●Kick Off Ceremony2021
~全教職員が今後の中期計画、事業目標を共有~
~理事長賞、団体部門1件、個人部門2件を表彰~
学校法人山梨学院から2021年4月1日に法人名称の変更を行った学校法人C2C Global Education Japanは、同日Kick Off Ceremony2021を山梨学院メモリアルホールをメイン会場に実施した。昨年度は新型コロナウイルス感染症が拡大傾向にあることから中止。今年度は、設置学校ごとに参加者を分散し、オンライン配信を併用する形で開催した。第1部では、各設置学校の中期計画や理事・評議員、各設置学校管理職の紹介、各種表彰行い、第2部では、C2C Global Education Group構想についての説明が理事長から行われ、今後の事業目標について全教職員が共有した。セレモニーでは、第14回理事長賞の授賞式も行われ、今年度は団体部門1件、個人部門2件を表彰。団体部門では2度目の選手権制覇を果たした高校サッカー部、個人部門では、国際化の基盤づくりに貢献した熊達雲法学部教授、監督・総監督として3度の高校日本一を達成し、学園のスポーツ振興に貢献した横森巧サッカー部総監督が受賞した。
■第1部
第1部では、各設置学校の中期計画について、古屋光司理事長がそれぞれの学校種の2015年度からの事業活動収支を示しながら、今後の2024年度までの事業計画、学校運営等に言及しながら説明。さらに、理事・評議員、各設置学校管理職についての人事発表も行われた。第1部の最後には「各種表彰」として、県単位以上の被表彰者の紹介、永年勤続者の表彰が行われた。また、第14回理事長賞の授賞式も行われ、今年度は団体部門1件、個人部門2件を表彰。理事長賞は幼稚園から大学院までの全ての教職員やその団体を対象として、教育研究活動、学校運営、スポーツ、芸術文化活動、社会貢献活動のいずれかで顕著な功績をあげ、法人の発展に多大な貢献をした教職員を特別に顕彰する制度で2008年度に創設された。今年度の団体部門は、コロナ禍の中で行われた第99回全国高等学校サッカー選手権大会において攻守の粘り強さとチームの一体感を武器に激闘を戦い、11大会ぶりに2度目の選手権制覇を成し遂げた高校サッカー部が受賞した。個人部門では、大学法学部教授として優れた指導力を発揮するとともに永年にわたり国際化の基盤づくりに尽力し、西安交通大学との孔子学院設置やダブルディグリー協定締結など現在の国際交流の活性化や留学生募集に貢献した熊達雲教授と高校サッカー部監督・総監督として第88回選手権、2018年度インターハイ、第99回選手権と3度の高校日本一を達成し、学園のスポーツ振興や発展に貢献した横森巧総監督が受賞した。受賞者挨拶で、高校サッカー部を代表し長谷川大監督は「2020年シーズンはコロナ禍で非常に苦しいシーズンでした。選手たちはくじけそうな状況の中でも日本一という目標に向かってそこを信じて日々のトレーニング、約2週間の全国大会の期間を必死に駆け抜けてまいりました。たくさんのご支援をいただき、感謝を心に刻みながら、皆様の心に届くように試合に臨み、気付いたら高い所にいました。今回の栄誉ある理事長賞を受け、気持ち新たに全国の高い所に向かっていけるように、もう一度足元から頑張ってまいりたいと思います」と感謝や今後の抱負を述べ、熊達雲教授は「この賞は、私個人にというよりも、今まで国際交流に携わってきた人々に対する激励かなと思っています。本学の国際化は1986年のアメリカ・パシフィック大学との姉妹校提携に遡ります。中国とは南開大学を皮切りに、復旧大学、西安交通大学などとの協定締結で関係を深め、1999年に本格的に留学生の受け入れが始まりました。中国の名門大学との交流を契機に、当時中国では無名だった本学が中国の国民に少しずつ知られ、留学生の募集もスムーズにいくようになりました。中国からの留学生は、教職員の温かい対応に感謝の気持ちでいっぱいです。今後もキャンパスの国際化の整備はさらに続きますので、これからも微力ながら皆さんと一緒に国際化を推進していきたいと思います」とこれまでの国際化の一端を紹介し、さらなる国際化への尽力を口にした。横森巧総監督は「山梨学院のサッカーの強化を16年かけて進めてまいりました。この間、迷うことばかりでしたが、スポーツセンターの下田先生をはじめ、日本を代表し、世界を相手にする先生方に指導を仰ぎ、背中を追いかけてきました。私は、一生懸命やっている学生や生徒の姿が好きです。それに惹かれて年甲斐もなく、必死になってやってきました。私はスポーツには絶対は無いと常日頃思っています。弱いチームでも努力すれば勝てる、二流だろうが、三流だろうが努力すれば勝てる、工夫さえあれば勝てると淡い気持ちを含めて選手たちには話をしています。今年はオリンピックがありますが、新しいスポーツの魅力を感じ、学びながら前進していきたいと思います」と語り、さらに前を見据えた。
■第2部
第2部では、C2C Global Education Group構想について古屋理事長が説明を行った。冒頭で2019年度に制定した学園哲学「C2C」について紹介した。一つ目のC2Cは個性と能力を最大限に発揮して、新しい価値を創出することを楽しむ「Creativity to Curiosity」、二つ目のC2Cは、時代の変化に適応して自ら実行して現実社会を変えていくことを楽しむ「Challenge to Change」。C2Cは新たな学校法人名の基にもなっていることから再確認を行った。また、これまでの人類の歴史を振り返り、2000年9月のニューヨークで開催された国際連合のサミットで承認されたTransforming our world : the 2030 Agenda for Sustainable Development(持続可能な開発のための2030アジェンダ)のSustainable Development Goals(SDGs)(持続可能な開発目標)について提示し、一市民として地球規模の課題解決に向けて意識・行動を変える必要があると訴えかけた。さらに、SDGsの4-7について示し、21世紀における教育のあり方について解説を加えた。このほか、今後の事業目標や事業構造について詳説した。最後に、古屋理事長は「C2CとSDGsの実行により、世界の平和と持続可能な発展に貢献する変革者となる。スローガンは“Better World for Future Children”。これをスローガンに掲げて、先ほどの示した事業目標に向かって前に進んでいきたいと思います」と教職員に語りかけ、第2部の理事長プレゼンを結んだ。
文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)2021.4.1