●山梨学院大学・大学院・短期大学入学式
~新型コロナ対策として、学部・学科ごとに開催~
~1231名の新入生が希望を胸に新生活スタート~
2021年度山梨学院大学・大学院・短期大学の入学式が4月3日に行われ、新入生は、新たな希望を胸に桜の舞うキャンパスに足を踏み入れ、学生生活をスタートさせた。例年、大学・大学院・短期大学が合同で入学式を行っていたが、昨年度は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止。今年度は感染対策を徹底し、各学校種がそれぞれ式典を企画し、大学は学部ごとに時間・会場を分けて実施した。今年度4月の新入生は大学・大学院988名、短大243名の計1231名。各入学式では、入学許可に続き、学長・研究科長式辞、教職員紹介などが行われた。大学・短大では、新入生代表が誓いの言葉を述べ、これから始まる新たな学生生活を前に気持ちを新たにした。昨年度前期は緊急事態宣言による休校など対面授業の実施は困難となったが、今年度は週明け5日からガイダンスや授業を開始し、新入生は夢への挑戦に向け歩みを進める。
2021年度4月の新入生は大学法学部341名、経営学部367名、健康栄養学部40名、国際リベラルアーツ学部37名、スポーツ科学部187名、大学院社会科学研究科16名、短大食物栄養科80名、保育科139名、専攻科保育専攻24名の計1231名。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、法学部・経営学部・健康栄養学部・国際リベラルアーツ学部・スポーツ科学部・大学院社会科学研究科・短大がそれぞれ時間・会場を分けて実施。大学は古屋光司学長、大学院は丸山正次研究科長、短大は遠藤清香学長が入学許可を行い、新入生に向け式辞を述べ、入学を祝福した。なお、昨年度卒業式同様に、新型コロナウイルス感染防止の観点から会場内は新入生・教職員に限定し、保護者へはオンラインで式典の様子が配信された。
■大学長式辞
古屋光司大学長は式辞の中で「しっかり目標を掲げて1日1日を無駄にすることなく生きてください。きょうという1日を無目的に過ごすのではなく、何かに繋がる1日としてください。充実した日々は、何かに向かって努力しているから得られるものです。努力の先には目標達成と成功が待っていますが、誰かに与えられた成功では、本当の達成感は得られません。努力と苦労の先にのみ、自らの成長と達成感を手に入れることができるのです。きょうから皆さんは何をしますか。大学生活には時間の余裕があります。大学生のうちに、自分は何をしたいのか、自分は何者なのか深く考えてみてください。その際、年齢、国籍、性別などなるべく多様な人々との接点を持ち、様々な価値観に触れ、自分という存在を改めて認識してみてください。皆さんには大学生活において未来への準備をしっかりしていただきたいと思います。ここで本学園の創立者の古屋眞一先生の言葉を贈ります。“青年よ 読書に励み 己を磨け”“青年よ 未来に備え 体をつくれ”“青年よ 歴史を学び 知識をひらけ”“青年よ 世界を知って 大志を抱け”。皆さんには自分の立てた目標に向かって努力を継続して欲しいと願っています。本日新たなスタート地点に立つ皆さんが、これからの学生生活を送るにあたって、志を高く持ち、粘り強く努力を続けて大きく成長してくれることを願っています」と述べ、新たな生活を歩み始めた新入生にエールを送った。
■大学院社会科学研究科長式辞
丸山正次研究科長は「学問の世界では一方が正しく、一方が正しくないという価値判断をすることがあり、社会科学ではある種の宿命で、私たちは何らかの事柄に対して価値判断をしています。この価値判断が本当に正しいのかを常に吟味しながら研究する必要があります。研究する上では、この部分は本当に真剣に悩んでいただきたいと思います。多様な価値観のある社会の中で、自分はどうやって論証できるか、どうやって説得できるか、大学の勉強では、ここまで要求されませんが、大学院以上の勉強では、緊張感のある姿勢で物事を考え、論じ、表現することが求められます。これからは、今まで過ごしてきた空間とは少し異なります。自分が言っていることが本当に正しいのか、どういう見解が他にあるのか、それに対してどうやって反論・反駁、正当化できるかということを常に問われますので、2年間の中で考え、成長していってください」と述べ、これからの研究生活を前に、新入生を激励した。
■短期大学長式辞
遠藤清香短大学長は「(前略)皆さんは今、優しい先生になりたい、人々の健康に役立ちたい、みんなを笑顔にするスイーツをつくりたいなどそれぞれに夢を抱き、純粋な理想を持ってここにいらっしゃると思います。そのために、専門の知識・技術を身に付けようと本学に入学されたことでしょう。その専門的な学びがいよいよ始まります。これから学びを進めていく中で、皆さんに大切にしていただきたいことがあります。それは“実践を貴ぶ”ということです。“実践”が大切な理由を3つお話いたします。一つ目は、実践を通して単なる知識が生きた知識へと変わっていくからです。(中略)二つ目、実践の場は皆さんに学びの原動力を与えてくれます。(中略)三つ目、実践の場は皆さんの人間性を育んでくれます。(中略)本学の学びの中で実践の機会は様々用意されています。コロナ禍ではありますが、多くの施設や園の協力のもと、学外実習を通した実践の機会が沢山あります。不安もあると思いますが、勇気を持って実践の場へ積極的に出て行ってください。そして単なる知識を生きた知識とし、学びの原動力を得て、教科書だけでは得られない人間力を身に付けてください。いよいよ2年間の学生生活がスタートします。これからの2年間は驚くほどあっという間です。“実践を貴ぶ”このことを胸にこれからの日々をお過ごしください。2年後、見違えるほど成長した自分に、皆さん自身が出会えることを願っています」と新入生に語り掛け、これから始まる新たな学生生活に臨む学生の背中を押した。
文(Y.Y)、カメラ(平川大雪、小池裕太、藤原稔、Y.Y)
2021.4.1