山梨学院広報課

HOME

山梨学院パブリシティセンターニュースファイルイメージ画像

●山梨県高校総体陸上競技が一足早く始まる
~山学、女子400で雨宮が2位。先陣を切る~
~続く女子1500で青沼・石井が1位、2位~

第73回山梨県高等学校総合体育大会陸上競技大会が5月8日、小瀬スポーツ公園陸上競技場で開幕した。他競技に比べて種目数が多い陸上競技のため12日から始まる総合体育大会に先駆け行われた。会場は、新型コロナウイルス感染防止対策を受け原則無観客の措置を取った。8日の競技は男・女各9種目の予選、決勝(フィールド競技は決勝のみ)が組まれた。山梨学院高校は午後の決勝に女子400m、男・女1500m、男・女4X100mR(リレー)に出場。最初に登場したのは女子400m雨宮倫可(3年)。最終コーナーをトップで入るも、残り100mで韮崎高の選手にかわされ2位となった。続く女子1500mでは1,2位に青沼麗后(2年)、石井れいな(2年)のワンツーフィニッシュ。男子1500mでは篠原一希(2年)が最後の直線で韮崎高の選手と2位を競ったが僅かに及ばず3位となった。いずれも学校対抗得点に大きく貢献した。この大会は6月に行われる関東高等学校陸上競技会の山梨県予選を兼ねており個人及びチーム6位までが出場権を獲得でき、上記以外にも女子1500mの井手笑菜(1年)が5位、女子4X100mRチーム5位、男子4X100mRチームが6位入賞。出場権を得た。次の陸上競技は12日・13日に同競技場で行われ各校の力がぶつかる。

高校生スポーツの頂点を目指す高校総合体育大会の山梨県大会が12日から14日にかけて行われる。その開幕の前に一足早く陸上競技が始まった。大会は各種目とも1位8点、2位7点、8位1点として採点され総合得点で学校対抗順位が決められる。各校のアスリートたちが日々の練習で培った技と力で母校とチーム、自分への名誉を懸けて優勝、上位などそれぞれの目標に向かってしのぎを削る。

■陸上競技1日目 
◆決勝進出 4X100m・雨宮倫可が攻めたレースで納得の2位
GWが終わり、昨日の雨が小瀬スポーツ公園の新緑に一層の潤いを与え目に優しい。風もなく穏やかに晴れ上がった競技場に選手たちが躍動した。一足早く始まった陸上競技は開会式に続き競技開始となった。午前中を掛け予選が行われ、午後決勝というスケジュールで進められた。午後2時、曇り空に変わったトラックに山梨学院高校の最初の決勝進出者、女子400mの雨宮倫可(3年)が登場。予選を2位で通過した雨宮はスタートから飛び出し、第1コーナーをトップで入るとその後も積極的にレースを進め逃げ切りを図る。しかし、最終コーナーで2番手の韮崎高の選手がスパート。かわされた雨宮は必死に追いかけるも及ばず2位となった。表彰式後、雨宮倫可選手(3年)は「今年部長になって個人3種目、リレー2種目の5種目を任してもらえるようになって、私が優勝したら総体の流れが作れるかなと思って攻めたレースをしたんですけど負けてしまいました。攻めたレースの結果ですので満足しています」と笑顔で答えた。「関東では山梨学院記録と今のベストが59秒台なので58秒台を目標に最後の学年ですので力を出し切りたい」と気を引き締めていた。今大会残りのレースは100,200mと4X400mR。次の目標は関東大会で悔いのない結果を残すこと。

◆女子1500m決勝 青沼麗后・石井れいな・井手笑菜3人で対抗得点獲得に貢献
トラックを約4周回る1500m。女子の決勝は12人で争われた。スタート直後から山梨学院の3人は集団の前方で走る。1周目77秒、3人なった2周目も76秒と速いペースで青沼、石井が引っ張る。一方、井手は4,5番手に下がり前を追うが差は広がり始めた。残り1周青沼がスパートを仕掛け、2位の石井を突き放し10mの差をつけ、さらに差を20mに広げ1位でゴールした。2位は石井が入り、ワンツーフィニッシュを決めた。3人目の井手は5位に入賞した。表彰式後の3人(左から青沼麗后・石井れいな・井手笑菜)に話を聞いた。優勝した青沼麗后選手(2年)は「1000までは間隔を取り、残り500はフリーでそれぞれペースを上げるレース設定だったんですけど、自分のなかでは最後上げることができ、少し足の不安もあったのですが、予定通りできて良かったです」。石井れいな選手(2年)は「今回は関東大会に出場できるように2位以内という目標を立て、山梨学院3人がしっかり入賞するという目標でした。自分はあまりペースを上げられなかったですけど、結果として3人で目標をクリアできて良かったです」と振り返った。5位入賞の井手笑菜選手(1年)は「目標は3位の選手に付いて行ってラストで抜くと考えていたんですが1000mの通過で少し離れてしまい、ラスト500では上げられたんですけど、4位にも抜かれてしまい、あまりいいレースにはならなかったですけど、自分のベストは出せたので良かったかなと思います」と話した。

◆男子1500m 3位の篠原一希は悔しさを関東大会にぶつける
篠原一希(2年)、望月瑠希哉(2年)、渡邉大雅(1年)の3人で臨んだ男子1500mは15人での争い。序盤1周を先頭集団につけた篠原、望月は1000m付近で4位、7位で通過した。徐々に差を付けられた望月を尻目に篠原はラスト300mでスパートして前に出るも付いて来た韮崎高の2人に抜き返された。1位となった選手には離されるも2位とは激しい競り合いを演じほぼ同時にゴール。僅かに及ばず0,1秒差で3位となった。3位に入った篠原一希選手(2年)は「優勝を目指し頑張りました。ラスト一周で前に出る予定だったんですけど思ったよりきつく、ラスト韮崎の2人の先輩が出てから対応できなく、とても悔しい気持ちです」と下を向いた。関東大会の出場権を獲得し、「県外に出てもしっかり戦える選手になりたいので積極的に走って上位を目指して頑張りたいと思います」としっかり前を向いた。望月瑠希哉は9位、渡邉大雅は14位だった。

◆男・女4X100mR ともに入賞。関東大会出場の切符をつかむ
男子チームは1走・雨宮暖杜(1年)、2走・坂本隆汰 (1年)、3走・蘇我涼介 (1年)、4走・梅田太陽(3年)。ゴール直前で前を行く身延高に追いすがり0,03の差で6位となった。女子は、1走・小林保乃蘭 (3年)、2走・村松璃香(1年)、3走・村松苺華(1年)、4走・雨宮倫可(3年)の4人で臨んだ。1走・小林がまずまずのスタートを切るも第2走者とのバトンリレーが少し詰まり順位を落とす。3走、4走アンカー雨宮が必死に追うも5位でゴールした。結果、男女とも入賞。関東大会の切符をつかんだ。

◆その他の競技結果
トラック競技は男子400m予選に蘇我俊介(3年)、笠原昇真(2年)、花輪皇磨(1年)が出場。男子110mHには小柳竣平(2年)、上遠野裕信はDNS(棄権)。また、女子の400m予選は国久美祐(3年)、村松瑠香(1年)が出場したがともに決勝には進めなかった。フィールド競技は決勝だけで行われ、男子走幅跳びは、上遠野裕信(2年)28位、円盤投げの手塚光翼(3年)11位、女子走幅跳びの沓掛美麗(2年)17位、永坂莉羅(2年)はNM(記録なし)という結果に終わった。
陸上競技は残り12日と13日に行われ、12日は男子8種目、女子7種目。13日は男女とも7種目が実施される。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2021.5.9