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●山梨学院大学空手道部4年生を送る会
~3年生企画コロナ禍で14名の卒団生を送る~
~北海道から沖縄保護者48世帯と来賓が参加~ 

山梨学院大学空手道部は2月6日、山梨学院大内の樹徳館空手道場で新型コロナウイルス感染拡大に対処する4年生を送る会を行った。これは例年催す退部式とホテルで行う懇親会がコロナ禍で中止となり、この2つを合わせた4年生を送る会を3年生の幹部が4年生に感謝の気持ちを込めて企画した。オンラインで、北は北海道から南は沖縄の保護者48世帯と来賓を繋ぎ、会場にはマスク姿の後輩34名、そして片田貴士監督と小松和義保護者会長が参列。男子10名・女子4名の4年生が拍手で会場に迎えられ着席した。小松 保護者会長が「社会人となるが、空手道部の4年間と同じように大活躍されることを祈念いたします」と挨拶。栗木憲康OB樹徳会会長が「コロナ禍で4年生は集大成の1年だったが、社会に出てもめげずに4年間で養った財産を社会で発揮してもらいたい」と挨拶。式後はビンゴ大会で盛り上がり、監督と保護者はオンラインで親睦会を行った。また保護者も含め空手部の大会の写真や後輩から先輩へのメッセージなどをビデオ鑑賞しなごんだ。4年生1人ひとりから一言では最後に藤沼航輝 男子主将が「主将・副主将は、コロナ禍で苦労すると思うが終わってみれば全てのことがプラスとなって帰ってくるチームのために頑張ってもらいたい。皆さんお世話になりました」と挨拶。新城龍士郎 新男子主将が「関東大会以外の全国大会が中止になるなど4年生の集大成を飾れず、悔しい思いをしたと思います。先輩たちの気持ちを背負って試合では結果を残したい」と送ることばを述べた。片田監督が「4年生は、社会に出てそれぞれの目標を立て、一度の人生なので後悔しないように全力で歩んで欲しい」と結んだ。最後に記念撮影をして解散した。

■経緯経過■
山梨学院大学空手道部は、第3波コロナ禍で例年の催し退部式とホテルで行う懇親会が中止となり、この2つを合わせた4年生を送る会を3年生の幹部が4年生に感謝の気持ちを込めて企画した。参加者は、オンラインで北は北海道から南は沖縄の保護者48世帯と来賓を繋ぐオンライン参加者と、会場参加者は、4年生14名、3年生10名、2年生10名、1年生14名の計48名、監督と保護者会長の総計50名に限定。会場参加者は検温とアルコール消毒、会場(道場)の上部の左右の窓を全開とし、出席者全員マスクで参列とすることを取り決めた。次第は1.4年生入場、2.小松和義保護者会長挨拶、3.栗木憲康OB樹徳会会長来賓挨拶(オンライン)、4.二瓶卓郎外部コーチ挨拶、5.ビンゴ大会[監督と保護者オンライン懇親会]、6.ビデオ鑑賞、7.4年生1人ひとりから一言、8.送ることば、9.片田貴士監督挨拶と決定し、監督などの許可を得て実現した。

■4年生を送る会■
齋藤沙希さん(3年)と中尾江梨さん(2年)の進行で、4年生が拍手で男子10名・女子4名が会場に入場し着席した。小松和義 保護者会会長が「この1年間はコロナウイルス感染拡大の影響で練習も満足にできない、試合も関東大会1試合という状況にも心が折れることなくよく頑張ったことに敬意を表します。これから社会人となりますが、空手道部の4年間と同じように大活躍されることを祈念いたします」と挨拶。北海道からオンラインで参加の栗木憲康 OB樹徳会会長が「コロナ禍で4年生は集大成の1年だったが、社会に出てもめげずに4年間で養った財産を社会で発揮してもらいたい」と挨拶。式後はビンゴ大会で盛り上がる。その情景をオンラインで見ながら保護者が「監督、先ほど北海道では流氷の話が出ていましたが、私どもの沖縄ではこんな感じで桜が咲いていますよ(桜を写し披露)」と話しかけると、片田貴士監督は「沖縄は暖かいですね……」などとオンラインで懇親を深める。その後、空手部の大会の写真や後輩から先輩へのメッセージなどをビデオ鑑賞し保護者ともどもなごやかな雰囲気で楽しんだ。4年生1人ひとりから一言では監督へのお礼や後輩へのお礼、後輩とのエピソードなど思い思いに述べ、最後に藤沼航輝 男子主将が「4年生全員に後輩の皆さんがついてきてくれたことに感謝します。男女の主将・副主将はコロナ禍で監督と選手との調整などで、苦労すると思いますが、終わってみれば全てのことがプラスとなって帰ってきますのでチームのために頑張ってもらいたい。皆さんお世話になりました」と深々とお辞儀をした。新城龍士郎 新男子主将が「先輩たちには部活動だけでなく、プライベートでも良くしてもらいすごくお世話になりました。昨年はコロナ感染拡大の影響で思うような練習ができなく、関東大会以外の全国大会などが中止になる中で4年生の集大成を飾れず、悔しい思いをしたと思います。私たちも悔しかったです。今年こそは大会があることを願って、先輩たちの気持ちを背負って試合では結果を残したいと思います。先輩たちが引退されて卒業するのはとても寂しい気持ちで一杯です。今まで先輩が教えてくださった多くのことを忘れずにこれから頑張っていきます」と送ることばを述べた。片田貴士監督が「今日の4年生を送る会は、3年生が4年生に対してこれまでの感謝の気持ちの表れで、コロナ禍でどうにか開催したいとこぎつけてくれました。今、4年生1人ひとりから一言を聞いて、4年間の活動の中で一つ一つ成長していくのだなと改めて感じました。4年生の1年間は辛い1年間だったと思います。試合に出たくても出られない。なんのために練習しているのかとか、それを乗り越えて全員が就職先を決定してくれたのが何よりの救いとなりました。そして10月の関東大会では形で男女ともに3位となり、その悔しさを全日本大会で優勝して晴らしたいと、選手も私も思っていましたがコロナ禍で中止となり叶いませんでした。その思いを礎にチーム目標は全国制覇と高いが在校生は引き継いで、その思いを果たしてくれるのではないかと思います。4年生は、社会に出てそれにはそれぞれの目標を立て、一度の人生なので後悔しないように全力で歩んで欲しい」と結んだ。最後に記念撮影をして解散した。

■終了後インタビュー■
▶︎田井碧 女子主将(4年)は「コロナ禍で例年通りの動きができないイレギュラーの時代で、監督とも男子主将とも打ち合わせが多く、臨機応変の対応力が求められた。そんな中でも部員と監督とも、うまく連携が取れ、刻々と変わるコロナ感染拡大に即した練習メニューもうまく作れた」と胸を張る。「大会は1年間6試合ぐらいあるが関東大会1試合となった。団体組手はベスト16、団体形が3位という結果だったが、1年間もしくは4年間の集大成として、そのプロセスをみんなで協力して、練習し、戦いに臨めたので後悔はありません」と爽やかな笑顔。「後輩には自分の目標を立てたら、環境や周りに流されずに、ストイックに取り組み貫き通してもらいたい」とエールを送る。「空手は小1から始めた。大学1年生のときに全日本大学空手道選手権大会でベスト16が思い出深い。1年ごと自分の目標を立てそれが達成できたので、この大学に入って空手を続けて良かった」と感謝する。「就職は食品メーカに内定している。社会に出ても周りの人と支え合い切磋琢磨して、自分のスキルを高め会社に貢献したい」と述べた。
▶︎藤沼航輝 男子主将は「関東大会では形でセンターを務めて3位として全国大会出場を決めたがコロナ感染拡大で中止となったが、関東でチームのセンターの主軸として、主将として結果を出さなくてはならないというプレッシャーが強くあったが、そうした立場を味わえて逆に楽しめた」と生々と振り返る。「キャプテンを大学で初めて務めさせていただいたが辛いことが多くあった。主将は選手と監督の仲を取り持つ役なので、様々な意見をまとめるという難しさに直面し悩んだが、それを1年間やってこれたというのは主将の立ち振る舞いやリーダーとしての素養が身につき人間力が高められ、自分の中で大きな力になった」と振り返る。「3年生の男女の主将・副主将はコロナ禍で監督と選手との調整などで、苦労すると思うが、終わってみれば全てのことがプラスとなって帰ってくるので、チームのためにも頑張ってもらいたい」とエールを送る。「就職先は商社に営業職で決まった。主将で得たノウハウを、会社では監督が上司となるので生かしていきたい。また、相手先と仲を取り持つ役になるので社会で新たな経験を積みさらに成長したいと」謙虚に述べた。
▶︎新女子主将 池田想樂(3年)は「11月末の退部式も1月もしくは2月にホテルでパーテイー形式の各学年で思考を凝らした出し物を披露する懇親会も中止になり思案した結果、退部式と懇親会を合わせた4年生を送る会を企画した」と明かす。「保護者や来賓へのオンラインは、関東大会で監督が保護者にオンラインで中継していたことを思い出し、オンラインで参加してもらおうと思い立った。式後は恒例の学年ごとの出し物は取りやめて、その代わり三密を避けるビンゴ大会と空手部の大会の写真や後輩から先輩へのメッセージなどをビデオ鑑賞する企画にした。保護者には中継で全ての模様を見ていただいたが、ビンゴ大会の時には保護者と監督がオンラインで懇親を深めてもらった」と演出に凝った。「4年生や保護者の皆さんにすごく喜んでもらえて嬉しい」と声が弾んだ。「先輩方は良いチームを作ったのがそのチームを越えられるように、全国で戦えるチームになりたい」と抱負を述べ、「試合があってもなくても空手道を極めていき、仲間と人間力を高めていきたい」と淡々と述べた。
▶︎新城龍士郎 新男子主将は「本来は10月に関東大会があって、11月に全日本大会があって、そこで4年生が引退されて3年生に引き継がれるが、今年は全日本大会が中止になったので10月に幹部交代を行なった」と説明。「4年生を送る会は、今の4年生には1年生の頃から空手だけでなく私生活もよく面倒を見ていただいた恩があるので、どうしても諦められずに、コロナ対策をして最低限でも感謝の気持ちだけでも伝えたくて幹部4人で企画した」と明かす。「例年であれば保護者やOGやOBが参加してホテルで懇親会をして4年生を送るが、コロナ対策でオンラインにより保護者や来賓の皆様には参加していただいて、会場は学生と監督と保護者会長さんに限定し開催にこぎつけた」と振り返る。「昨年から様々な大会がなくなり関東大会のみとなった。その中でも希望を失わずに取り組めたのは4年生のおかげ、先輩たちが成しえなかった夢を引き継いで、今度は自分たちが叶えたい」と力強く頷き、「先輩方には社会に出ても夢を持って突き進んでいってもらいたい」とメッセージを贈った。
▶︎小松和義保護者会会長は「今年は開催が危ぶまれていたので空手部後輩の企画で保護者もオンラインで参加できる中で、4年生を送る会を開催していただき感謝いたします」とお礼を述べる。「私は山梨県に住んでいるので、第1波コロナ禍で子供たちがどのような状況なのかつぶさにわかりましたが、他県の保護者はかなり心配して、『自宅に帰省させたい』という話もありましたが、『片田監督のコロナ禍でも、選手たちの目標である全国大会優勝を目指して出来ることを継続し大会に備えたい』との意向があり、保護者会はその意向を汲んで空手部で練習をすることを了解しました」とおもんばかった。その結果「監督やコーチの指導で、選手たちは小グループでの練習や野外での練習などで、関東大会に出場し男女ともに3位になり、全日本大学空手道選手権大会の出場権を獲得しました」と感謝する。「保護者会長は1年で交代となりますが、新たな保護者会長が選出され保護者会も選手たちのバックアップを引き続き行います。空手部のますますの活躍を祈念いたします」と述べた。
▶︎片田貴士監督は「コロナ禍で関東大会開催が危ぶまれた中で『大会関係者のご尽力で10月4日(日)に日本武道館で開催される』と聞いたときは『選手の努力が報われた』と関係者の皆様に感謝しました」と振り返る。「山梨学院は男子団体形に出場した藤沼航輝 新庄龍士郎 高尾恒輝 江原流一が3位、女子団体形に出場した加藤華香 竹原由奈 中尾江梨 村上斗南が3位となりました。(関東大会男女3位写真)男子団体組手は5-0で立教大学に勝利し、2回戦で拓殖大学と対戦し0-3で敗退。女子団体組手は2-1で青山学院大学に勝利し、2回戦で国士舘大学と対戦し0-2で敗退。選手たちはコロナ禍で出来る限りの練習を行い立派に戦ってくれました。男子団体形と女子団体形は全日本大学空手道選手権大会出場権を獲得していました。その悔しさを全日本で優勝して晴らしたいと、選手も私も思っていましたがコロナ禍で中止となり叶いませんでした。4年生は、社会に出てそれにはそれぞれの目標を立て、一度の人生なので後悔しないように全力で歩んで欲しい」と結んだ。

文(H.K) 、カメラ(藤原稔) 2021.2.8