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●山学大と甲府城西高が高大連携協定締結
~地域教育活性化の好循環システム構築を目指す~
~高校・大学が連携し地域人材の育成に取り組む~

山梨学院大学と山梨県立甲府城西高校は2月22日、高大連携協定を締結し、山梨学院広報スタジオで調印式を行った。調印式には、古屋光司学長と小俣宏記校長ら両校関係者が出席し、古屋学長・小俣校長が協定書に署名。山学大として高大連携協定の締結は初めてで甲府城西高としては3例目。両校では、これまでも生徒や教員の体験授業への参加、スポーツ科学部からの教育実習生・教育ボランティアの受け入れ等相互交流を行ってきた。今回の協定締結を契機に、さらに連携を深め、地元大学の資源を活用した探求学習の推進や主体的な学習活動と教育の資質向上の推進、地元高校のニーズに応じた人材育成・研究を推進し、まずはスポーツ科学をキー概念とした地域教育活性化の好循環システムの構築を目指し、高大連携により地域人材の育成に取り組む。
 
山学大スポーツ科学部では、2018年度から総合学科高校の甲府城西高のスポーツ健康系列の1・2年生や教員への体験授業の実施、大学の施設・設備等の見学受け入れ、保健体育の教育実習、クラブ活動のコーチングなど教育ボランティアの派遣といった相互交流を実施。高大連携協定の概要説明を行った遠藤俊郎スポーツ科学部長は「甲府城西高校では、総合学科高校として県内唯一のスポーツ健康系列を有し、スポーツに関連する知識や技能を深める学習活動を推進しており、山梨学院大学に2016年にスポーツ科学部が設置されたことで、スポーツ・スポーツ科学をキーワードに地元地域教育の活性化、文化としてのスポーツの活性化に高大が連携して協力する素地ができたと言えると思います。これまでも甲府城西高とは様々な交流を行ってきておりますが、今後はさらに両校の教育資源や教育プログラムを相互活用し、スポーツ科学をキー概念とした地域教育の活性化を図っていきたいと思います」と抱負を語った。
 
調印式では、甲府城西高の小俣宏記校長と山学大の古屋光司学長がそれぞれ協定書に署名し、協定を締結。挨拶の中で小俣宏記校長は「山梨学院大学は本県のスポーツシーンをリードし、全国的・世界的なスポーツ選手を輩出しております。山梨県の高等学校で単独でスポーツ健康系列を有している本校にとっては、連携の効果は絶大なものです。本校の進学・就職先は県内が75%で、県内への人材輩出に力を注いでおり、連携により日本トップレベルの指導者や学生にお力添えをいただき、山梨県内への優秀な人材の輩出に貢献していきたいと考えております。今後は学習の連携に加え、部活動の連携を深め、両校の教育活動を効果的に接続し、地域教育の活性化につなげていきたいと思います」と高大連携の意義を語り、古屋光司学長は「大学進学率と地元進学率が高まる中で、地元の高校と大学とが連携していくことが重要になってきました。大学全入時代を迎え、大学に求められる教育の内容や質が変化する中で、社会(就職)との接続を意識したカリキュラムを考えなければならず、大学教育も変化を迫られています。各大学には特色や独自性があり、本学では、国際化教育に加え、スポーツを通じた教育にも力を入れており、特色の合う高校と連携を深めることで3年+4年で高い教育効果が期待でき、社会との接続もスムーズに行くものと思います。高大連携にあたっては、高校側の意見を頂戴しながら様々なカリキュラムの実践を通じ、学生・生徒の連携、教員同士の教育開発を行い、一緒に地域の人材育成に努めていきたいと思います」と大学として初めてとなる高大連携協定に期待を寄せた。
 
両校では来年度も引き続き、スポーツ健康系列の学習活動(授業)において大学教員による体験授業の提供や高校生の大学施設等の活用、部活動のコーチングサポートなどを継続。相互の教育資源の活用や高大接続プログラムを実施し、高校側としては地元大学の資源を活用した探求学習の推進や主体的な学習活動と教育の資質向上を推進し、大学側として学生による各種教育活動への参画と地域理解、地元高校のニーズに応じた人材育成・研究の推進に注力する。協定初年度はスポーツ科学の探究・スポーツ科学の応用・スポーツ教育活動での協働・スポーツ情報の交換の4本柱でまずは“スポーツ科学”をキー概念とした地域教育活性化の好循環システムの構築を目指し、高大が連携して地域人材の育成に取り組み、他の系列・学部との連携も検討・模索していく。

文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)2021.2.22