山梨学院広報課

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●県パン協同組合と山学短大が包括的連携協定締結
~相互に地域資源発見、地産地消推進で地域振興~
~学生たちのレシピを製品開発・販売に活用~

山梨県パン協同組合と山梨学院短期大学との間で、6月21日、山梨学院クリスタルタワー7階広報スタジオにおいて包括的連携協定調印式が行われた。連携協定は、県パン協同組合と山学短大が相互の知的・人的及び物質的資源の活用を図りながら地域の課題解決、豊かな地域社会の創造・発展に寄与することを目的に行われた。連携・協力内容は、山学短大が提供する洋菓子・和菓子・製パンに関するレシピを県パン協同組合が製品の開発、販売に活用することで地域資源の発見や地産地消の推進など地域の特性を生かした振興につなげることとしている。県パン協同組合から小野曜理事長、輿石輝夫副理事長、山学短大からは遠藤清香学長、羽畑祐吾食物栄養科長が出席。まず遠藤清香短大学長が挨拶。「相互に連携・協力していくことは食分野での専門職の育成においてさらなる励みとなるとともに製パン分野の発展に寄与するもので、食を通して人々に笑顔を届けるうえで重要な役割と責任を果たすことを願います」と述べた。続いて小野曜協同組合理事長は「学生たちのアイディアを使わせてくださいとお願いしたところ、学生たちが一生懸命考えた財産のレシピは提供・協力するので連携協定を結び、お互い山梨を良くするために頑張りましょう」と言ってくれたことが今日の調印に至ったと述べた。続いて関係者が見守る中、小野理事長と遠藤短大学長が協定書に署名・交換した。今後については、調印式を機に早急に具現化するとした。

■山梨学院短期大学と山梨県パン協同組合との連携協定調印までの経緯
山梨学院短期大学と山梨県パン協同組合とは、今迄にも密接な関係を築いてきた。「洋菓子」「和菓子」「製パン」の3分野と、レストランサービス分野のプロフェッショナルを目指す学生のために2009年に開設された食物栄養科フードクリエイトコース(2017年パティシエコースに名称変更)に「製パン」の知識と技術を教える講師として長年その道で活躍してきたプロの輿石輝夫県パン協同組合現副理事長(出席者)が担い、第一線で培ってきたノウハウと経験を学生たちに伝え現在に至っている。また、コース開設と同時に始まった短大独自の『スイーツマイスター試験』が卒業制作として行われるようになり、2016年、文部科学省から認定を受けた「卒業時における質保証の取り組みの強化」の一つとして学内の審査以外に学外の専門家から評価を受ける「専門的実践外部試験」が導入された。その外部試験審査員の一人が小野曜理事長で当初から携わってきた経緯がある。

■両者の連携協定への思い
調印式は、樋川隆山梨学院短期大学地域連携研究センター長の進行で行われた。出席者の紹介の後、調印式挨拶で小野曜理事長は5年間携わってきた外部試験審査で感じたことを「まずは、先生たちの熱心さに心を打たれ、次に学生たちと同じ目線で良い物、山梨の良い物を皆で探そうと学生・先生が一つになって動いている姿を見て、これは私たちの協同組合が何かしらチャンスをいただければお店に出せるんではないかと話を進めました。・・・私たち工場で働いている者にはない発想がどんどん湧き出てくる学生たちのアイディアをぜひ使わせてくださいと先生にお願いしましたところ学生たちが一生懸命考えた財産のレシピは提供・協力するのでしっかり連携協定を結び、お互い山梨を良くするために頑張りましょうと言ってくれました。・・・審査前に製作しているところみたら楽しそうに物をつくっていて、やはりパンづくりは、おいしくて楽しいのと、つくっていて楽しいということが原点だと思いながらこの日を迎えました」と締結までの思いを語った。また、遠藤清香短大学長は「・・・本学では長きにわたりパン協同組合の皆さまには製パン実習など授業で学生たちに技術をご教示いただくなどご協力いただいてまいりました。特に専門的実践力外部試験『スイーツマイスター試験』では学生たちの卒業制作となるオリジナルのお菓子やパンに対して評価をしていただき、また、一つひとつ丁寧にご助言をいただいております。パン協同組合のプロのパン職人の皆さんに学生自身が製作したパンをほめていただいたり、さまざまな励ましご助言をいただいたりすることで本学の学生たちは自信と誇りを持って社会に出ていくことができております。改めて御礼申し上げます。この度、山梨県パン協同組合と本山梨学院短期大学と相互に連携・協力していくことは食分野での専門職の育成においてさらなる励みとなるとともに製パンでの分野の発展に寄与するものと確信しています。この度の連携がこの山梨県において食を通して人々に笑顔を届けるうえで重要な役割と責任を果たすことを願ってご挨拶とさせていただきます。」と述べた。

それぞれの挨拶の後、小野曜理事長と遠藤清香短大学長が包括連携に関する協定書に署名、引き続き小野理事長と羽畑祐吾食物栄養科科長が協定書に基づき、連携事業を円滑に実施するための覚書を締結した。今後については、調印式を機に早急に具現化するとし、県パン協同組合は、芦沢素征同青年部会長を中心に、山梨学院からの今までの多くのレシピを精査・絞り込みをしながら製品の開発・販売など検討を進めていく。協定締結後、記念撮影が行われ、その後それぞれの出席者はメディア記者からの取材を受け閉会となった。

両者が互いに相手を思いやり尊重しあう今回の連携協定は、今後の発展に向けさらなる良好な関係構築に繋がる大きな一歩になることだろう。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2021.6.22