山梨学院広報課

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●第18回アルテア七夕まつり2021
~コロナ禍に規模を縮小。2年ぶりに開催~
~スタッフの運営努力で学生も満足の2時間~

山梨学院恒例の「第18回アルテア七夕まつり2021」が7月2日、大学キャンパスセンターSTAGE21で開催された。昨年は新型コロナウイルス感染防止の影響を受け中止となり、今回はいまだ感染が収まらない中、拡大防止策の徹底を図り2年ぶりの開催となった。例年、酒折地区の初夏の風物詩として多くの地域住民に親しまれてきたが、今回は同大・短大の学生100人に限定。祭りの定番、屋台での飲食販売は行わない措置を取るなど規模を縮小して実施した。「七夕X国際交流」をテーマに同大学生センタースタッフがさまざまな趣向を凝らし、「初夏の夕べのひとときを留学生と日本人学生がともに楽しく過ごせたら」との思いでステージでのパフォーマンスを充実。ダンスや音楽のパフォーマンス、日本語・中国語・英語の3か国語競演の『七夕』朗読劇、留学生との交流ミニゲームなど楽しい企画で会場を盛り上げ、射的コーナー、手持ち花火体験コーナーなどで祭りの雰囲気づくりも演出した。イベントのフィナーレには、「新型コロナに負けないぞ!」と小雨降る梅雨空に約300発(業者発表)の花火が打ち上げられた。

■「アルティア七夕まつり」は初夏の風物詩、地域交流の場 
山梨学院大学キャンパスセンター壁面に天の川を挟んだ牽牛(アルテア)と織女(ベガ)が年に一度巡り合うロマンティックな伝説がモチーフとなったレリーフが設置されている。本学の校章には「梶の葉」がデザイン化されている。梶は和紙の原料で、紙によって発展した学問の異名でもある。いにしえより人びとが文字の上達を願い、さまざまな夢や思いを梶の葉に記し「七夕の星」に託した故事に由来するモニュメント。山梨学院では地域住民と学生たちの安寧を願い、2003年から交流の場として催しを始めた。今では酒折地区の一大イベントとして定着。初夏の風物詩として親しまれている。

■コロナ禍に学生100人限定、規模を縮小開催
7月2日、停滞する梅雨前線の影響で山梨県内では大雨の予報が出されていたが午後5時前には雨が上がり受付の前には数十人が列を作り午後6時の開始を待った。18回を数える「アルテア七夕まつり2021」は、昨年が新型コロナウイルス感染防止の影響で中止となり今年は、万全な拡大防止策の徹底を図り2年ぶりの開催となった。今回は山梨学院大学・短大の学生100人に限定し、飲食を伴う屋台の出店を控えるなど規模を縮小して実施した。学生はマスク着用、受付で受付表の記入、検温、消毒をして入場した。キャンパスセンターSTEGE21周辺には、願い事を書いた短冊や吹流しなど色とりどりの七夕飾りがなびき、短冊には「早くコロナが終わって家族と旅行がしたい」「コロナが終息して友だちと遊びに行けますように」「毎日が笑顔で幸せにいられますように」とコロナの終息を願うものや、七夕伝説にちなむ“異性との交際”成就によるものが多く見られた。

■「国際交流」がテーマ。学生センタースタッフ、学生のために奮闘
祭りの始まる前、今回のイベントリーダーを担った山梨学院大学学生センター・帯金久次長に話を聞いた。「学生が昨年も今年も何もできない状態で学生が集まって何か体験できる機会を作りたいという、学生センタースタッフの思いがあり、反対もありましたが今回は人数制限を設け、コロナ対策をしっかりやって開催に至りました。大学のグローバル化も意識して中国を初めいろいろな国の学生とうちの学生の国際交流も兼ねて『七夕X国際交流』をテーマにしました。構想から約1ヶ月以上の中で、学生センター主導で学生に呼びかけ模擬店の代わりに学生会が射的と花火の体験コーナーを担当、ボランティア部がバルーンアート、折り紙をやるなど雰囲気づくりやあまり普段体験しないようなものを体験させることを考えてやりました」と開催までの経緯を話した。

準備は直前まであわただしく行われた。「初夏の夕べのひとときを留学生と日本人学生がともに楽しく過ごせたら」との学生センタースタッフの思いが詰まったステージが午後6時、中国とニュージーランドからの女子留学生の司会進行により「七夕まつり」がスタートした。
オープニングに「チアリーダー部&ダンス部」が明るく元気な演技で一気呵成に会場を盛り上げた。続いては日本の文化を知ってもらおうと『七夕』の由来を日本語・中国語・英語でそれぞれの国の5人がリレーで話をつないでいく朗読劇が披露された。会場にはこの日のために全員が浴衣を着て参加した国際交流センター職員やゆかた姿の留学生も初夏の祭りに彩りを添えていた。朗読劇に参加した小林哉太さん(法学部政治行政学科3年)は「今回は国際交流がテーマで留学生が多い大学なので、僕はボランティア部でバルーンアートや折り紙を一緒にやろうと企画に参加しました。最近は、こんなにたくさんお客さんが来てくれることがないのでこういう機会で交流できることは素晴らしいことだと思います」と話した。ステージ周辺では、学生センターに協力して学生会による射的コーナーや手持ち花火体験コーナー、ボランティア部によるバルーンアート、折り紙コーナーも祭りの雰囲気に一役買っており、ステージの合間に多くの人が楽しんでいた。手持ち花火に興じていた来海真帆さん、小森直斗さん、北村志歩さん(左から)は同じ経営学部3年の同級生。来海さんは「規模は縮小されていてもこのように花火ができて楽しい」。小森さんは「自分は初めて参加したのですけど、楽しんでいます」。北村さんは「楽しいです。山梨学院は留学生が多く、一緒に楽しめるイベントなので良かったと感じています」とそれぞれ話した。

■ステージは最高潮に盛り上がり、フィナーレは打ち上げ花火の大輪
ステージではその後も、中国留学生の歌やDJのスクラッチ音楽に合わせたストリートダンス、総勢29人によるダンス部のヒップホップ・ブレーク・ジャズダンスなど元気な切れのある動きをステージいっぱいに繰り広げ来場者を圧倒。なおもiCLAの学生によるギターと伸びのある歌声でライブの臨場感を醸し出し会場を一つにした。また、今回の国際交流の目玉。来場者がいくつものグループに分かれトークタイムを設け、ジャンケンゲームで友だちの輪をつくるなど和やかな雰囲気を演出した。留学生の参加も多く国際色豊かな祭りとなった。ベトナム人留学生のクアン・リンさん(経営学部2年)は「ここに来て2年ですがこういうイベントに参加したのは初めてだったので踊ったり、盛り上がれたので楽しかった。七夕とは何か分からなくて、3つの言語で説明してくれ日本の文化に触れ良かった」と上手な日本語で話した。2時間に及ぶイベントのフィナーレは小雨降るキャンパスに上がる大輪の打ち上げ花火。今年も年に一度の逢瀬を遂げたであろう牽牛(アルテア)、織女(ベガ)の七夕の星に「新型コロナに負けないぞ!」との思いが込められたメッセージと来場者それぞれの願い事が届けと約300発の花火が梅雨空に大きく咲いた。規模は小さくてもスタッフの懸命な努力が実を結んだ爽やかなイベントとなった。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2021.7.3