山梨学院広報課

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●山学大ベストティーチャー表彰式
~2020年度は5名の教員の教育実績を表彰~
~指導実践を共有し教育の質向上や活性化に期待~

山梨学院大学は2020年度を対象としたベストティーチャー表彰式を6月23日に実施した。ベストティーチャー表彰制度は、教育の質向上や活性化を目的に2019年度に新設され、授業内外での卓越した指導力や教育方法の工夫や改善など前年度の教員の「教育実績」を表彰するもの。第3回目となる2020年度被表彰者には、横山丈太郎法学部准教授、東秀忠経営学部教授、吉野美香健康栄養学部教授、中垣浩平スポーツ科学部准教授、近藤裕子学習・教育開発センター准教授の5名が選出された。表彰式は合同教授会(オンライン開催)において行われ、5名の教員には古屋光司学長から表彰状が授与され、受賞の喜びや自身の指導実践、今後の教育活動の抱負を語った。
 
【2020年度山梨学院大学ベストティーチャー】
横山丈太郎法学部准教授
学生の学修環境の改善をきめ細やかに行い、ゼミでの熱心な学生指導など学生ファーストな指導が評価された。横山准教授は自信の担当する科目の指導実践などについて解説し「授業で課すレポートは、思考力を鍛えられる問題とし、採点後に回答例やポイント、受講者の傾向、優れた視点など全員への講評を早めに送るようにしています。内容的な教育効果に加え、この科目に関わっているという実感をもってもらえればと思っています。私の授業実践の骨子となっているのは、実務において有為な人材になってもらうためのコンテンツ、積極的な心理で取り組んでもらうための誘導です。ただし、実務的な有為性は実践的な技能自体ではなく、様々な要素からなる複合的なものだと思います。先人が説くような修養的教育ができれば理想ですが、法律討論会や卒業論文の指導などで時に地下水脈のような英知に到達するようなことがあります。学生との関わりや誘導については、法学科の先輩教員の手厚い指導から学んできました」とあいさつした。
 
東秀忠経営学部教授
授業開発に積極的に取り組み、チームティーチングにおいてリーダーシップを発揮し、丁寧な指導実践が評価された。東教授は「単なるティーチングスキルの卓越ではなく、経営学部の中に真の意味のチームティーチングを実現するという組織づくりへの貢献を高く評価していただいたと学部長からは伺いました。これまでは、チームティーチングはオムニバス講義(各教員の全問分野による独立した講義)が前提となっていましたが、より深く踏み込み、授業に関わるそれぞれの教員が強みや経験を持ち寄りながら一つの授業を作っていく形式に改めました。やはり、学生や教員個々の力には限界があり、お互いのポテンシャルを引き出し、一つのものに向かうことで喜びや成果は大きく、2020年度はコロナで制約はありましたが、Zoomなどのテクノロジーの活用や先生方と連携を深め、出発点となる足場をつくることができました。来年度以降も今の取り組みをより深く探究しながら、みんなでより遠くへいけるように微力ながら尽力していきたいと思います」と語り、更なる授業開発に意欲を示した。
 
吉野美香健康栄養学部教授
コロナ禍でも自宅で調理実習が行えるよう授業改善を行い、学生の授業評価も高く、管理栄養士試験の対策講座も中心となり熱心に行ったことなどが評価された。吉野教授は「学部の教員として10年が経ちましたが、学生が学ぶことで知る喜びを感じられるような授業を心掛けてきました。昨年度はオンライン授業中心の1年でしたが、自ら学ぶことを楽しんでもらえるように努めてきました。オンラインでも分かるときの喜びを実感して欲しくて、通常の授業と同じように板書を取り入れ、学生自身が図表などを書き、後から復習できるような授業づくりを常に行ってきました。これからも学ぶ楽しさを実感してもらえるような授業を行っていきたいと思います」と授業実践で心掛けていることなどをコメントした。
 
中垣浩平スポーツ科学部准教授
授業資料や教材の工夫、丁寧な演習指導、学生の専門学会での発表につながる高い指導力が評価された。中垣准教授は「ベストティーチャー賞という非常に重みのある賞をいただきましたが、私自身はまだまだ力不足を痛感するような日々を過ごしています。学部の先生方のご協力があっての受賞で、今後も先生方と一致団結して少しでも良い学部になるように尽力していきたいと思います」と述べ、更なる学部教育の充実を力強く誓った。
 
近藤裕子学習・教育開発センター准教授
リーディング・ライティング科目の教育方法の開発、ライティングサポートデスクの設置・運営に貢献し、個別指導の充実に努めたことが評価された。近藤准教授は「着任して4年目になりますが、ライティング教育について模索しながら最初は始めてきました。レポートライティングでは、初年次教育としての取り組みに加え、社会に出てからも活かせるよう教育し、話す・読む・聞く・考えるという言語技術の育成にも力を入れています。今年度から2名の先生を迎え、実践する環境が整い、これからやっていこうという気持ちでいっぱいです。より一層努力していきたいと思います」と語り、更なる指導の充実に向け、気持ちを新たにした。
 
表彰式では、受賞者一人一人に古屋光司学長から表彰状と副賞の目録が贈られた。古屋光司学長は「今回受賞された先生方、誠におめでとうございます。教育の質的転換や教育力の向上を目的に新設した制度で3回目の表彰ですが、複数回の受賞も可能です。今年度もより高みを目指して教育実践に取り組み、組織として、チームとして教育力の向上に取り組んでいただきたいと思います」と挨拶し、受賞者を祝福した。
 
※2019年度(第2回)は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため表彰式は実施せず原禎嗣法学部教授、大﨑恵介経営学部准教授、古閑美奈子健康栄養学部教授、MELZER Jurgen Paul国際リベラルアーツ学部教授、苅山靖スポーツ科学部准教授、齊藤眞美グローバルラーニングセンター教授の6名を顕彰した。

文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)2021.6.23