山梨学院広報課

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●「第103回全国高校野球選手権山梨大会」3回戦
~山学高準々決勝へ。打線爆発、帝京三高に快勝~
~5回連続夏の甲子園出場を狙う~

「第103回全国高校野球選手権山梨大会」が9日開幕。昨年は新型コロナウイルス感染防止を受けて中止となり2年ぶりの開催。今大会は観客を控え部員と保護者、学校関係者の一部に限定。厳重なコロナ感染防止策を講じて行われている。山梨学院高校は11日に初戦を迎え、巨摩高校に7-1で勝利し、16日3回戦を山日YBS球場で帝京第三高校と対戦した。山梨学院高校は一昨年4年連続9回目の甲子園出場を果たしており、5年連続の優勝を目指し臨んだ。試合は、先攻の山梨学院が初回に3点を先制すると2回表一死後、連続本塁打を含む連続4本の長打などで7点を奪い10-0とリードし、試合をほぼ決めた。先発の中川泰雅(3年)が3回を2安打1点に抑え、後続に託した。打線は5回表まで13-1とし、その裏2点に抑えればコールドゲーム成立も、帝京第三も意地を見せ3点を返し13-4でコールドを回避した。山梨学院は6回表2点を追加。その裏、無失点に抑え15-4とし6回コールド勝ちを収めベスト8に駒を進めた。準々決勝は18日に行われる。

9日に開幕した大会は、活発な梅雨前線の影響で日程変更に苦慮する中、16日の3回戦3試合は1日遅れの実施となった。山梨学院高は2試合目に帝京第三高と私立高同士の対戦となった。帝京第三高とは2018年度「第100回全国高校野球選手権記念大会山梨大会」決勝で対戦。12-4で勝利し、3年連続夏の甲子園への出場を決めた記憶に新しい対戦相手だ。山梨学院は昨年出場予定だった全国選抜野球大会が新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け中止になり春・夏の県大会も中止。かろうじて選抜の代替試合が夏の甲子園で交流試合として行われたが、それ以降新しいチームで昨秋の大会と今年の春大会で戦うもベスト8止まり。このままでは夏の甲子園での出場が危ぶまれ、チームの立て直しが喫緊の課題となった。今大会では、今までのチームを見直し初戦では2年生4人、1年生3人を先発で起用。2戦目の3回戦では2年生3人、1年生3人を先発グラウンドへ送った。

■初戦と打順替えが功を奏し打線が爆発
試合は山梨学院の先攻で始まった。一回表、先頭打者の相澤秀光(2年)が2球目を中前へ運ぶと、二死後走者二塁で4番高橋海翔(1年)が左前適時打で1点先制。四球を挟んで6番佐仲大輝(1年)が中堅越えの適時二塁打で2点を追加。3-0とリードした。山梨学院先発は初戦2番手で無失点に抑え役割を果たした右腕中川泰雅(3年)に託された。1回裏、バント安打で出塁を許すも、上々の立ち上がり。2回表、山梨学院打線が爆発した。一死後、2番相澤が中堅越え三塁打で出塁すると3番鈴木斗偉(2年)が鋭い打球で右翼線を破る適時二塁打で1点。続く3番岩田悠聖(2年)が初球高めの球を振り抜くと右翼芝生席へ2点本塁打。4番高橋も左翼席へ打ち込んだ。なおも相手失策やスクイズ、安打が続きこの回7点を挙げ10-0と突き放した。その裏の中川は一死後、安打と死球、四球で満塁の走者を背負うと犠飛で1点を献上した。3回表には一死一塁、5番甚野赳生(3年)が左翼フェンス直撃の適時二塁打で加点11-0とした。4回裏、中川から継投した左腕宮下龍希(3年)は一死後、2連続安打を打たれるも後続を連続三振で切り抜けた。5回表、山梨学院は死球と四球、バッテリーミスの一死満塁に8番進藤天(1年)が右翼線に2点適時打を放ち13-1とリード。この裏を2点に抑えればコールド勝ちが成立するまで相手を追いつめた。

■5回コールド回避に帝京第三も意地を見せる
しかし、帝京第三も意地を見せた。山梨学院は初戦の巨摩高戦9回に登板。きっちり1回を完全に抑えた右腕山王晃成(2年)がこの試合も抑えを期待された。しかし、初めて先頭打者を死球で出すと、その後も制球が定まらず一死満塁の危機を迎えると踏ん張れず、5番打者に投じた4球目をきれいに右前に弾き返され2点を失った。さらに続く打者が犠飛で1点を追加し13-4。帝京第三はこの回のコールドは回避した。6回表、山梨学院は先頭打者2番鈴木斗偉が一塁強襲打で塁に出ると5番甚野が初球を振り抜き左中間席に2点本塁打を打ち込み15-4と再びコールド圏内に戻した。6回裏、勝負に出た山梨学院ベンチはエース榎谷礼央(2年)を投入。幕引きを図った。帝京第三は途中出場の先頭打者9番が中前打。一死後、2番打者も中前打で食らいつき走者二塁・一塁と榎谷を攻め立てた。続く3番打者に投じた2球目がライナーで2塁手のグラブに。二塁走者が戻れずダブルプレーとなり試合終了。山梨学院が猛打と継投で6回コールド勝ちを決め、準々決勝ベスト8に駒を進めた。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
山梨学院高 3 7 1 0 2 2 - - - 15
帝京第三高 0 1 0 0 3 0 - - - 4

山梨学院高
[投手]中川⇒宮下⇒山王⇒榎谷 [捕手]佐仲⇒笠井陽介(3年) 
中川3回 投球数43 被安打2 四死球2 三振1 失点1 
宮下1回 投球数24 被安打2 四死球0 三振2 失点0
山王1回 投球数30 被安打2 四死球3 三振0 失点3
榎谷1回 投球数11 被安打2 四死球0 三振0 失点0
[打撃] 安打14《本塁打=岩田、高橋、甚野 三塁打=相澤 二塁打=佐仲、鈴木、
進藤2》 四球11 三振2 

試合後、1年生ながら先制打と本塁打で活躍した高橋海翔選手は「ホームランは練習通りの成果がでました。最初からみんなでベルトの高さだけを打つと決めていたので15点も取れて良かったです。次も同じなので徹底すること意識してやっていきたい」と次戦を見据えた。中川泰雅投手は「今日は先攻でバッター陣が点を取ってくれたので力まずに投げることができ感謝しています。前回のピッチングで課題が残っていたのでそれを修正するように意識して投げました。まだ出来た回と出来なかった回がばらばらなのでそこを修正していくことで失点が少なくなると思うので、次は甲府工業や東海など強いチームと対戦は一つのミスが命取りになるので集中していきたい」と気を引き締めた。この試合代打での出場となった針尾俊佑主将(3年)は「今日はみんなが打たないボールを決めていてしっかり見極めることができた」とチームの戦略が共有できたことに手応えをにじませる。「次はピッチャーがいい工業ですが今日のようなバッティングを継続していけば打てると思うし、ピッチャーはランナーを溜めないように、ストライク先行を意識していきたい」と闘志を燃やす。

準々決勝は7月18日(日)午前11時30分、甲府市・山日YBS球場で甲府工業高校と準決勝進出を懸けて対戦する。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2021.7.17