玉県代表の昌平高と対戦した。試合は、序盤から山学が試合の主導権を握る。前半7分、左FKをファーサイドのDF一瀬大寿がヘッドで中央に折り返し、ゴール前のFW久保壮輝も空中戦を制し、山学が先制。その後もセカンドボールへの対応や相手へのハイプレッシャーでボールを奪い、攻勢を強めていく。一方の昌平もポゼッションサッカーで前線への推進力を高めるが、山学守備陣が初戦から続く堅い守備で得点を与えない。後半に入ると個人技に勝る昌平が攻勢を強め、山学守備陣が絶え凌ぐ時間が続くが二重三重の組織的な守備で今大会1失点の堅守を披露。同点に追いつきたい昌平も二重三重の波状攻撃で山学ゴールを脅かし、猛攻を仕掛ける。昌平の猛攻は試合終了まで続いたが、最後まで一体感を持ってハードワークを続けた山学が、1対0の今大会3試合目の完封勝利で、11大会ぶりのベスト4・準決勝進出を決めた。 
 
山梨学院は、ユニフォームの胸に輝く全国制覇の証、3つ目の星獲得を目指し、今大会に臨んだ。1回戦で米子北高に1対0、2回戦で鹿島学園高に1対0といずれも1点差の拮抗した試合を勝ち切り、3回戦に進出。3回戦では激戦の静岡大会を勝ち抜いた藤枝明誠高と対戦し、PK戦サドンデスの末に勝利を収め、10大会ぶりの8強・準々決勝進出を決めた。対する昌平は、2年連続4回目の選手権出場で、山学と同じプリンスリーグ関東に所属し、今季の対戦成績は0対1で山学が敗れている。Jリーグ内定選手4人を擁し、1回戦では高川学園高(山口県代表)と対戦し、0対2のビハインドから後半40分、ATに追いつき、PK戦で勝利。2回戦では、京都橘高(京都府代表)に2対0、3回戦では創成館高(長崎県代表)に3対0といずれもクリーンシートで勝利し、2年連続の準々決勝進出を決めた。山学は、応援席の仲間の思いも背負い、準決勝の舞台・埼スタへの切符獲得、プリンスでのリベンジを誓い、一丸となって試合に臨んだ。 

第99回全国高校サッカー選手権大会 準々決勝
≪山梨学院高VS昌平高≫ 2021.1.5 会場:フクダ電子アリーナ
〇 山梨学院高校 1 前半 1-0
後半 0-0
0 昌平高校 ●
山学得点者:久保壮輝


試合は、序盤から山学がハードワークで試合の主導権を握り、前半7分にFKを獲得。キッカーのFW野田武瑠(3年 インテリオールFC)がファーサイドのDF一瀬大寿(3年 VF甲府U-15)に送り、DF一瀬がヘッドで中央に折り返し、ゴール前のFW久保壮輝(3年 FC.GIUSTI世田谷)も頭で合わし、空中戦を制した山学が先制に成功。その後もセカンドボールへの対応やアグレッシブなハイプレッシャーでボールを奪い、右サイドのMF新井爽太(3年 FC深谷)、左サイドのMF廣澤灯喜(3年 湘南ベルマーレU-15小田原)がそれぞれ堅守速攻で前線にボールを運び、攻勢を強めていく。一方の昌平もJ内定選手を中心にポゼッションサッカーで山学ゴールに攻め込むが、山学守護神GK熊倉匠(3年 FC東京U-15深川)を中心とした守備陣が初戦から続く粘り強い守備で得点を与えない。33分には山学がハイプレスからボールを奪い、MF新井のスルーパスを受けたMF石川隼人(2年 GRANDE.FC)がシュートを打つが、惜しくもゴール左へ外れる。その後も山学が押し気味に試合を進め、1対0で前半を折り返す。後半に入ると個人技に勝る昌平が攻勢を強め、山学守備陣が絶え凌ぐ時間が続く。左SBの中根悠衣(3年 FCラーゴ河口湖U-15)やCB一瀬の体を張った守備でゴールを死守。山学の中盤のボランチMF石川・MF谷口航大(2年 鹿島アントラーズジュニアユース)が球際の強さを見せ、DF陣と連携し、二重三重の組織的な守備で今大会1失点の堅守を披露。昌平も二重三重の波状攻撃で山学ゴールを脅かし、猛攻を仕掛ける。後半ATには昌平が厳しいプレスからボールを奪い、カウンターでPA内まで攻め込むが、GK熊倉が果敢に飛び出し、ボールを奪取。昌平の猛攻は試合終了まで続いたが、最後まで集中力を切らさず一体感を持ってハードワークを続けた山学が、前半序盤の1点を守り切り、今大会3試合目の完封勝利で、ベスト4・準決勝進出を決めた。 
 
試合後、長谷川大監督は「厳しい戦いでした。昌平高校のテクニカルな部分にどう対応していくのかがきょうの課題になっていたので、前半に関しては十分対応できていました。(選手一人一人が)良く役割を演じて、一生懸命自分たちの目指すサッカーを達成してくれました。残りの試合にしっかり照準を合わせて頑張っていきたいです」と話し、選手を称えた。この日も堅守が冴え、主将としてもチームをまとめたGK熊倉匠主将は「一体感を持って(戦え)、プリンスリーグの借りを返すことができたので良かった」と述べ、先制ゴールを決めたFW久保壮輝選手は「(一瀬)大寿が折り返ししてくれると信じていたので、折り返しのポジションに素早く入って、点を決めようと思っていました。次の試合も厳しい試合になると思いますが、チーム一丸となって層の厚さを活かして戦っていきたいです」と得点シーンを振り返り、準決勝への意気込みを語った。 
 
11大会ぶりに8強の壁を突破した山学は次戦・準決勝を1月9日にプリンスリーグ北信越に所属し、2年連続選手権4強入りを果たした新潟県代表の帝京長岡高(3年連続8回目)と12時05分に埼玉スタジアム2002で対戦する。3つ目の星獲得まであと2つ、山学イレブンの躍進は続く。 

文(Y.Y)、写真(県大会記録写真などより抜粋)2021.1.5